書籍レビュー「三体」読破しました

こんにちは。

SF小説「三体」の読書感想です。
(なので少しネタバレ有)

2020年くらいに、この1巻を読んだ時に「中国人の名前覚えずれー!」って感じで(得に発音部分)、登場人物があまり頭に入らず最初かなり抵抗ありました。

1巻目を読んだ後、3年くらい経って、ようやく続巻にあたる「黒暗森林」を読んだらそこから一気にハマり最終巻の「死神永生」まで読破。
そして他のレビュアーもある通り、"三体ロス"に罹り「三体ゼロ」と「三体X」も併せて読みました。

率直な感想としては、SF小説の中でベスト3に入るくらい好き!!

まず、あまり中国人のSF作家で有名な人?(自分が知らないだけか)という時点も新鮮味があるけど、圧倒的なスケール感の大きさ。
なんせ3部作だけでも2500ページ以上あるんだぜ~。

そして巻毎に異なる主人公、全体的なストーリーは繋がっているが、やはり巻毎に物語のもそれぞれ異なるのでダレルことがない。

もちろんSF小説なので、科学とか専門的な描写があってそこはそれぞれの理解度が求められるかもしれないけれど、その設定が裏付けにあって世界観の説得力が増している。

1巻目だけでもそうとう濃ゆい設定なのに、2巻目3巻目でもさらに色んな技術や理論が新しく展開されていく。

そして本書の最もなキモは、2巻から出てくる"暗黒森林理論"だろうか。
この理論をベースに宇宙人がいまなお発見できないでいるか、ということについて言及している非常に興味深い設定。

全体の流れとしては、
1巻目は、ファーストコンタクト。
2巻目は、三体人と遠距離ガチバトル。
3巻目は、遥かなる旅へ。
といった感じだろうか。

なによりこれだけのボリュームなのに、最後まで三体人と実際に対面することがないという設定もヤベー!!

ちなみに「三体X」は著者本人ではなくファンメイドの二次創作なので、好き嫌いがハッキリするかも。
個人的には読まなくてもいいかなぁって感じでした。

三体の前日譚とされる「三体ゼロ」も、登場人物に1巻の主人公が出るくらいで(設定も引き継がれてるらしいけど理解できなかった)、物語もかなり科学と技術の専門的な話題がかなり濃いので好き嫌いが分かれる所。

自分の読解力のせいもあり、文字だけで絵が想像できなかった部分もかなりあったので、ネットフリックスのドラマ化がとても楽しみ!

とりあえずハード系SF小説が好きならマストです。
しばらくこれくらいのスケールは出てこないんだろうなぁ~。

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