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チーム力を高める読書術 “共読” 〜本をつかったリフレクション・オン・アクション〜

こんにちは、三澤です。
全国行脚の長旅を終え、ようやく東京に戻ってきました。
ほっとしたのも束の間、今は郡山に向かう新幹線の中でこのNOTEを書いています。

先程のことです。

新幹線に乗り込んだ私は、以前から読みたかった本「ビデオによるリフレクション入門」を取り出し、ウキウキと読んでいました。

仕事場や学会で、いろんな人におすすめされたのでとても気になっていたのです。おもしろい内容にのめり込んで読み始めた時、本の中にマーカーラインを発見しました。

先に読んでいたグラグリッドのメンバーが引いたラインです。
(グラグリッドの共有本は、線を引いて良いルールにしています。
むしろ描きながら読むこと推奨)

本の文脈に沿って文章を読みながら、一方で、線が引かれている文を確認し、「なぜここに線を引いたのか?」を想像する読み方に変わっていきました。一緒に活動しているメンバーが、どこをおもしろいと思ったのか?どこを重要と思ったのか?手にとるようにわかり、心の中を覗いているような感覚になりました。

そして、自分がおもしろいと思ったところ、重要だと思ったところを、新しい線として追記します。次に読む人がどんな反応するのか、楽しみに思いながら。

本の「共読」という、新しいナレッジ・シェアリング

こんな風に、1冊の本をとおして、時間も空間も違う2人の読み手がコミュニケーション(現段階ではまだ一方向ですが)が行えるなんて、とてもおもしろいと思いませんか?
そして、2人の読み手が学んだことが一つの文脈の中に集積されていく、なんとスマートなシステムでしょう!

本に挟まれた1枚の栞に感想を書いていくような知見の共有とも違い、
本の感想を語り合う輪読の手法とも違い、
文脈の上に乗っかったナレッジの共有ができるという点において、
多くの学びや発見をもたらす、新しい本の読み方だと思いました。

まさに、リフレクション・オン・アクション!

共に考える、共に創る、共に働く、という言葉が一般的になりつつある今、
こんな「共読」があっても良いですよね。

一緒に何かを行う、という行為だけでなく、その本質でもある「共通の文脈の上で、互いに影響を与え合い、学び合う/つくり合う」ことについて考えさせられる出来事でした。

まずは、日常の中で取り入れられるこの方法から。みなさんも試してみてはいかがでしょうか。

(三澤)

※「リフレクション・オン・アクション」という言葉は、文中に登場した「ビデオによるリフレクション入門」の中で使われている大事なキーワードです。

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