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プロ修斗新潟大会 越後風神祭り8 & NKB新潟興行 その2

プロ修斗新潟大会「越後風神祭り8」当日。若干、曇り空から雨も混じる天気ながら、心配していた猛暑は避けられてかえって良かった。

今回の会場は、万代島多目的広場「大かま」だ。その名の通り、大きなかまぼこのような形をしたイベント会場だった。

中に入って驚いたのは、その広さと座席配置だ。

ソーシャルディスタンスを確保することが求められる昨今だが、潔いほど座席間隔が空いている。会場の広さもあって、やや過剰な印象すらあったが、ここまで徹底していることは評価されるべきだろう。

大かまは、もともと漁港の水揚場だったそうで、いわれてみればなるほど、という作りだった。
4面に出入り口があり、それらが換気のために開けっ放しにされていることもあり、たまたま通りかかった人が物珍しさに会場に入ってきてしまうこともあった。
また、8月の大会、しかもエアコンのない会場ということもあり、暑さが心配だったが、港から吹き抜ける海風が涼しく、ほとんど苦にならない気温だったのは助かった。

大会の方は、修斗らしく全選手入場式も実施。

この越後風神祭りは、修斗公式戦だけでなく、キックルールの試合もあり、また、修斗公式戦ではないMMAの試合もあり、バラエティに富んだ形で行われた。

試合数が多かったので、プロ修斗の試合を紹介しておきたい。

第3試合広瀬選手vs一杉選手。

端正なファイトスタイルで、2022年度の新人王トーナメントにもエントリーしている一杉選手だが、試合は広瀬選手が下からも積極的に仕掛けて攻勢、スイープして上から殴って快勝。良い選手だったので、また見たい。

第4試合 岡田達磨(SAI-GYM)vs 櫻庭泰裕(ANSWER FIGHT)戦。

2022年の新人王トーナメントの口火を切った一戦。
格闘DREAMERSでも活躍した岡田選手が勝利。桜庭選手の動きも良かったのだが、組みだけでなく、打撃のスキルが上がっていた岡田選手がパンチで倒しきった。

第5試合 平澤克明(飛翔塾)vs 長濱 靖(ピロクテテス新潟)。

長濱選手が組みにくるが、平澤選手はパンチ、ミドルを入れる。やや長濱選手が押し込み、試合をうまく運んでいるかに見えたが、何らかの攻撃でカットされ、平澤選手がTKO勝利した。この試合を見ていた人は、誰も状況が把握できなかったようだったが、何が決まったのか。

メインイベント 小川将貴(ピロクテテス新潟)vs 星野 豊(和術慧舟會HEARTS)。

角刈り将軍こと小川選手は、越後風神祭りを始め各団体で活躍する地元の雄。星野選手はもともとSAI-GYMで新人王も獲得、現在は、HEARTSに移籍しているが、この試合では、YOKOSAI選手がセコンドに着いた。

試合は、攻守入れ替わり、上下も入れ替わり、めまぐるしく動き続けての一進一退で甲乙つけがたいという展開だったが、スコアも1-1でドローに。勝敗こそつかなかったが、新潟の選手による熱い試合は、まさに越後風神祭りの復活に相応しかったと思う。

大会全体を見渡しても、キックもMMAも良い試合が続いて、非常に濃厚な大会だったが、その中で、岡田選手が大会MVPを獲得。これは、皆も納得だろう。

今、ツイートを振り返っても、同じ感想だが、岡田選手、広瀬選手の試合は印象的。岡田選手は新人王トーナメントが待っているが、広瀬選手にも試合の機会がありますように。

こんな感じで、新潟大会は大団円。風田さんの思い描いた、良い大会になったのではないかと思う。

最後に、大会中の雑感を伝えておきたい。

かなり感染対策に力を入れて、慎重に運営していることは、一つ一つの試合が終わった後に丁寧に消毒作業を行う所にもよく現れていた。
そして、ファンもそれに応えるように、とてもマナーが良く、けっして大声を出すことなく、拍手で応援していて、快適な環境を皆で作り出していたと思う。

ヨイショするわけではないが、SAI-GYMの応援団の皆さんが、そのマナーを作り出すために、率先して拍手での応援をしていたのはとても良かった。応援団のマナーの悪さが、選手やジムの悪感情を引き起こすことも少なくないが、今回に関しては、クリーンな雰囲気を作ったSAI-GYMを応援したくなる気持ちが強くなった。素晴らしい。

新潟の底力が発揮されたプロ修斗新潟大会 越後風神祭り8、来て良かった。

あと、ちびさいKYOKA選手にサインいただきました٩( 'ω' )و




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