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PR活動で活きるグラフィックレコーディング~広報会議8月号でご紹介いただきました~

2019年7月1日に発売された月刊広報会議2019年8月号の「明日から実務に役立つデジタルPR活用術」コーナーにて、グラグリッドが携わった活動をご紹介いただきました!

ご紹介いただいたのは、フィリップス・ジャパン様のイノベーション施設「Philips Co-Creation Center」のオープニングセレモニーでのグラフィックレコーディングです。

このセレモニーでは、PR会社様とフィリップス・ジャパン様、広告代理店様と共にグラフィックレコーディングを計画し、実施しました。
今回実施したグラフィックレコーディングの目的は、大きく2つ挙げられます。

▼PR活動に活きる、グラフィックレコーディングの目的
①革新的な演出で、イノベーション拠点のブランディングに貢献!
②セレモニーで経営者や地域の方の思いを感性的に視覚化することで、価値あるPR活動の一助となる

①革新的な演出で、イノベーション拠点のブランディングに貢献!

「Philips Co-Creation Center」は、東北発のヘルスケアのイノベーション拠点。東北から世界へ向けて、新しい活動を創出してゆく場として誕生しました。
この革新的な挑戦を体現した演出として行ったのが、デジタルツール(iPad)でのグラフィックレコーディングです。演出の実現にあたっては、非常に綿密なチームでの計画を行っていきました。

・講演やトークセッションの内容にあわせた、グラフィックの演出計画
・モニターの色映り、会場での視認性を考慮したうえでのグラフィック投影計画、色彩計画
・フィリップス・ジャパン様、Philips Co-Creation Center、セレモニーのブランドを理解したうえでのグラフィックのデザイン計画
・機材の方、PR会社の方をはじめとするスタッフの方々とのリハーサル


↑事前にグラフィック計画を行ってきていますが、いざ会場の照明の中でモニターに投影してみると、色によっては視認性が落ちてしまう場合も。
ブランドを体現する美的な美しさと視認性、両方を実現するためのグラフィッのデザイン計画が肝となります。

②セレモニーで経営者や地域の方の思いを感性的に視覚化することで、価値あるPR活動の一助となる

描いたグラフィックは、演出のみならず。感性的な情報を様々なメディアに伝える役割も果たしました。

イベントの直後には、PR会社の方がグラフィックレコーディングを用いて、即座に熱量あふれるプレスリリースを発信!
さらに、オープニングセレモニーの翌日には。様々なメディアへ向けて、セレモニーのハイライトを説明する際にもグラフィックを活用いただけました。

↑フィリップス・ジャパン堤社長自らが、セレモニーのハイライトをグラフィックレコーディングを用いて説明してくださいました。

セレモニーにこめられた思い、熱量、未来への展望。
セレモニーにてリアルタイムで生まれた感性的な情報を、リアルタイムで場に共有し、メディアを介して多くの人へ届けてゆく。
多くの関係者が思いをひとつに、綿密な計画を行ってこそ、実現できたイベントだったように思います。
私たちも一助となれたことを、とても嬉しく思います!

当日のグラフィックレコーディング

グラフィックレコーディング:三澤直加・小野奈津美(株式会社グラグリッド)

また、PR活動の一環として。Philips Co-Creation Centerの「デザインシンキングルーム」で、グラフィックを用いた視覚化活用のイメージ提案をさせていただきました!

ディスカッションイメージ提案・グラフィックレコーディング:和田あずみ、三澤直加

このデザインシンキングルームにあるのは、壁一面の大きなホワイトボード!そしてフィリップス・ジャパン様の商品「ソニッケアー」が置かれ、ペルソナの情報が描かれています。
様々な立場の方が、商品を触りながら、ペルソナの情報に基づいて、理想的な体験を創出するためのディスカッションを行えるというしかけです。

私たちはこのホワイトボードを活かし、多様な立場の人たちとグラフィックを用いながらディスカッションするイメージを提案しました。
デザインシンキングルームに見学された方々は、こうした部屋のしかけ、新しいディスカッション方法に興味深々でした!

情報源が多様化する社会で「人が、人のために手で描き、価値を創出する」ことの意味の広がり

広報会議2019年8月号には、現在のPR業界の悩み、そして画像の有用性についてこう語られていました。

(前略)
従来型の情報流通では若者世代に情報を届けることが難しくなっていることが分かります。ニュースや報道を増やすことが必ずしもゴールではないですし、TwitterやInstagramなどSNS上での接点も複数あります。
リリースの画像添付は増加傾向
リリース配信サービスの「PR TIMES」でも、PR用の素材選びが近年変化してきました。リリース内で使用されている画像点数はこの数年で増加傾向にあります。
(中略)
ビジュアル化が進んでいるのはBtoCの商材だけではありません。例えばBtoBのセミナーやイベントで用いられる場面が増えているのが「グラレコ」です。
(中略)
その絵はプレスリリースとともに提供する画像素材としても活用でき、今後増えていくのではと考えられます。

動画やVR、音声などPR素材に使える手法は増えていますが、通信料や音声の出力状況、場所などに左右されず気軽に閲覧できるのが画像素材の魅力です。今回述べたように、その役割は「映える」だけでなく「手早く」「役に立つ」という価値が求められるようになってきました。

「デジタルネイティブ」と呼ばれ、シビアに情報を取捨選択しているミレニアル世代・Z世代に届けるための手段は刻一刻と変化しているのです。

技術や道具の発展と共に、ダイナミックに情報発信の手法も変わってきています。
そんな中で。「人が人のために、体を使ってリアルタイムに描き、共に価値を創出してゆくということは、より多様な意味を持つことができるのではないか」と私たちは考えて、分野のプロであるクライアントの方々と共に、日々挑戦を続けています!

(和田)

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