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#2 J1GKスタッツまとめ(J1第6節終了時点)

こんにちは。「GK Laboratory」のもう1人のメンバー、イワルイジです。先ほどの紹介にもありましたが、某都立高校出身で小学校から大学までGK一筋でプレーしてきました。好きなGKは、名前を見てわかる通りジャンルイジ・ブッフォン選手で、個人的に好きなプレーは相手FWとの1vs1でのセーブです。国内外のサッカー、GKについて色々と思うことを書いていけたらな、と思います。

現時点でのJ1順位表(6節終了時点)

=Jリーグデータサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)より引用

2019シーズンのJリーグが開幕し6試合が経過しました。開幕前のオフ期間には多くのクラブが積極的な補強を行い、様々な優勝予想がなされました。しかし、現時点での順位表はそういった予想の多くを裏切る形になっているのではないでしょうか。

昨年連覇を達成した川崎フロンターレは開幕から4試合未勝利と苦しみ、6試合を終えてもここまで1勝の10位に位置しています。また昨シーズン攻撃的な「ミシャスタイル」を貫きクラブ史上最高の4位で終えたコンサドーレ札幌や、リーグ2位タイのゴール数を記録し久々の上位に食い込んだ清水エスパルスなどが今季は厳しいシーズンを送っています。(前者は15位、後者は18位

そんな中、現在首位に立つのは、同勝ち点でサンフレッチェ広島FC東京の2チームです。両チーム共昨シーズン中盤までは優勝争いに加わっており、今シーズンこの順位に位置していることは不思議ではないかもしれません。しかし、昨シーズンは中盤以降に失速し広島はリーグ優勝を、東京はACL出場権を逸しています。そうした両チームの共通点は何か? 昨シーズン共に悔しい結果に終わり、積極的な補強を行い、2シーズン目を迎える指揮官のもと戦術的にも成熟したから、というのは確かでしょう。GK Laboratoryでは各チームのGKスタッツに着目していきたいと思います。

フットボールラボ(http://www.football-lab.jp)様よりデータを引用、表を作成。
各データの上位3位は青地背景、下位3位は赤字背景で色付け。
*失点率=被シュート総数に対する失点の割合。
*被決定率=枠内シュート数に対する失点の割合。
*セーブ数・セーブ率=正確なデータが得られず暫定的に試算。セーブ数は枠内シュートから失点数を引いたもの。セーブ率は失点/枠内シュート数の割合。

多少画像が粗いですが、PCの方はexcelのデータをご覧いただければ幸いです。
チームごとではなく、これまで出場記録のあるGKごとに分類しています。
*清水エスパルスのGK西部洋平選手が開幕節で途中交代により出場していますが、出場時間が短いため割愛。

まずは失点数、平均失点の部門です。特筆すべきは現在首位のサンフレッチェ広島GK大迫敬介選手です。なんと6試合を終えての失点数はわずかに(!)、直近5試合連続でクリーンシートを達成しています。大迫選手は1999年生まれの現在19歳、サンフレッチェ広島ユースの出身で大柄ながら機敏なセーブができ、U-20日本代表にも選出されています。作シーズンまでの正GK林卓人選手が怪我で離脱との情報もある中で、元日本代表からポジションを奪った新星が傑出した成績を残しています。次に全6試合にフル出場し失点数が少ないのは、2位FC東京の林彰洋選手(4点)、10位川崎フロンターレのチョンソンリョン選手(5点)と続きます。代表歴もあり、実力・実績ともに十分な2選手が今季もその実力を発揮していると言えるでしょう。

サンフレッチェ広島のGK大迫敬介選手(19) https://web.gekisaka.jp/photonews/detail/?271035-271035-pn

下位に目を向けると、ガンバ大阪の東口順昭選手(15点)と清水エスパルスの六反勇治選手(16点)が下位2位にそれぞれ位置しています。2選手とも代表経験のある選手ですが、チームの調子に合わせ失点が増えてしまっている印象です。G大阪は現在14位、清水エスパルスは最下位と不調なシーズンを送っています。

G大阪は第6節サンフレッチェ広島戦で0−3と完敗を喫した
https://web.gekisaka.jp/photonews/detail/?271035-271035-pn

次に被シュート数、セーブ数の部門です。失点の多さと比例しており、G大阪と清水がこちらでもワーストの数字を記録しています。セーブ数も枠内シュート数に比例して増えるためこの2チームが多くなりますが、セーブ数の同率2位には林彰洋選手がランクインしています。先述した大迫選手とチョンソンリョン選手が被シュート数に比例して失点数が少ないのに対して、林選手は多くの決定機を防いでいることがわかります。

ここまでGKスタッツから各チームの各GKについて分析しましたが、多くの分野において広島GK大迫選手と東京GK林選手の成績が突出していました。各クラブの大型補強により、ダビド・ビジャ選手やジョー選手などワールドクラスのストライカーがプレーするようになった今季のJリーグでは、昨年以上に守備の重要度が増していると感じます。上位チームは被シュート数が少なく、いかに相手チームにシュートを打たせない守備が実施できているかが結果に表れていると言えます。その中でゴールに至る最後の門番がGKであり、これからも各チームのGKの活躍に期待したいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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