見出し画像

東京湾の釣り物シログチ(イシモチ)を料理

この記事はmohikanz #cooking Advent Calendar 2018の19日目です。
昨日はkiri-teaさんの業務スーパーの鶏むね2kgをどうにかするでした。
安くて美味しい鶏胸肉、いろいろな調理法を知っていると飽きずに楽しめそうです。

今日は12/15に釣ったイシモチの料理について書きます。
関東で釣られるイシモチと呼ばれる魚は主に2種類あります。
1つはニベで、私は鹿島~大洗辺りで何度か釣ったことがあります。
もう1つはシログチで、今回東京湾で釣ったイシモチはこちらです。

一般にシログチの方がやや小型ですが、味はこちらが上との評価が多いようです。私自身はニベを調理して食べた経験がそれほど多くないのであまり比較はできませんが、シログチが美味い魚であることは間違いありません。

さて、今回の釣果ですが、こんな感じでした。

シログチ21、マアジ5、ホシザメ1です。
2本竿を出してガンガン釣る人は50匹以上釣ってましたが、不器用な私が2本竿でやるとお祭り(釣り糸が絡まること)する未来が見えてます。そもそも20匹も釣れれば十分なので、大人しく1本竿でのんびり釣ってました。

シログチは刺身、塩焼き、蒸し魚と色々な料理で楽しめるのですが、活け締めの新鮮な物が手に入った場合は、何と言っても皮ごと半生で食べる焼霜造りや湯引きがお勧めです。

こちらシログチのなめろう、焼霜造り、マアジの刺身、なめろうです。
東京湾のマアジが美味いのは周知の事実なので今回は省きます。
シログチのなめろうは、やや粗めにミンチしたシログチにミョウガと合わせ味噌を混ぜたら出来上がり。
焼霜造りは3枚におろしたら皮をバーナーで炙り、氷水に取って水気を拭き取ったもの。
調理したのが釣ったその日ということもあり、身の歯応えが楽しめます。釣った日の魚なんか旨味が薄くて美味いものじゃない、なんて言う人もいますが、私はこの歯応えに富んだ初日の刺身も好きです。
シログチの場合は皮目に風味があって、それが十分楽しめますしね。

こちらはフライ。シログチの他にマアジ、シイタケも同時に調理しました。
シログチをフライにしたのは初めてですが、なかなか良いですね。
サクっとした衣を噛みしめると、ふわっとほぐれる白身に皮目の風味が現れます。
この味ならフライも素晴しいですが、天ぷらだとさらに風味が際立つかもしれません。

こちらは浮き袋をさっと茹でて大葉を散らしてポン酢をかけたもの。
胃袋のような強靭さはなく、簡単に噛み切れるくらいの小気味良い歯応え。
歯応えだけではなく、独特の旨味があり、これは酒が進みます。

こちらは幽庵焼きです(飲みながら焼いてるうちに皮が少し焦げたのはご愛嬌)。
酒、みりん、醤油を同量ずつ混ぜたつけ汁にユズの輪切りを投入。そこにシログチの身を漬け込んだら数時間置きます。
つけ汁から取り出したら魚焼きコンロで焼き上げます。
途中、何度か漬け汁を追加でかけてやると、良い色に仕上ります(が写真のように焦げやすくなるので注意)。
初めて作ったのですが、これはシログチの身によく合います。
漬け汁に漬けることでやや身が硬くなるのですが、それとシログチのほぐれるような身質が合わさって面白い食感です。さらにユズの香りが口いっぱいに広がり、ご飯、酒どちらにも合います。

最後にこの記事を書く直前に食べていたこちら。

幽庵焼きに湯引き、アラで出汁を取った汁物。
先ほど、釣りたての刺身の食感の話をしましたが、3日置いたこちらは全く別の味わい。コリコリした歯応えこそ失われていますが、もっちりした食感と強い旨味が生まれています。
どちらが良いかは好みによると思いますが、私はどちらも味わいたいので数がある場合は、一部はその日、残りは寝かせて食べています。

ここまでシログチの料理について書いてきました。
シログチはたま~にスーパーでも売ってますが、刺身でいける鮮度のものは意外と入手困難です。
「でも食べたい」そんな人はぜひ、自分で釣って最高の鮮度のシログチを食べてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?