見えてなかったものが見える!マスキングテープ仕事術

文具で今、注目をあびているマスキングテープ。
雑貨に貼ったり、DIYに使ったり、飾りつけにつかったり。いろいろなところで使われています。
ワークショップでも、よく模造紙をはるために使われていますね。

模造紙を頻繁に使うグラグリッドのビジュアルファシリテーターたちも、マスキングテープを愛用しています。
でも、マスキングテープって、ただ模造紙を「貼る」だけに使うんじゃないんです!
実はマスキングテープって、見えてなかったものを見て考えるのに、とても役だつ働き者なんです。
今日はそんな、マスキングテープのお話です。

↑グラグリッドにあるマスキングテープ(ほんの一部)。
会社に来た人は大抵「…そんなに何に使うんですか」と戸惑います。

今ない「つながり」を考えるための、マスキングテープ

例えば、サービスデザインのプロジェクトで、カスタマーに関わる人やタッチポイントを可視化するためのステークホルダーマップ。
このつながりを考える時、マスキングテープがとても役立つんです。

マスキングテープで、カスタマーと対象との間をつなぎます。
このとき、マスキングテープのいいところは「議論にあわせて、貼ってはがしやすい」というところ。
ペンで書くと、「取り消せない」という恐怖もあって、議論に大事ではあるんだけど、なかなか関係性を示すための記入がしづらいのが悩みどころ。
でも、マスキングテープは貼ってはがすことが行いやすいので、関係性の議論をする際に恐れずどんどん記入していけるのです。
ステークホルダーコースターとあわせて、いまない関係をつくるための議論で、マスキングテープを活用しています。

また、マスキングテープの幅も、用途に合わせて使い分けています。
細い6mm幅のものは貼ってはがしてがしやすいので議論でどんどん関係を定義するときに、太い15mm幅は見えてきた関係をしっかり示すために利用します。

また、副次的な効果として。マスキングテープはまっすぐに貼れるので、線がとてもきれいで見やすいのも嬉しいところです♪

壁に巨大な四象限!アイデアの関係性をダイナミックに捉え議論するためのマスキングテープ

とあるプロジェクトで、色々なパターンのアイデアを検討しているときのこと。
複数のアイデアがそれぞれどんな特徴を持っているのか?どのアイデアがよいか?の議論が進む中で、アイデアを位置づけして考えてみたくなりました。
そんなときもマスキングテープが登場!

壁に縦、横でマスキングテープをはりつけると、即席の大きな四象限が完成します。この四象限の軸名も、ふせんにかいて壁にペタリ。

そこにパターンについて簡潔に記録していたグラフィックレコードを、位置を考えながら議論しはりつけると。あっというまに四象限でアイデアを位置づけしていける場ができました!

あとはアイデアの位置づけを検討しながら、検討した内容をグラフィックレコードに追加していったり、位置づけを移動したり。
アイデアを記録したグラフィックレコードと一緒に使うことで、今まで行ってきていた議論の可視化も活かしつつ、さらに違う視点からアイデアを捉えて議論することができました。

マスキングテープの、紙以外にも「素早く貼り付けることができる」特性が、円滑かつ価値ある議論の進行にとても役立っているのです!

プロジェクトの情報を俯瞰してとらえるための、マスキングテープ

こちらも、とあるサービスデザインのプロジェクト。大手デジタルマーケティング会社が大手消費財メーカーと共同で進めており、グラグリッドからもワークショップやプロセスの可視化のため、ビジュアルファシリテーターが参加しています。
リサーチの分析データ、そこから導いた本質的要求、サービスのコンセプト(体験価値やカスタマー像)、アイデア創発間での情報の関係性が見えず、プロジェクトメンバーがもやもやしていたところ。
マスキングテープがその関係性を一発で可視化してくれました。

サービスデザインのプロジェクトでは、調査結果や分析結果を見たり、体験価値に立ち戻ったり、行ったり来たりするプロセスが必ず起こります。
この行ったり来たりする時、どこを拠り所にしていけばいいのか?を直感的にとらえる際、マスキングテープが大活躍してくれました。

各プロセスで生まれた模造紙と模造紙、模造紙とアイデア創発に利用したA3シートを、マスキングテープがプロセスを俯瞰する視点からダイナミックにつないでくれるのです!

このときは、各プロセスの成果物(ふせん)と、マスキングテープの色をあわせて、つながりをわかりやすくしています。
また、矢印の向きにも注目!どの情報がどの情報に影響を与えるのか、というのが一目でわかります。分析データをもとにコンセプトを記入する「行ったり」するプロセスも、アイデア創発後に検証する「来たり」するプロセスも、両方示すことができるのです。


マスキングテープの活用の源流、テープドローイング

テープを使って、形をつくったり、空間に意味を持たせたり。
これって、デザイナーが昔から行っている技の1つかもしれません。

例えば、カーデザインなどの現場では、「テープドローイング」という技術として、車の外形をかたどるためにデザイナーが当たり前に利用していました。
テープドローイングに使っていたのは、専用の「ラインテープ」。カーブを美しく描くための伸縮性、引っ張っても切れない強靭性をもった高機能なテープです。
車ほどの大きさのカーブを、人間の目線からみて体感しながら、造形し修正するには、テープが最も適していたのです。

車のデザインでなくとも、テープをつかって物を考えていくという行為は、体全体で線を引くという感覚にとても似ています。

見えないものが見えてくる、テープでドローイング!

おまけ:マスキングテープが好きすぎて♡

グラグリッド社内では、マスキングテープが好きすぎて、マスキングテープを活かすツール、マスキングテープを活かしたコミュニケーションがたくさん発生しています。

↑マスキングテープカッター。マスキングテープがさくさく切れて便利です!!

↑冷蔵庫の食べ物・飲み物を示すためのマスキングテープ。誰のものか一目瞭然♪


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