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プロ修斗新潟大会 越後風神祭り8 & NKB新潟興行 その1

今回は、プロ修斗新潟大会について書いておきたい。
といっても、大会自体は2021年8月28日開催で、既に4ヶ月が過ぎようとしている。
何故今頃?という思いはあるだろうが、それはこちらも同じだ。まぁ、それなりに事情らしいものは色々あるので察して欲しい。

プロ修斗新潟大会 越後風神祭りとは

さて、このプロ修斗新潟大会 越後風神祭りは、こんなイベントだ。

『越後風神祭り』とは総合格闘技、ブラジリアン柔術、グラップリングなどの格闘技を観戦できるイベントです。
格闘技をもっと安全でもっと身近なものと認識していただき、青少年の健やかな心身の育成を目指します。
そして『総合格闘技(修斗)』『ブラジリアン柔術』『グラップリング(組技)』の試合を皆様に見ていただき、支持を得られるような試合をし、地域住民・格闘技ファン・企業主・商店主の皆様に楽しんでいただき、ほんわかした中にも熱くなれるようなピリッとした試合がある、そんな町の相撲大会を見に来るようなイベントにしたいと考えております。
代表 風田 陣

http://echigo-fujin.com/mma/

これを読んで、地元の人たちに格闘技という文化を楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってこない人はいないと思う。特に、「町の相撲大会を見に来るようなイベント」、これは、凄くいい言葉だなと思った。
高い山を支えるのは広い裾野である。RIZINやUFCのようなど派手なイベントばかりが注目されがちだが、それを支えているのは、こういう越後風神祭りのような、より生活に身近なイベントなのだと思っている。

その越後風神祭りは今回で8回目となるが、残念ながら、昨年は開催できなかった。理由は、ご承知の通り、新型コロナウイルスの感染拡大のためだ。無念。
しかし、2021年は、早くから越後風神祭りの開催が告知された。

そして、開催に向けて、主催するピロクテテス新潟の風田さん、SAI-GYMのYOKOSAI選手など、運営の皆さんが様々なことを仕掛けていく。

クラウドファンディングによる支援

その一つが、クラウドファンディングだ。

新型コロナウイルスとにらみ合いながら大会を運営するには、感染予防対策に様々な費用がかかる一方で、座席数は大きく減らさざるをえず、ゲート収入は減る。それは、どこの大会でも共通して苦労する事だが、越後風神祭りでもその点を何とかする必要があったわけだ。
そこで、今回、利用されたのがクラウドファンディングという仕組みだ。ファンから、直接、経済的支援を獲得して、何とか大会を開催したい。そんな強い意欲が現れた形だった。

コロナで失われたものを取り戻す時がきた。格闘技でみんなの思いはつながれる。プロフェッショナル修斗公式戦を開催しているピロクテテス新潟“越後風乃陣実行委員会”と老舗キックボクシング団体“NKB”拳心館が『スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防のガイドライン』を遵守し、合同大会を新潟市で開催します。

https://camp-fire.jp/projects/view/440778

もちろん、自分も、微々たるものだが支援させていただいた。
ちなみに、リターンのmobstylesのTシャツはとても良かった。

もうひとつ余談だが、このコロナ禍でのクラウドファンディングは、様々な分野で行われていたが、率直に言うと、早い者勝ちというか、先に立ち上げたプロジェクトが有利という面がある。
格闘技に関しても様々な取り組みがあったが、ファンのお財布は無限ではなく、ファン自身もまた経済的に打撃を受けていることもあり、支援したいという気持ちはあっても、そんなにいくつも支援できないという事情はあったと思う。だから、早くからアピールしたところには比較的支援は集まりやすく、一方で、順番が遅くなったところには、申し訳ないと心苦しく思いつつも、支援を見送るファンも多かったのではないだろうか。
そういう意味で、今回の「新潟の格闘技は守りたい」プロジェクトは、やや不利な状況だったのかな、と思っている。
ただ、集まった人の数が何人だろうと、金額がいくらだろうと、本気で支援してくれている人がこれだけいるという事実があり、それは素晴らしく、とてもありがたいことだな、と思った。

NKBとの合同開催

また、このクラウドファンディングの中で明らかにされたが、今回は、修斗の大会とともに、新潟のキックボクシングの名門である拳心館が中心となり、NKBの大会も開催されることが発表された。第一部がプロ修斗、第二部がNKB キックボクシングという構成だ。

上から目線のようで恐縮だが、個人的には、非常に良い取り組みだと思った。こういう状況にあっては、修斗だけ、あるいは、NKBだけが個別単独でやるよりもメリットが多いだろうし、両者が力を合わせることで、新潟格闘技祭りのような一日になるといいなと思った。

NKB新潟興行については、章を改めて書きたいと思うが、マジの本気度が凄かった。
これはかなり画期的なことだと思う。

このnoteでは、修斗遠征がメインになっているが、今、何かと面白いNKBのことも触れておきたい。のちほど。

Youtubeによる事前プロモーション

さらに、YOKOSAI選手が自身のチャンネルであるYOKOSAIチャンネル内で、事前告知、見所解説などを紹介していくのもありがたかった。

やっぱり、今まで見たことがない選手、詳しく知らない選手も多いし、こういう形で、一言でも特徴に触れてくれたり、脱線して裏話的な面白いお話が聞けるというのは、観戦するにあたっての気持ちが乗ってくるし、楽しい。

ちなみに、YOKOSAIチャンネルでは、地元新潟の選手をとりあげる企画が非常に良い。こういうの大好き。

現役時代、NJKFの軽量級を引っ張った安川賢さん。

プロ修斗2022年度新人王トーナメントにもエントリーしている岡田達磨選手。

MMAにとどまらず、新潟の格闘家をたくさん紹介されているので、是非見てみて欲しい。

こんな形で、風田さん、YOKOSAI選手、ビッグスワン木村(BSK)さんらにより、様々な下準備が積み重ねられていき、これは良い大会になりそうだと感じた。

いざ、新潟へ

今回のプロ修斗新潟大会は、土曜日開催。しかも、二部興行で昼から開始。
新潟は、東京からは上越新幹線で一本。近いといえば近いので、もちろん、当日入ることもできる。だが、今回は、金曜の夜、仕事が終わってから新潟入りした。

というのも、上越新幹線って、思っていたよりも本数が少なくて、1本乗り遅れるとけっこうなロスになることがわかったからだ。「新幹線」だから、何となく、東海道新幹線と同じように、1時間に何本も出ていると思い込んでいたのだが、そう簡単ではなかった。これはうっかり朝寝坊できないぞと気づいた。

というわけで、念のため、金曜の夜に新潟入りを目指した。仕事を終えて、家には帰らず、そのまま新潟に向かって、着いたのは夜9時半頃。

人がいねぇ…。

いや、ディスってるわけじゃなくて、東京ですら、感染状況が悪化しているときはこういう状態だったのだから、仕方がない光景なのだ。
当時の新潟の状況はよく覚えていないが、まん延防止等重点措置の期間だったのか、あるいは独自の自粛だったのか、駅前の飲食店、お店もほとんど閉まっていた。歓楽街の方はそれなりにやっているようだが、自分に縁遠い場所でもある。なかなか途方に暮れるシチュエーションだった。
夕飯は、一応、シウマイ弁当を持ってきていた。本当は、新幹線の中で食べようと思っていたが、席の周りに会話する人が多くて、何となく気後れして食べられなかったものだ。とりあえず、横浜名物をもって、新潟遠征初の食事とした。

なかなか厳しい出足となったが、とりあえず、遠征したからにはその街を歩いて楽しむ。それが、この遠征の隠れたテーマなので、とりあえず、夜中に散歩に出てみた。(なお、今、ツイートの日付を見直したら、夜11時頃から出歩き始めていた。ホテルの人には不審に思われたのではなかろうか。)

新潟市民は、ちゃんと自粛していて立派だと思った。

それくらい、人がいない。自分のように、用もないのにぶらぶら出かけたりしないのだ。

元気な若者が駅前で輪になってわいわいしていたが、数えるほど。ただし、ナンパを断られるシーンは見かけた。
基本的には人通りもなく、明らかに街歩きの機を逸した感があった。そりゃ、お店もやってないから、そうなるよね。
というわけで、新潟遠征初日は、時間もなく、街歩きの収穫もなく、東京から持ってきたシウマイ弁当を食べたら、あとは寝るだけになってしまった。

ちょっと寂しい出足になったけど、まぁ、でも、本番は明日。そう楽しみに思って、ベッドに入った。

あと、念のための補足だが、この文中、「というわけだ」などと訳知り顔で解説したり、言い切っているが、もちろん自分は中の人ではないので、全部、外からそう見えるという話だ。想像の産物といっても良い。
そこは、noteで知ったかぶりたいファンの気質を察して、許して欲しい。

(つづく)


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