デザイナーから働きかける "チームビルディング" - InHouseDesigners vol.3

InHouseDesignersというデザイナー登壇系のイベント行ってきまして、すごく勉強になる良イベントなのに空席あったりして勿体無かったので軽くレポートさせていただきます。

イベントは今回で3回目。『デザイナーから働きかける "チームビルディング"』というテーマでした。
私はインハウスではなく受託系のデザイナーなのですが、デザインチーム作りとかデザイン教育には興味あり、参加してみた次第です。

4名の方の登壇があり、それぞれの立場・環境での、色んなアプローチによるチームビルディングの実践例をお聞きでき、大変勉強になりました。

デザインとは個人のスキルではなく、チームの戦術・戦略である、ということを強く実感します。

リングに踏み込む孤高のボクサーのような心構えでデザインに取り掛かろうものなら、パンツ一丁でマウンドに立つ気分を味わう羽目に会う。
身震いする今日この頃です。

ところでこのイベント、非インハウスの人が参加しても問題ないようです。懇親会で受託系を名乗ってもつまみ出されたりはしませんでした。ドラフトビールとピンチョス美味かったです。

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以下、各登壇内容の要旨と感想をざっくり書きます。

■セッション#1

いちデザイナーがチームビルディングのために何ができるか?

藤本 貫二郎さん / レバレジーズ株式会社

デザイナーの業務領域が多様化する中でチームビルディングが必要になり、色々試した、というお話でした。

チームビルディングとは、

・チーム全員がチームとしての目的とゴールに向かい、・各々が自分の役割・責任を全うし、・周りの動きも気にかけながら助け合っていく

という状態をつくること

と、定義を明確にし、4つの手法により様々な位相での共有・共感を実現したようです。

弱音を吐く会、ドラッガー風エクササイズ、Retro、Walking and Talkingを実施し、

・価値観・現状の共有 ・期待している成果の共有・期待している行動の共有・相互の関係性の深度向上

を行なったとのこと。

これまで漠然と「みんな積極的にコミュニケーションして情報を共有しようぜ!」と主張する人には良く遭遇していたのですが、「何を共有するのか」を明確にしてその内容ごとに既存の手法を割り当てるという考え方、勉強になりました。

あと、Retro(振り返り)にて、「忌憚なく意見を出し合うために、Good pointをBad pointよりも多く挙げる」というのが興味深かったです。多めに褒めた後ならば短所の指摘がしやすい、と。
(Good と Bad の比率は 2 : 1 程度だそうです)

■セッション#2

チームビルディングとは?

佐伯 幸徳さん / 弁護士ドットコム株式会社


デザイン思考でデザイン組織をデザインした、と言う話。
いろいろ深い話がありました。

デザイナーは自分の担当範囲のみに注力するのでなく、顧客にちゃんと価値を届けることを意識する。サービス全体に意識がむくようにチームを構築する。
「こんなXX(開発対象のサービス)は嫌だ」をテーマにアイデア出しをするワークショップを実施。サービスを詳しくわかっていないと成り立たないワークショップをすることで、サービスへの意識を高める。
熱量が大事。熱を発するのが苦手ならば、熱伝導率が高い人になって、たくさんの人に熱を伝えたり熱を呼び起こしたりする生き方もある。

「熱伝導率高い人であれ」という言葉が印象的でした。
私は人から影響受けやすいタイプなので(長所だと思ってます)、熱伝導率を意識していきたいと思います。

あと、近頃よく耳にするクレイジー8の話もありました。

クレイジー8とはアイデア出しの手法なのですが、脳をオーバーヒートさせて短時間にアイデア出しまくるという(ほぼ)反則技です。一度やったことあるのですが楽しすぎてヤバかったです。多用すると廃人になるやつですアレ。オススメです。

■セッション3

デザイナーがいないプロダクトにジョインしたときの失敗と成功から学んだこと

五十幡 梓弓さん / 株式会社Speee

デザイナー不在の組織にジョインして、「好きなだけバッサリ変えちゃってください!」という依頼を鵜呑みにして全力で変更アウトプット出しまくったらエンジニアの負荷が増した割に効果が薄く、「デザイナー要らねえな」と評価されてしまったと言う失敗談。

その失敗を踏まえて、別のプロジェクトでは要求をとことんヒアリングすることから入り、デザインを提案してコンセンサスを得てからアウトプットに取り掛かる。そしてアウトプットはデザイナーが背負い切る必要はなく、エンジニアに任せられるところは任せた方がいいのだ、というやり方でプロジェクトがうまく回った、という成功談。

作る人たちに目を向け、何を作りたいかを知ることが大事である、と。

作る人はみな「良いものを作りたい」と言うが、「良いもの」は人によって違うのだ、それを視覚化してすり合わせるところからデザインは始まるのだ、と言うお話でした。

■セッション4

デザイン組織立ち上げ時のチームビルディング

アタラシ タケシさん / 株式会社クラウドワークス

社内デザイナー達の知識・スキルが浅く、思い入れもなく下請け精神で動いてしまっている状態から、どのようにサービスデザインが成り立つチームを構築したか、と言う話。

イベントやWeb記事といった情報をシェアして、UXガイドライン作って、1on1ミーティングで腹割って話して信頼を築き、デザイン書籍読書会を行い... と、チームビルディングにつながりそうなことをとにかく行なっていった、とのことでした。

デザイナー個々の意識を、「自分はデザインチームに帰属し、開発現場を主戦場とする」という状態に持っていったそうです。

懇親会でお話しする機会あったので「デザインチームのリーダーの意見と開発現場の上司の指示がコンフリクトすることはないの?」と聞いてみたのですが、「開発現場でエンジニアがデザイナーに"指示"することはない。そういう上下関係は無い。エンジニアはデザイナーにたくさん意見をするが、その意見を汲み取るかどうかの判断はデザイナーの責任範疇」とお答えいただきました。

チームビルディング施策が功を奏して、デザイナーの意識と実力が高まっていることが伺えました。

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こんなとこです!ドラフトビールとピンチョス美味かったです!(2度言ってみる)

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