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僕ヤバという漫画がやばい話

僕は無類のラブコメ好きだ。ラブコメの中でも特に好きなのが思春期真っ盛りの拗れた考えと恋情にがんじがらめになって両片思いでうだうだするやつが一番好きだ。

「陰キャと陽キャは思考回路や行動様式が決定的に異なる」という設定を通底しつつ、陰キャの主人公・市川と、陽キャのヒロイン・山田の少しずつ変化する関係性や距離感を丁寧に描く。-ピクシブ百科事典引用

本当にこの説明文の通りで作者は主人公、市川京太郎を通して読者に語りかけるのだ。
「拗らせた陰キャの頭の中はこんなにめんどくさくて愛おしい」と

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出典 僕の心のヤバいやつ 一巻 

こういうオタクはハーレムだったり無駄に好感度が最初から高いヒロインなんてものは夢見ていない。自分にそんな運は巡ってこないと思い込むからだ。

で、肝心なヒロインはというと

芸能事務所に所属するプロの雑誌モデルとして活躍している。当然ながら学園カーストの頂点に君臨し、クラスメイトの男子はもちろん先輩からも言い寄られているが、男には興味がなく、いつも女子同士でつるんでいる。 
長身かつスタイル抜群であり、身長は市川(152cm)よりかなり高い(171cm)。()

これだけ切り取れば非現実的なキャラ設定かもしれない。いや非現実的なキャラだからこそ主人公は

山田のような美少女が自分に惚れるはずがない」「むしろ自分が近くにいると山田に迷惑がかかる」そんなこじれた思想に至る。


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出典 僕ヤバ 一巻


作者、桜井のりお氏のロロッロにも見られるような狙ってないような下ネタ。キラキラした主人公の多い少年誌だからこそ近しく感じる読者と主人公の距離。

このインタビューから引用するが

とにかく中学生男子を描くなら、やっぱり(男子の自慰ネタ)は避けて通れないと思ってます。「恋愛」に関して綺麗に描きすぎるのは『僕ヤバ』ではよくないから、男子中学生が美少女を見たら、性的な目でも見ちゃうよねって、ある種の汚れた部分も出していこうと。-『【インタビュー】『ロロッロ!』『僕の心のヤバイやつ』桜井のりお「私はずっと挑み続ける!(下ネタも)』

こういう心意気は本当に尊敬に値する。

興味が出たらぜひTwitter の四コマからみていってほしい。

5巻の発売が大いに楽しみだ。

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