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ENFJ(EIE)について

ENFJ(ソシオニクスEIE)友達について、ILI(私)との関係性も含めてソシオニクス理論に沿って検証してみた。



EIEの特徴と私との関係性


表面的には、私は問題に積極的で外向に見えるし、彼女は人とのコミュニケーションに積極的で外向に見える。人に対して積極的なのか、問いに対して積極的なのか‥私達の違いはここにあり、いずれにしても好奇心は外に向いている事は共通してる。

私達の関係は、ネトフリ『ウェンズデー』の中のウェンズデーとイーニッドに似ているので、作品を紹介しながら語ろうと思う。

※お話のネタバレはありません。

これは彼女からぜひ観て欲しいと勧められた。

ウェンズデー(左)とイーニッド(右)


私達は画像の2人のような雰囲気の違いがある。

私(ウェンズデー)は何を話すか話さないのか、その理由がないと話さないし、皮肉屋で問題解決好きで腕を組む癖があり、友達(イーニッド)は身振り手振りで話を大袈裟に盛り有利に進める話術、ゴシップ好きな面がある。


印象的には正反対に近いけど、まわりと発想が違う変わり者というところは共通してる。

彼女は感情豊かでわがままで、欲求に素直な魅力的な人で、社交的で明るくコミュニケーションに苦労したことはなさそうに見えるが、本心は影に隠れていたいという臆病で嫉妬深くて繊細な人だ。


会話はEIEの特徴にあるように、ドラマチックに演じてみせたり非常に情緒豊かで話が面白い。

突然不機嫌になることもあるが、別に怒っているわけでもなく自身の感情の浮き沈み自体を楽しんで操縦しているように見える。

ソシオニクス EIE(ENFj)by Gulenko


「私の話なんて全部嘘だし、テキトーな事しか言わないからね!」なんて自分で進んで言うし、虚言癖があることもよく自覚してネタにしている。

だから私は話半分で聞いていて「はいはい」と相づちを打つ感じで側にいる。


行動の違いとしては、

私は自主的に人間観察の経験を積みたいので、小学生の頃から活動には積極的だった。
地域のボランティアに参加したり、気になることがあると調べに行ったり、実験でデータを集めたり、イベントに参加したり1人で適当に出かけるし1人飯も平気。

たとえ物理的に1人であっても、孤独という感覚があまりないのは、私は自然と魂との深い繋がりをいつも身近に感じているからだろう。

私は人との繋がりや関係性をどう維持していくのか、それがどんなに大事なのかあまり分からないし「精神世界では繋がってるから別に良い」と思ってしまう方だ。


この特徴はソシオニクス動員Fi脆弱Fe(ILIとSLIに該当)でもある。
↓↓↓

ソシオニクス内向的倫理 Fi


友達は、私とは真逆。

人との深い繋がりを求めているし、嫉妬や独占欲で執着も人一倍強いことを自分でよく知っておりそれをよくネタにしてる。
友達がいないと何をやるにしても面白くないらしく「誰かと一緒に」にこだわっている

ソシオニクスFe 主導(ESE、EIE)
by Dmitry Golihov


『一人で時間を過ごすということができません。関わる人がいなければ、誰も必要とされなければ、それは彼らにとって「存在してはいけない」のと同じことです』



彼女は一緒に行動したがるのに「一緒に行っても良いけど」と捻くれる時もあるし、「怖いから一緒に来て」と、上目遣いでお願いされる時もあり、その時々の情緒によって態度が変わりやすく何を考えているのか分からない事も多い。

私を慕ってくれるけれど、私は彼女を感情的に慰めたり癒すことは難しいので、なんで私と側にいたがるのかよく分からない時もある。
Niを共有するからEIEとは時間を共にできるが、ESE(EIEと同じくFe主導)と私は衝突関係になりイライラさせるだけだろうね。


下は私達の考え方の違いを象徴するようなやり取り。
イーニッドは人狼だが、いつまで経っても狼に変身できず、このまま仲間(集団)に入れないのでは、と嘆いていた時のバルコニーでの会話。

↓↓↓

「ウェンズデー」より


私たちは"問題"にしているところが違う。

ガンマクアドラ同士なら私の考え方を受け入れられるのかもしれないけど、寂しがりやの彼女にとっては「誰もが孤独だよ」は慰めにならない。

作品の中でも、このチグハグな2人は互いにすれ違いながらも関係を深めていて、それも含めて「似てるな」と思いながら私は興味深く観ていた。

でもなぜこんな私に構うのか直接尋ねたら本音は「一緒にいると何かと便利だから」らしい。

「〇〇ってどういう意味?」
「⬜︎って知ってる?」
「なんで〇〇なの?」
「これって何が問題?」

彼女は自分で調べたり答えを探す前に、私に色々話しかけ質問してくるから、答えたり調べたりしてるうちに、私はいつの間にか検索エンジンか「ヘイSiri」扱いになってる。

「ほんと凄いなー」
「Nyankyなら絶対やってくれると思ったよ」

何かにつけて、期待し、やたら褒めちぎってくるけど、私は褒められても当たり前のことをしたのでピンとこない。
彼女の場合、私を褒めることで私は何ができるのか、私は何を知っているかを試しているようだ。
あーそうか、彼女はプレッシャーを与えるのが上手いのか‥そうやって感情で人を動かす術を知ってる。

実はそういうプレッシャーが、私は結構好きで「できるよね?」(お願い感情圧)に非常に弱い。私は誰かの期待が心地良いというM気質でもあるから、自分か責任追えることなら無理難題ほどやる気になる🐶

使いやすいんだろうなぁ。

私はそれを悪くは思わないし、知らない事に気付かせてくれるし、私は彼女の期待に応えたい。
むしろ可愛い人だなと思ってしまうのはどういうことだろうな、不思議。

他の人にはとても謙虚なのに、出会った時から私には強引で甘えた顔を見せる。
私は頼られる事が嫌いではないから、やはり彼女は人をよく見ているんだなと思う。


都合良く愛や友情に強引に結びつけるところも、彼女とイーニッドの発想はよく似てる気がする。
情緒が乱高下する喋り方も。

一方的な都合の良い解釈は、ソシオFe主導に多いように思う。


ソシオニクスに当てはめて説明すると、

感情的な強引さ?で強固な関係を築こうとするのは、EIEのソシオニクスFe主導Fi無視の働きで、脆弱Fe動員FiのILIの私は、感情で関係性を迫られると圧倒されやすく、正直逃げたくなる。

Fi優位の人は他者との距離感を調整するのが上手いが、Fi無視のESEとEIEは、距離感を保つことよりも、感情的な攻めの姿勢が前面にある。

それ故に、ソシオFe主導は相手にも感情表現で固い絆が結ばれているという確信を求めるが、私は脆弱だから上手く応えられず、恥ずかしくて知らんぷりしてしまう。
(これがツン対応に見えるようだけど、全然そんなつもりもない)


彼女はその反応に不満で、私に「あなたも私のこと大好きでしょ?私はこんなに大好きなんだよ」と主張を強め、私の秘めた胸の内(感情)を試そうとするんだろう。


彼女は感情的に恐れることなくガツンと私の心に踏み込んでくる。
私は情緒が簡単に引っ張られてしまうので、酔っ払うようになってしまう。
正直1日いるだけで消耗は激しい。
でも自分1人ではこんなに感情を出せないから、彼女がリードしてくれると非日常的なハイな気分になるのは確か。

自分には出来ないことを簡単に出来てしまう彼女に、凄い人だなと私はいつも感じている。




ソシオニクスで見た関係性

EIEの彼女は、個人との関係性(ソシオFi価値)より、互いの親密度や集団を感情的に結束させようとする価値観。
さらに、感情表現を好むのがα、βのクアドラの特徴としても分かりやすい。

感情的な繋がりや楽観的な態度を求める論理タイプがα(LII、ILE)β(LSI、SLE)になり、双対関係、活性化関係は話しやすく、クアドラが共通すると互いに満たされやすい。


ソシオニクスでの関係性としては、私と彼女、ILIとEIEは監督関係になる。

EIEがILIを監督する側。


EIEはILIの証明Tiに期待はするものの、自分の主導であるFeが相手の脆弱機能なので、先ほど説明したように「監視しないと、教えてあげないと」となる関係性。
そしてILIは、脆弱Feを使いこなすEIEの期待に答えよう、認めてもらおうとして頑張ってしまう。

うん‥心当たりしかない。

もうひとつ、2つのクアドラの関係性からもベータからガンマへ「熱意の確認テスト」の意識が向かうようで、これは集団の目的やヒエラルキーを大事にするベータが、ガンマ個人の力を制限し、集団への忠誠心を確認(テスト)しているのではないかと考えている。

ベータクアドラコンプレックスとして、ヒエラルキーの下層階級に転落する恐怖を抱えている。


自分の部下が好き勝手にして、集団の目的を乱し秩序が崩壊しては困る、自由を求めるガンマに反乱を起こされてはベータとしては非常に困るということ。


ここでまた「ウェンズデー」の話に戻ると、

ネヴァーモア学園の校長、ラリッサ・ウィームスもEIEだと私は考えていて、彼女は学園と「のけもの」の子ども達を守るために尽力するが、学園の秘密を暴こうとするウェンズデーの真実の追求には対立し「何をしでかすか分からない子だ」と監視したり監督する立場にいる。

もし私の親がEIEだったら‥関係性は校長とウェンズデーのような感じになるんだろうな‥
おそらく子どもの私は、EIEの感情的圧力には屈服してしまうだろう。


ベータとガンマの上記で示したクアドラの姿勢の違いがこの作品を通してよく分かるね。

ラリッサ・ウィームス校長

「ウェンズデー」はティム・バートン監督の作品で、他の作品も独特の世界観なのでベータクアドラNFさんにはぜひ観て欲しいと思う。


私はティム・バートン監督は、ソシオNiとソシオFe(ベータ的)だなと考えており、ソシオNi独特の時間回収や辻褄合わせが作品に多いことと、ガンマ的な現実的な絶望や強めの思想というより明るいファンタジーが特徴。

非現実的なテーマを真実味を出して独創的に表現しているものが多く、社会からのはぐれもの、個性豊かな奇妙な人間(おそらく監督自分自身)を自己主張しているんだろうな。

ENFJ(EIE)友達がお薦めするティム・バートン監督の作品


ちなみにガンマ作品はもっと現実的でシリアスな世界観になる。テーマも社会に問いかけるものや、真実の追求、皮肉めいて重苦しくなりやすいので、クアドラの世界観の違いの比較も面白い。


時間軸について詳しくはソシオニクスNiにまとめています
↓↓




ENFJ友の直観と感情パターン



彼女は集団感情や人の反応に対する直観(洞察)が鋭い。
感情操作的な反応を真似ることに長けていて、よくあるモラや自己愛者的な人形劇場の操演は、面白おかしく返してしまうだろうから彼女には通用しないだろう。
むしろ何を言われようが都度反応を先回りし、自分の会話の遊び相手にしてしまう、前向きにさせてしまう人心掌握(しかし理屈には弱い)。
そして、彼女の直観は集団感情に向いていて、私のように確かなビジョンに沿って一貫しているわけではない。


彼女は相手の反応を理屈ではなく「ものまね」でパターン構築しているようだ。
これが私とパターンの取り方が違うところで、私は“どう反応するのか“ではなく、“何を言うのか“言葉の意味や背景を重視している。


彼女の直観は、依存し合う関係性になり目的が遠のくとか、1人に負担が多く集団のバランスが崩れて行きそうだと感じると、あえて爆弾発言を投下し仲間同士の関係性をぶっ壊す事で、“それぞれの関係性について考えさせる時間“を設ける時がある。

彼女の時間の直観としての役割は、集団や関係性の破壊と修復が多いように思う。


この破壊によって、今までの集団の在り方にそれぞれが気が付き集団意識が生まれ変わるような感覚になるし、彼女は倫理というより、集団ルールや法律違反にとても厳しい。

個人の勝手はベータ集団の中では許されない。
互いが一致団結し集団の目的を果たす、まさに統制された狼の群れのようなクアドラの価値観。

ベータクアドラの統制は帝国軍に似てる


これは強固な集団と関係性に繋がり、EIEの双対がLSI(ソシオTi主導Se創造)なのも納得。

その手腕が豪快で、しかも突然なので
「よく考えたの?」なんて私が口を挟むと
「そういうのめんどくさい!私の気分がそうだったから。」と返され、感情的に動きすぎじゃないかと言っても、聞く耳を持たない頑固さで、軽く受け流してしまう。

友達は、感情的な衝動が行動に結びつきやすく、夜中にお菓子作りを始めて翌朝誰かに渡したり、勉強中に雰囲気を盛り上げようと踊り出したり、「気分じゃなくなった」と突然やめたり、その行動も情緒と共にいつも慌ただしい。

情緒の慌ただしさや性格はピノコにも似てる
ピノコ Wikipediaより



彼女とは学生の頃からの付き合いだけど、当時から私に「よく一匹狼で居られるね」と何度も私に言ってた。
私は他に友達がいないわけでもないし、付き合いとしては外向に見える方だけど、彼女は私の俯瞰と感情的な臆病さを「距離感」として敏感に感じていたのかもしれない。

私の飄々とした態度も、テキトーな上っ面も彼女には全部お見通しなんだろうなぁ。

EIEとILIは認知スタイルが同じなので考え方に共通点は多い。
他にSEIとLSEも同じだが、彼らは直観というより感覚的な経験則に基づいてパターン認識しているように思う。


認知スタイルは思考の特徴を理解する上で非常に参考になるね。



彼女の感情操作や誘導の強み



感情操作が自然な人は、自分が「こうして欲しい」という希望を直接的に言わずに間接的な形(空気)で要求を押し通そうとするところがある。

例えば、世間で言われる毒親の感情的に追い詰めるような発想は湊かなえの小説にもよく登場する。
彼女は私のように精神構造ではなく、表情、身振りや声の調子など五感からの観察も重視しており毒親のパターンを熟知している。

「あなたがだらしないから、躾のできない母親だと思われるでしょ」

「期待してるわ、お母さんをこれ以上がっかりさせないでね」

「遊びに出かけるって?お母さんはこんなに忙しいのに‥」

「あなたはいつも自分勝手でいいわね」

「あなたと違って〇〇さんは凄いわね」

「お行儀良くしなさい、私に恥をかかせないで」

毒親発想の一例


友達は、こういう発想を無限に収集しており「どんな感情や反応によって人は動かされるのか」について日頃から研究熱心で、よく実演してくれる。


※私達にとって直観材料のパターン収集はごく自然な遊びのようなもの

彼女自身にも操作性がある。
でもあまりに自然な笑顔と話術だから、それがたとえ嘘だとわかっていても不思議と嫌味はない。(なぜだろう‥)

いつもフランクな対応で、目上の人にもうっかり「オッケー👌」と敬語を忘れて返事しちゃって口元を慌てて押さえたりする可愛い人だ。
そのフランクさ故に話しやすくおバカっぽい印象を持たれて、偉そうにものを言う人はいるが、彼女は実際とても謙虚で丁寧だ。


楽しそうな笑顔からは、彼女が人間に対してとてつもない壁を作っていることは伺いしれない。
彼女の内面は繊細で不信感で怯えているようにも時々見えるし、本心や甘えを見せるのは彼女が信頼する人だけだろうと思う。

強気に見えるが実はガラスのハートなんだ。


感情的に強引でも心はめちゃくちゃ繊細。
それがソシオFe主導の魅力であるようだ。

彼女は面白い事を言ったり人をまとめたりするムードメーカー的な存在で、リーダーシップは別に取ろうともしてないけど難なくとれる。
初対面でも話かけやすい雰囲気作りで会話が上手く、テンポも早い。事実より大袈裟に誇張しみんなの前で誰かを賞賛する。

EIEの賞賛の仕方は、非常に堂々としていて、集団に説得力を持たせるから、紹介されると誰もがスポットライトを浴びるような感覚になるだろう。

私は、映画好きが高じて、海外俳優のインタヴュー映像などもよく観ているけど、Robert John Downey Jr(ロバート・ダウニー・Jr)はEIEだと考えている。
(海外の著名な俳優にEIEは多いように思う。)


クリストファー・ノーラン監督との対談でも、普段あまり笑わない監督を笑わせ、雰囲気作りや盛り上げたりいじるのが上手い。
大袈裟な表現や自身の薬物依存の過去もネタにしていたりと、波瀾万丈な自身の人生も魅力に変えてしまう人。


こちらの動画はロバート・ダウニー・Jrに、紹介されキリアン・マーフィーが照れているのがよく分かるね。↓↓


EIEの話術は、ハートを鷲掴みにしてくる。
まわりの同情を誘い悲劇のヒロインにもなれば、褒めちぎって相手をメロメロにするし、甘えた声でお願いをして、勝手な要求さえ押し通してしまう。

そんな様子を見て、なんて自分勝手な人なんだと呆れてしまうんだけど、それが魅力になってしまうから怖い人だ。


どうやって影響を与えれば良いか、どうやって集団感情が動くのか流れを心得てるから、偉そうに圧力をかけてくる人に対しても冗談にして軽くあしらうが、それが不思議と下品ではない。


それだけ自信があるんだろうか、感情的でありながら相手に揺るがない。

彼女は思うがままに人を(特に私のような人間を)感情で動かしてしまうんだろう。




おまけ

友達の名言✨

だって私‥プライドが高すぎて普通の枕の高さじゃ合わないから

私にはあの時どう言ったかなんて関係ない
全部気分なの、気分。全て私の気分次第

昨日はもう懐かしい

あの信号だって毎日頑張ってる

お前がいると世界が笑顔になるんだ

それで良いのか名言


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