見出し画像

AGAの治療3(ミノキシジル内服)

ミノキシジルタブレット

ミノキシジルタブレット、通称ミノタブはもともと血圧を下げる薬として開発されました。現在でも米国では血圧を下げる薬として認可・処方されています。薬剤名はロニテン(Loniten)と言います。ちなみに日本では認可されておりません。
ただあくまでもこの薬は降圧剤であってAGAの治療薬ではありません。AGAの治療薬として認可されているのは同じ成分の外用薬(ローション)であって、この内服薬がAGAの症状を減らす薬としては世界中どこの国でも認可されていません。

そもそも降圧薬としても簡単に言うと「最後の切り札」的な薬になっています。(他の薬を使っても血圧が十分下がらない場合にこの薬の使用を検討せよと添付文書には記載があるのです。)

薬なのだから飲んでも平気なんでしょ?って思っていませんか?
もしそう思っているのなら認識を改めるべきですよ!

薬(と言うかある成分)が薬であるためには、得られるメリット(作用)と起きてしまう又は起きるかもしれないデメリット(副作用)を比較してメリットの方が恩恵が大きいという大前提が成り立つ必要があります。

当然そういった事を厚労省やFDAの偉い人達が客観的なデータを基に判断して薬として承認したり却下していることになってます。

重篤な副作用や動物実験での残念な結果があれば一切薬として認めない方針だったり、他の手段がなく副作用がでなければ多大な恩恵が得られるなら承認しよう等国によって判断基準は異なります。

ただここで言う恩恵というのが主に生命の維持に関する事なんですね。当然、亡くなってしまったら元も子もありませんし…

話を少し戻すと、AGAが進行して命を落とすと言うことは先ずありえません。(間接的にはあるのかも?)
しかし高血圧は放置してしまうと命を落とす危険があります。
この大きな違いがミノタブが降圧薬としては認可されてもAGA治療薬として認可されない理由だと思っています。(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?