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オーストラリアの建築技術

Gumtreeというオーストラリアでは広く活用されている、なんでも掲示板があります。仕事も結構そこで見つかることが多いので、インテリアデザイナー仕事探してますと投稿したところ、アラブ系の人から連絡があり、コントラクトで図面書きませんかと。カフェで待ち合わせをして、軽く話しました。彼はエンジニアと名乗り、建築士ではありませんが、郊外の新築一軒家の図面を書いていてたまに手伝ってほしいとのこと。とりあえず、既存プロジェクトの図面と概要を送ってもらいました。一軒家のプロジェクトがあるとのことで早速手伝いました。

一軒家図面初心者の私でも書けるレベルの図面です。ほんと単純でした。彼にはほぼ一日でセット完成させてほしいといわれましたが、不可能なので、修正含めトータル稼働時間は35時間くらいでしょうか。それで500AUDもらいました。

オーストラリアの技術に関して率直に、シティのDarling Harbour, Circle Quay周辺のビジネス街、また大手デベロッパーによる高層マンションなど有名事務所が手掛けた建築を除けば、オーストラリアの設計技術は日本に比べるとほんとに低いです。地震がないこと、天気が四季を通して安定している事はとても大きいと思いますが、それにしても施工がいい加減です。高級レストランですら、壁の面材が途中で切れていたり、タイルの貼り方に勝ち負けなどありません。貼るのみです。笑 おさまりがほんとにいい加減というか気にしていません。

そういう面がある一方、オーストラリアのダイナミックでカラフルなデザインはとても好きです。日本は全体の景観に重きを置きますが、オーストラリアの建築は目立ってなんぼ!と建築に一つ一つ性格みたいなものが見えてみてて楽しめます。また、古い建築物もかなり残っているので、新しいものと古いものが混在している風景は興味深いです。

インテリアデザイナーとして機能的、技術的な面を追求していくには、日本はもってこいの場所です。機能性にとらわれず、アート的な要素を追求していくならオーストラリアは良い環境です。


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