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バリ合宿で演じたら、新しい道が拓けた

常夏のバリ合宿から1ヶ月。
ブログを見てくださっている方や、クライアントさんから「バリに行ってきたんですよね、羨ましいです!」とお声がけいただきますが、毎日濃いディスカッションをしていました。ハードだけど刺激的な1週間を過ごせたと思い返しています。

さて、今回の記事では私(小野)が、バリ合宿を通してどんな変化があったのか?をまとめていきたいと思います。

合宿の様子については、名古屋がまとめてくれたので合わせてご覧ください。
▼4人のアタマを絞りきって叩き上げた「私たちならではの組織基盤」
https://note.mu/glagrid/n/ncf07286f8cd2

不安を抱えてスタートした2019年1月

2018年の年末でわたしが担当していた案件が一区切り付き、2019年は手持ちの案件が0の状態でスタートしました。とはいえ、やることはあるし、三澤からも「ちょうど穏やかな時期だから、気を抜けるうちに抜いておくといいよ。」と声をかけてもらっても、何だか漠然ともやもやする…。
「ちゃんとコミュニケーションが取れるのか?」
「食事や気候など環境に馴染めるか?」
「今年の新しい取り組みとして「演じる」×「ファシリテーション」を実践してみたい。どんな効果が生まれるか知りたいけど、やって失敗しないか?」
そんな焦りと不安を抱えたまま、バリへと向かいました。

きっかけは、自分も演じたら道が拓けた

合宿での出来事をお伝えする前に、なぜ「演じる」ことを取り入れようとしたのか?前段のお話をしたいと思います。

2018年に、ある企業で自分たちの為の施設を新設するにあたり、社員自らがその施設について考え、設計の礎にするという、全3回のワークショップが開催されました。わたしたちは、ビジュアルファシリテーターとして、描きながらアイデアの発想を促したり、全体を俯瞰しながら参加者の変化や気づきを収穫したりと、記録だけではなく一緒に場をつくる仲間として参加しました。

私が「演じよう!」とひらめいたのは、ワークショップ3回目の、最終発表の場でした。
参加者の人たちが、ただ施設を活用するのではなく「未来の自分たちが施設を活用することで、得られることはなにか?」、役職や、立場、年齢関係なくチーム一丸となって、考えてきたことを演じながら発表している姿に、わたしはとても感動しました。

「描くだけではなく、演じてフィードバックをしたい!」という気持ちが湧き上がり、一緒にビジュアルファシリテーターとして参加していた名古屋に相談しました。お互い同じようなことを考えていたので、さっそく「今この場に必要なことは何か?」を考えるため、作戦会議を開きました。
ただ演じるのではなく、全体を俯瞰してきたからこそ見えてきた「施設と施設を活用する人たちの関わり方(外からの視点)」、「施設の中で活動している自分たちの姿(中からの視点)」を伝えよう。
私と名古屋は、利用者がどんな気持ちになっているのか、過ごし方や関わり方など、場を活用することで、どんな嬉しい体験ができるのか。即興で未来の利用者の姿を演じていきました。

すると参加者から「わたしたちが考えて、描いてきた未来の姿がリアルにイメージできました!」、「施設を利用している人たちと、その様子が見えました!」という予想以上の反応が!
インプロを取り入れているプロジェクトにも参加してきましたが、ビジュアルファシリテーターとしてアイデアや、議論を促すために描きながら関わってきたので、参加者と一緒に演じるということはありませんでした。
驚きと、挑戦してよかった、2人だからできたという嬉しさでいっぱいになりました。

実際に演じたことで、下記の気づきが生まれました。

全体像を意識しながら演じることで、全体感を掴むことができる(外からの視点)
他者を演じることで、自分以外の視点が生まれて視点が広がる(中からの視点)
伝えたいメッセージや情景を、体全体を使いながらリアルな体験として届けることができる!
・演じてみたらすごく楽しかったし、もっとやりたくなった!

このワークショップがきっかけで、私は演じることをワークショップの場に取り入れるようになりました。

自分が試してみたいことに、みんなを巻き込んだセッション計画

合宿では効果的な議論を行うため、各自がセッションオーナーとしてファシリテーション計画〜実施まで受け持ちました。
今回、わたしがセッションオーナーとして選んだのは「今年の目標」。グラグリッドでは毎年、年の初めにそれぞれ個人目標を立て、具体的なアクションを計画し、みんなの前で発表しています。
セッションオーナーをやるからには、今年の目標を発表するだけではなく、プラスαで自分のやりたいことを取り入れたい!という観点で、計画していきました。

・楽しく目標を達成していこう!という気持ちになる場にしたい
・グラグリッドメンバーがお互いの活動を応援し、サポートしあえる場にしたい
・ファシリテーションに演じることを取り入れることで、どのような効果が生まれるのか試してみたい

そこで、活動を楽しく応援してくれる「キャサリン」という女性を演じながら、ファシリテーションをしていきました。

キャサリンだったらどう場を見て、つくっていくのか?

キャサリンとしてファシリテーションしている様子

写真だけ見ると、なんだかふざけているように見えるかもしれません。わたしも写真だけ見ると、よくやったわーという気持ちでいっぱいです。笑

今回のファシリテーションで意識したことは、他者の視点で場を見ていくことでしたセッションオーナーとして立つのはあくまでもキャサリンであり、わたし(小野)ではない。
みんなの活動を応援し、勇気づける人として、彼女だったらどのような視点で物事を捉え、問いかけ、場をつくっていくのか?を即興で考えながら演じていきました。すると、わたし(小野)のいつもの視点ではなく、だんだんキャサリンの視点で場を見るようになっていました。

他者を演じたことで気づいた、自分以外の視点

正直、担当セッションが終わるまでは、すごく怖かったです。
グラグリッドは「やってみたいことがあるなら応援するし、サポートする。やるんだったらしっかりやろう。」という環境で、新しい取り組みも応援してくれます。ですが、失敗したら、ドン引きされたらどうしよう…という不安で、始まるまでは自分のなか(ネガティブな感情や状態)に意識が向いていました

キャサリンというその場の目的に応じて必要な人を演じることで、普段の自分ではなく、違う視点から場を見るという意識が生まれました。


演じていくうえでの課題もみえてきました。
「実際に取り入れたときに効果が生まれる/生まれない場、入るタイミング、どういう人を演じるのが適しているか?」など事前計画が鍵になってくる、という点です。

考えてゆくべき課題はまだまだありますが、「演じることでファシリテーションをしていくことは、場をガラッと変える起爆剤になる」そう私は確信しています。
引き続き「演じる」×「ファシリテーション」を実践しながら、収穫した気づきや発見を発信していきます。お楽しみにー!

(小野)

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