角力 花次男の自由地獄

フリーライター。P.Nむべんべ 戯曲、ドラマシナリオ、演芸台本、コラム。

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後輩「あれ?もしかして宮藤明先輩じゃないすか?」 先輩「ん?おお!鈴木じゃないか!久しぶりだなあ!元気だったか?」 後輩「はい!おかげさまで」 先輩「鈴木は今何やってんだ?」 後輩「不動産の営業を。あ、名刺渡しときますね」 先輩「おう、じゃあ俺も」 2人、名刺交換する。 先輩「へえ、磯貝不動産か。大手じゃないか。凄いとこ勤めてんな」 後輩「いえいえとんでもないっすよ。全然下っ端すから」 先輩「相当羽振りいいだろ?」 後輩「いえいえ。まだまだっす」 先輩「今度

    • ショートショート「朝生」

      私の名前は、「朝生(あさなま)」と書く。母親からは予定日より早い日の深夜に陣痛が来て、早朝に私を出産したからというのが由来だと聞いていた。 しかし、それが由来では無いという事に気づいたのは、親の目を盗んで、深夜のTV番組を見だした中学の頃であった。 ある日、眠れずにふとTVを点けると、政治家や浮世離れした格好の文化人、スポーツ選手、インテリ系のタレントなどが、唾を飛ばしながら夜明けまで討論している番組を目の当たりにしたのだ。 しかし中学生の自分にはいささか内容が難しかったので

      • イッコンニコン

        サンコンさんの鉄板ネタといえば、「イッコンニコンサンコン!」だが、もしも公の場でこのネタを初下ろしした時に、「イッコンニコンサンコン!」で終わらずに、「ヨンコン、ゴコン、ロッコン‥‥」と延々続けていたら、現在何コンになっているのか? おそらく天文学的な数字になっていると思うが、実際に初めてのネタ下ろしの映像を局のライブラリーから探し出して日時を調べ、イッコン何秒かを計測し(ここは適当にタイムウォッチでザックリと。キリないから)、現在の日時と照らし合わせ導き出せば、ものの数分

        • 採点競技

          サッカーのVARシステムで、微妙なオフサイドやファールのレベルやゴールラインを割ったか等、反則や仕切り直しに値するプレーを改めてスロー再生された映像でチェックし、それを観客や視聴者にも見せながら、最終的にレフリーが判定して、結果誤審かよという只々試合が間延びしただけで終わる事例が頻繁に起こっていますけども、せっかくあのシステムを採用したならば、その結果を今飛ぶ鳥を落とす勢いのAIが判定すればいいんじゃないか?と思ったんですが、AIは過去のあらゆる試合の反則プレーを全てインプッ

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          伏線回収について

          ちょっと前に、人気ドラマの最終回が「伏線回収出来てない」と、ドラマを観ていた視聴者から批判された件がありましたけども、「気になる伏線的シーンが沢山散りばめられていて、それをどう回収してくれるのか?」っていう部分が、そのドラマの1番の見所になっている「売り」なんだとしたら、最後に全然回収出来てないのは、そりゃ最悪だろうなとは思うんですけども、先ず、そもそも論として、ドラマでも映画でも、物の見事に伏線回収されてるストーリーっていうのは、かなり限られているので、「伏線回収ドラマ!」

          粛々と進む

          しんどい場面を乗り越える時や、ここぞというチャンスの時に、自分に言い聞かせる言葉は、ダサくて野暮ったく単純な言葉ばかりで、役には立つが好きではない。 反対に、好きな言葉は、格好良く、勇気を貰えてボルテージも上がるが、結局、勇気を貰えてボルテージが上がるだけで、何の行動にも起こせない格好良いだけの言葉ばかりだ。大好きだけども何の役にも立たない。 いつも行動に起こす時は、粛々と地味に一つ一つこなしていくだけでいいのだ。特にドラマティックでも何でも無い。そういう時に自分

          「ハズし」が浸透してから芸術はフリータイムに突入した

          アートは、技術の基盤がしっかりとした上で一般的な人にも支持されるような凄く分かりやすい皮肉的な表現を入れたものが受ける事もあれば、ナンセンスとかヘタウマにもならない、只のヘタと思ってしまう表現でも、有識者が深読みして「敢えてやってるんだろう」と解釈したり、運良く時流に乗ってしまえば、技術をしっかりと持っている芸術家達をごぼう抜きして支持される事もあるので、良し悪しの基準がほとんど無いというか、無いからこそ良いような、最も自由な世界ではあると思うんですが、よくよく考えたら採点基

          「ハズし」が浸透してから芸術はフリータイムに突入した

          検索の進化よ止まれ2

          スクショした画像に写っている文字がコピペ出来る時代が来たら最高だけど、最悪だ。 完

          検索の進化よ止まれ2

          検索の進化よ止まれ

          画像に載っている文字が検索出来る時代が来たら、最高だけど最悪だ。 完

          検索の進化よ止まれ

          知らない人んち#4考察

          ○1、真中きいろは、別人だった……ってことは誰? 幼少の頃のきいろの絵を改めて見てみると、真ん中の人物は青色の服を着ている。 黄色い服を着た人物は居ない。 真中きいろは、絵の真ん中にいる青い服を着た子供。 元々きいろが描いた時は黄色い服だったが、アクとキャンが当時の思い出を消すために上から緑色で塗り潰した結果、黄色と緑色が混ざって、青色になった。 また、真ん中が黄色いものといえば、道路の黄色い実線。 黄色い実線は、追い越すために外側にはみ出す事は禁止。 追い越さなけれ

          知らない人んち#4考察

          知らない人んち(仮)お題考察&3話展開案

          ○4人の過去には何が?きいろとジェミ、既に繋がっていた2人の関係は? 養護施設ひまわりは、そもそも介護施設で、4人とも平均年齢80以上の高齢者だった。 また、元々の養護施設は、アク達が居る竹田の自宅ではなく、現在更地になっている場所に存在していた。(その理由は後述) 竹田は「末はノーベル医学賞を獲る逸材」とまで言われた超天才医学博士だったが、逸材であるが故に、竹田を自分の研究所に囲おうとする医学界の引き抜きや派閥争いの板挟みに合うことに嫌気がさし、医学界から離れ、1人で未知

          知らない人んち(仮)お題考察&3話展開案

          【知らない人んち(仮)】第2話シナリオ案&アイデア案

          ◯和室 ジェミ「……相変わらず下手な絵ね、きいろ」 ◯暗室 ドンドンと音がする。 キャン、音に気づき暗室へ向かう。 ◯暗室の前 キャン、ドアをゆっくりと開ける。中は真っ暗な状態。 ◯同・暗室内 キャン、暗室の照明を点ける。 張られたロープや部屋中に海外の美しい風景写真が吊るされている。 そこにアクとソックリの双子の兄が立っている。 キャン、ドアを閉めて キャン「いつの間に帰ってたの!?」 アクの兄「2時間くらい前に帰ってたよ。今起きたら部屋締められてっから内から開か

          【知らない人んち(仮)】第2話シナリオ案&アイデア案

          締め切ってたの知らなかった。

          第一話の締め切り終わってたんですね。ラグビーに気が行って油断してました。せっかくなんで書いてしまった第一話を載せておきます。こっから二捻りして、無駄を落として寝かせなきゃいけないんでしょうけど。 T「2:50 pm」 ○和室 きいろ「この家、あの人達の家じゃない‥」 和室の戸を叩く音。 きいろ、絵をバッグの下に隠し きいろ「は、はーい!」 ジェミ「ちょっと失礼して良い?」 きいろ「あ、も、もちろんです!」 ジェミ、和室に入り ジェミ「さっきは、ちょっと取り乱しちゃってごめ

          締め切ってたの知らなかった。

          ストレス

          知人から全く会った事が無い人のエグい噂話を聞かされて、墓場まで持っていかなければいけないストレスは、どこで発散すれば良いのか? 完

          スリーラックは無い

            様々なシナリオコンペから企画のコンペ、数合わせで呼ばれた大喜利ライブやジャンケン大会、はたまた暇つぶしに行ったイベントの抽選会や初めて買ったG1レースなどで、何故か勝ってしまう自分の事を、知人たちは「ビギナーズラックの鬼」と呼ぶ。 確かに無欲で何となしに応募、参加したものに関しての勝率は気味が悪いほどに高い。しかし「あ、こんな感じで賞金狙えるなら、もっと研究して狙いに行ったら毎回稼げるぞ!」と勢い勇んで挑むと、面白いように結果が出ない。 厳密にいうと、2回目までは、ま

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          光と影も大きくなれば、繋がってしまう。だいたい遊んでる場所おんなじだから。