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スバルで労働災害!災害の起こった工場以外もなぜ停止?

 2024年2月にスバルの工場で死亡災害が起きました。被害者の方にはご冥福をお祈りします。この死亡災害でスバルは三つの工場を3日間工場を止めました。その間、なにをしてたのでしょうか?
 一番に思いつくのは遺族への説明だと思います。もちろん遺族の対応もしていますが、それで工場を三つも止めるのは違和感がありませんか?今回は工場でどんなことをしているのか紹介したいと思います。

災害が起こったらまずは何をするのか?

 重大な災害が起こったら急いで救急車を呼びます。これは当たり前として被害者の手当や被害者の親族に連絡したあとにすぐにやらないといけないことがあります。それは労働基準監督署と警察への連絡です。
 労働災害が起こったら労働基準監督署への連絡というイメージがありますが、労働基準監督署への連絡だけでなく警察への連絡も必要です。

なぜ警察へも連絡が必要なのか?

 労働基準監督署と警察への連絡ですがなぜわざわざ2つの組織に連絡しないといけないのか不思議ですよね。それはそれぞれの組織に連絡が必要なのかというと確認する点が違うからです。
 労働基準監督署は企業が労働者が安全に作業しできる環境を用意できているかを確認し、警察は事故が起こった時に事件性がなかったかを確認します。
 労働災害が起こったときは安全だったかどうかに目が行きがちですが、事件の可能性もあるので警察への連絡も必要になります。

労働基準監督署や警察が来たら何をする?

 まずは現場検証をします。重大災害が起こったらすぐに連絡が必要なのはこのためですね。現場検証が終わったら事情聴取があります。それらが終わまでは工場は動かせません。重大災害が起こった工場は停止になるんですね。
 現場検証や事情聴取を行って重大な違反などが見つかるとどうなるのか動画を作ったので、どうなるのか興味のある人は見てみてください。なぜ生産技術者なのに工場の安全に詳しいのかわかると思います。

スバルはなぜ他の工場も停止させたの?

 スバルで起こった災害は金型の落下による圧死です。金型は自動車工場ではどこでもあるものなので他の場所でも同様の事故が起きないか確認するために工場を停止して総点検してたのでしょう。流石に大企業、対応がしっかりしています。
 工場は確かに危ない場所です。でもいろんな人が日々危険源を潰し込んで災害を起こさないように努めています。私もその1人として日々努力していこうと思います。



〜ものづくりはひとづくり〜

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