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2023/05/31の日経を読んで

NTTドコモの「らくらくホン」を手掛けるFCNTは30日、東京地裁に民事再生手続き開始の申し立てをし、受理されたと発表した。FCNTは富士通の携帯電話事業が母体で、スマートフォンの出荷で国内3位。23年に入って京セラやバルミューダなどもスマホ事業から撤退を決めるなど、国内スマホメーカーの苦境が鮮明になってきた。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • 関連会社合わせて負債総額は1200億円程度。円安で部材の仕入れ価格が上昇して資金繰りが悪化した。

  • FCNTは携帯端末製造販売の事業継続が極めて困難として、事業を停止する。販売済みの携帯端末の修理・アフターサービスについても事業を一旦停止し、携帯キャリアと協議する。

  • FCNTはスマホの使い方に不慣れな高齢者層にとって使い勝手がよい端末開発を目指した。

  • 使いやすさからシェアを高めたが、ニッチ戦略には限界があった。海外製で端末価格が安く、操作もしやすいアンドロイド端末が普及するなかで急速に存在感を失った。

  • FCNTの経営破綻によって、残る国内大手メーカーはソニーグループとシャープの2社となる。

総合電機メーカーはかつては携帯部門を抱えていた

AppleやSAMSUNGの海外スマホ勢を前にして日本のメーカーがSONYとSHARPだけというのは辛い。かつては日本の総合電機メーカーが台頭したが今、頭一つ抜き出てるのはもうSONYしかない。スマホ事業で富士通の手掛けていたらくらくスマホはニッチ分野であったため、生き残り続けると思っていたが、海外勢に価格競争と操作性で敗れた。非常に残念である。驕れるものは久しからず。SONYとSHARPには生き残ってもらいたい。

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