ひとりのランナーの就職先決定に大勢のファンが喜んだ話

数年前、箱根駅伝でハチマキを巻いて走っていた選手がいた事を皆さんは覚えているだろうか。

当時中央大学で走っていた町澤大雅選手、通称タイガー選手である。

今私の Twitter のタイムライン界隈で彼の事が大変話題になっている。

日清食品陸上部に所属している彼ではあるが、今年の大幅な日清の陸上部縮小に伴い戦力外通告を受けていたのだ。

日清食品が陸上競技部を縮小

内定取り消しの学生選手も出るほどで、このことはとても話題となった。

そんな町澤選手が日清を離れ一体どこの実業団に入るのか、 Twitter の私のタイムラインではしょっちゅう話題に上っていた。

そしてついに昨日、彼がサンベルクスに所属するということが発表された。

サンベルクスといえばニューイヤー駅伝に最近出場をし始めたまだ新しい陸上部で、

ハチマキランナー町沢大雅がサンベルクスへ

きっちりとスーパーの仕事をこなした上で陸上を行うという方針でも有名な実業団だ。

ハチマキを巻いた彼が品出しをしているところなどを想像すると非常に可笑しい(笑)

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彼は中央大学が箱根駅伝で途中棄権をし、連続シード獲得が途絶えた年に入学してきた。

ずっとシード権を獲得してきた大学が自分が入学した年は予選会からというのは本当に不遇であっただろう。

中央大学はすぐにシード権を復活させるかに見えたが、それからも箱根駅伝での順位は低迷。毎年予選会からの出場となった。

そして町澤選手が4年生の時、ついに中央大学は箱根駅伝予選会で予選落ちをし連続出場が途絶えた。

その時が、1年生の舟津主将が魂のスピーチをしたあの年である。

4年生でありそして実力からしたら圧倒的なエースであった町澤選手。

藤原監督のかなり大掛かりな改革に戸惑った部分もきっとあったと思う。

しかし彼がいなければもっと早く連続出場記録は途絶えていたと思う。

箱根駅伝から完全に遠ざかる前に、予選落ちを1回経験しただけで、また箱根駅伝に返り咲くことができたのは

もちろん藤原監督、そして現在の選手の力も大きいが

影の功労者は町澤選手だと私は思っている。

そんな彼だが、実業団…日清に入ってからは怪我がありなかなか日の目を見ることがなかった。

残念ながらニューイヤー駅伝で日清のユニフォームにハチマキを巻いた彼の勇姿を見ることはできなかった。

最近ようやく調子が回復してきてさあ次のニューイヤー駅伝こそは!とファンが思っていた矢先、まさにその時に日清の陸上部縮小のニュースが入った。

中央大学時代あれだけ不遇だったのに実業団に進んでもまたこの不遇かと思うと本当に胸が痛くなった。

そんな彼の新しい活動先が決まったのだ。私のタイムラインの町澤応援団は非常に盛り上がった。

直接関係ない人、親族でも友達でもない人の就職先の決定をこんなに喜ぶことって他にあるだろうか?

何かを応援するって心が温まってとってもいいなと思う瞬間だった。

サンベルクスはそのスーパーのチラシに選手が登場することでも有名だ。

町澤選手がハチマキを巻いてチラシに登場する日が今から楽しみだ😁

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