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4月17日のサウンドノート

凪沙
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音量注意 電気のない都市(まち)/ 東京事変

わたしは19で上京するまで、熊本県熊本市東区に住んでいました。
わたしの生まれ育った故郷がいま、五年前の東北と同じ境遇に遭っています。
五年前もいまも、わたしはどちらの「被災地」からも遠いこの東京に過ごしてて、ニュースか人からの情報でしかその辛さを知ることができません。
でも、ニュースを見たら絶対泣いてしまうから、こわいから、見れない。TL追うのもきつくて、でも拡散とかって私を困らせるためのものじゃないから(当たり前だけど)「いやだ」とも言えなくてそれもつらい。

父も母も、育ててくれた祖母も、親戚も友人も、夜中の大きな揺れで死を覚悟して、でもどうにか生きています。それだけでも感謝です。
でもだからといって、やっぱり、家族のつらいところを見るのはつらい。電話で声を聴いて、「大丈夫だけん」と言われるそれもつらい。私が気を遣わせてるんだーって思ってしまって。
でもつらいつらいと言ってても仕方ないし、きついと言いつつ力にはなりたい。

今回載せた曲はね、3.11のあとに書かれた曲なのです。あのとき、遠くからでも力になりたいと願って、計画停電やヤシマ作戦(懐かしい)で「電気のない都市」になった東京。
その東京に、私はいまも住んでいて、いまはむしろあのときより強く、その思いを持っているから。自分なりの考えの区切りとして、この歌をのせました。

わたしの大切な場所、大切なひとが、元気になりますように。

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