Gimachi

未年、山羊座の化学者。休みの日は走ったり、自然を観察したり、お菓子を焼きます。

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未年、山羊座の化学者。休みの日は走ったり、自然を観察したり、お菓子を焼きます。

  • スコーンの研究

    スコーンを焼きます。最終的に満足のいくレシピをつくることが目標です。そこに至るまでの過程も楽しんでいただけると嬉しいです。

  • Sense of Wonder

    2021年8月の旅の記録。日記のような小説のような何か。日々のスパイスになります。

藻のマフィン　モフィン

藻を買った。 30パック、税抜7980円。高い。 スーパーフードらしい。 アニマルフリーらしい。 光合成で増えるからSDGsらしい。 ビタミンも入っているらしい。 だけど、 一袋290円もする高級食材。 そして 味が、しない。らしい。 無味無臭！と書いている。 味を愛するわたしとしては わたしともっとも遠い存在の食材。 なぜあなたはここに存在する？とまで思った。 しかしながら わたしはこの子を どうにかして照らしてあげたくなった。 －－－－－ 卵に模様があって、

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    • Day8: The beautiful scone

      ほんとうは、眠りたくなかったの？ クリスマスイブの夜はわくわくして眠くならないように、スコーンたちもオーブンの中に入りたくてうずうずしていたのかもしれない。 私自身はようやく冬眠から覚めて、冷凍庫のスコーンストックを空にした。ようやく、スコーンを焼くことができそうだ。 今回は、寝かせる時間と生地の均一化について検討する。 配合はDay6を踏襲した。強いて言うなら卵とミルクの生産元が変わった。 卵は57g、ミルクの量を調節して、液体の量を130gにした。 小麦粉はDa

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      • Day7: The beautiful scone

        考えろ。頭を使え。 大人になるとあまり言われなくなる言葉ですが、どこかの誰かから言われたような気がしました。そうか、なんとなくじゃ駄目だ。 あの時食べた、美味しすぎて言葉を失ったあのスコーンは、もっと黄色かったのです。自分のスコーンはクリーム色をしていますので、明らかに何かが違うのです。 これまで、黄色の原材料として思い浮かべていたのは卵だけでした。しかしながら、黄色は卵だけじゃないことに、遂に気づきました。 そうか、黄色い粉を使えばいいのかもしれない。 今回は、前

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        • ひっかかる

          ん？ 原体験の、げんってなに？普通の体験でいいところに、あえて「げん」をつけた理由がありそうだ？ ん？ 人間工学？そもそも工学という学問自体が、人間に適合するために何かすることだよな？人間工学って言い方、すごいな？ 人と話していると、このような「ん？」で頭がいっぱいになって、そのうち「ねえ、聞いてる？！！！」と言われることがあります。 おそらく、私が頭の中で最も使っているひらがなは「ん」です。 このように、すぐに立ち止まってしまうので、Take it easy！とよく

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        藻のマフィン　モフィン

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        マガジン

        • スコーンの研究
          10本
        • Sense of Wonder
          32本
          ¥500

        記事

          Day6: The beautiful Scone

          頭の片隅にあった「スコーンを焼きたい」という気持ちに、ちゃんと向き合うことにした。先月失敗したものをカウントすると2週間ぶり、カウントしないと半年ぶりなので、ちょっと緊張している。 実は、自分の転職祝＆引越祝にパナソニックのBistroを買った。いつかパンも焼きたいので、300度程度の焼成ができるオーブンレンジが欲しかったのだ。これが、最近で嬉しかったお買い物の一つだと思う。まっくろい四角いものは、いつだってかっこいい。黒は、たくさん表情のあるいい色だと思う。墨汁の黒が好き

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          Day6: The beautiful Scone

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          おみせやさん

          この二年間に得たものがとても大きい。 近所のおみせやさんに何度も足を運んだ。東京で「みんなが好きそう」な「ショップ」で「プロダクト」を買っていた自分をもう思い出すことはできない。地元に根付くパン屋さん、和菓子屋さん、喫茶屋さん、花屋さん、豆腐屋さん、and so on. 私を構成する美しい物たちに囲まれた。 みんなは知っているか知らないけれど、おみせやさんはお客さんを選べない。拒めない。売りたい人に物を売るのではなく、来てくれて買ってくれる人に物を売る。 おみせやさんは

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          おみせやさん

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          性格が悪かった頃の話

          心が腐っていた時期がある。 「革製品とか動物が可哀想」とか言ってる人がダウンジャケットを着ていると、おいおい鳥類の羽はいいのか！私この人苦手かもしれない、という嫌悪感をどうにかしてグッと堪えた。 「化学調味料とか無理なの」とか言ってる人が真っ青な食器用洗剤を使うことに抵抗がないことに疑問を覚えた。21世紀を生きる人は化学品を避けて通れないのに。 しかしながら、私はある日、気づいてしまう。 私は他人に一貫性を求めることで、自分に最も厳しい一貫性を求めていた。 一貫性のな

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          性格が悪かった頃の話

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          「だけ」

          「先輩、怒らないで聞いてくださいね」 「スノボって、足に板ををはめて上から下に行って、何が面白いんですか？」 忘れもしない、この質問。 私はこの無神経な質問をした者だ。大学4年生のとき、研究室のひとつ上の先輩が、中古でたっかいスノーボードを購入したと言うので、疑問に思ったのだ。 「じゃあ俺も聞くね」 「酸素ボンベつけて海の中見るのの何が面白いの？」 スキューバダイビングのためにアルバイトをしていた私にとって、この答えは衝撃だった。傷ついた。気づかなかった。恥ずかしかっ

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          「だけ」

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          福井に行くには

          神奈川県から福井県に行くには、東京駅で北陸新幹線に乗るのではなく、新横浜で東海道新幹線に乗る方が早く到着することを知った。私の中の日本地図では圧倒的に迂回ルートのように聞こえたが、それが最短とのこと。まいづるのりかえ。舞鶴という、行ったことのない場所に思いを馳せる。どんな場所だろう。 これまでの経験によって歪んだ思い込みの中に、事実が飛び込んで、頭の中で何かが弾けた。パチパチキャンディーのように、初めは違和感の塊であって、次第に慣れて当たり前になっていく。その当たり前がまた

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          口約束

          なんで守れない約束なんてするんだろう？ 不満を持ちそうになった次の瞬間に、 そうか、守れないかもしれないから約束なんてしたんだ、と思った。 一生幸せにする！！！なんて言葉に対して、一生って言葉を本当にわかって使ったのか。一生なんだからな！わかってるんかいな日本語を！あまりに儚い言葉だ、と当時は思った。 今の私はもう、こうゆう言葉を「はいはい、わかった〜」と流してしまうような気がする。すこし悲しいような気もする。しかしながら、「一生幸せにしてくれるって言ったじゃないの！」

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          変わってる、の秘訣

          「変わってるって言われなくなったら終わりですよね」 そんな言葉を口にする友人の横で、さて、何が終わるんだろうと思いながら、変わってると思われ続けることについて考える。 変わっていると思われ続けるためには、変わっていると思ってくれる人と新たに出会い続けるか、自分が相手にとって変わっていることをし続けるかのどちらかで達成しそうだ。しかしながら、後者だと自分にとてつもないエネルギーを必要としそうなので、いろんな人に出会う方が簡単かもしれない。 そもそも、変わっているとは一体な

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          なくしもの

          引越した。 丘の上から河川沿いに 50平米から半分に 駅まで3分から10分に 1階から2階に 家賃は1万円ダウン 背伸びをして買った 私にはもったいないほどの家電たちが 間取り的にギリギリの状態でぶち込まれている 冷蔵庫はあと1cmデカかったらアウトだった いろんなものを手放した また買えるかわからないもの ヘルシンキで買ったムーミンの原作の小説集など もう二度と書くことのできない 過去の日記とか手帳とかメッセージカードなど 移動する日 引越し屋さんに言われて気付い

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          in a decade

          20歳の私は、普通が嫌いでした。 普通でいないための努力をしてきたように思います。「ぎまち、普通が一番難しいんだよ」と言われました。その言葉の意味を、当時は理解していなかったです。 25歳の私は、普通になりたかったです。 普通にしているのに、目立ってしまいました。 すごくないのに、比較によってすごいと言われてしまいました。変わり者とも言われました。ちょっと顔が濃いのも原因かもしれません。 応援とか期待が重くて、潰れそうになったこともあります。 普通ってなんだろう？と思っ

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          大豆ミートはオーセンティック？

          大豆ミートって、 大豆にもミートにも失礼な気がしています。 大豆は大豆、ミートはミートです。 偽らなくても、どっちも素敵なんです。 クリエイティブとしての豆腐ハンバーグはアートのような気がしますが、栄養、健康的とかダイエットとかそうゆう言葉が出てくると、違和感を感じてしまいます。あるものにしがみついて代替するよりも、それらの本来の魅力を引き出すものを生み出していくのはそこまで難しいのでしょうか。 同じことが人にも言える気がしていて。 誰かになろうとする必要がないと思うの

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          物件探し

          帰って寝るだけのこの家に、何も未練はない。 そろそろ引っ越すか、と重い腰を上げた。 一人暮らしなのに50平米もあって 大好きなキッチンにはコンロが3口もある 恵まれた場所 ここから半分の広さの家に しかも今よりも都会に移ろうとしているものだから どうも　腰どころか　足も動かない 私ここの土地が好きなんだって気づいた

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          The last day: Sense of Wonder

          2021年8月30日。 愛。

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