Shuと×(カケル)の60日 ~インディーズ作家「shu」の作り方~

はじめに

インディーズ作家またはオンライン作家というものが戦国時代を迎えたのが2014年くらいだろう。あっという間に広がりを見せて、その簡易性、拡散というメリットがある一方では、あるべき書籍の分野においては、若干厄介者なのかもしれない。

 ×(以後、カケルまたは私表記)は、その世界に興味すらなく、読んでいた本なども殆どが王道であり、みなさんもよく知るものである。夏目漱石の「こころ」や太宰治の「人間失格」、芥川龍之介の「羅生門」、川端康成「雪国」宮沢賢治「銀河鉄道の夜」である。このラインナップからしても、殿堂入りの作者と作品である。
 大人になってから、インプットさせたのは、自己啓発本で例えば、題名は創作であるが、「何故仕事が早いのか?」「コーチング理論」「お金の使い方」「継続と習慣」といった類のも
 特に、人事の道で極めようと思った私は、「社労士入門」「心理学と接し方」「心の引きつけ方」のような内容ばかりだったのを覚えている。本というのは、気楽に読むものではなく、自己啓発や自己成長、心理的成長、教育論、ホスピタリティの真意を学ぶものであった。
 少し心情の変化があったのは、リリー・フランキー「東京タワー」、村上春樹「東京奇譚集」、変わったところでは、白石昌則「生協の白石さん」といったハートウォーミングな作品からだとも思える。
 そして、今では電子版のニュース(新聞)を読むにとどまっている。面白味のない奴だと思っているかもしれない。「君の膵臓をたべたい」「蛇にピアス」も実は読んでいる。ようやく楽しみ方を覚えたと言っても過言ではない。
 何故こんな話をつらつらと書くかというと、私は一読者であり、その世界観に入り込んで、喜怒哀楽を心の中に秘めている人間という事だ、ただそれだけの事。
 本題に入るにあたり、知っておいてもらいたかったプロローグである。


第1章 自分探し

・サラリーマンと闘病
・空虚感と出会い
・ただがむしゃらに
・やりたいことをやる

第2章 夢見る女性との出会い

・斜に構えた私との差
・道しるべ
・夢は叶えるもの

第3章 人のために

・死ぬほどやっても死なないから
・思いもよらないつまづき
・私とshuとのキョリと不安
・とにかく話そう

第4章 本当のスタート

・カウンセリング的ヒアリング
・勝手に作っちゃおう
・想いをもっと知る努力
・shuの心

第5章 shuと×で考えた共作

・誰に伝えたいの
・何を伝えたいの
・もっと思い出そう
・だから×(カケル)なんです

はじめに

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短編集は、ありのままの自分を投影しています。共感しうる事もあると、思います。角度を変えてみたり、心理描写を汲み取って頂けると幸いです!