写真_2018-07-06_12_46_49

ぺんてるさんの文具テーマパークへ!

こんにちは、ナゴヤです。先日、ぺんてるさんにお声掛けいただき、商品の内覧会へお邪魔してまいりました。

ビジュアルファシリテーターにとって、関わる場やその規模に合わせて様々に描くツールを選ぶことは大切なことですが、それ以上に私たちは文具が大好き!時間を忘れて巡ってきた展示の模様をお伝えいたします。

「伝えよう、みんなが表現者だ!」

まずは圧巻のこのメッセージ!文具を使う側も、ぺんてるさん自身も”表現者”という熱い思い。私たちにもググッと響きます。
展示空間はとても広く、いろんなゾーンが展開中。これぞという技術の粋が詰まった目玉製品や、ちょっと珍しい使い方の文具がたくさん!
各ブースでは社員のみなさんが、エプロンやワークウェアなど趣向を凝らした装いでデモンストレーションをして下さいました。

わたしたちのお気に入り

ブースを見て回っているとあれもこれもと気になるものが目白押し。中でもデモンストレーションに食いついて、試し描きをして夢中になったアイテムをいくつかご紹介します。

大人の水彩パステル Vistage(ヴィスタージュ)

一見普通の固形のスティックパステルのような見た目ですが、写真にある水筆(水を入れて使う筆)でなぞることで、淡く水彩絵具のようなにじみを生み出します。濃く塗りつぶせばこっくりとした色合いに、薄くササッと描いた部分はポワ~っと儚くにじみ、いつまでもクルクルと描いては塗りを繰り返して没頭しそうでした。はー夢のよう。これはじっくり考えて大切にしたいビジョンなどを描いたりするのに良いですね。
Vistage

エナージェル シリーズ

細く硬い芯ながら、なめらかに紙を掴んで滑るタッチに驚きました。0.3mmという極細の繊細なラインから、1.0mmのグッと太いしっかりしたラインまで、滑らかさは変わらず。しかもすぐにこすっても大丈夫なほどの速乾性(紙への吸収も良いそうです)。エナージェルにはインクの数が増えたそうで、鮮やかで視認性の高いオレンジと、青みグリーンの組み合わせは、ノート上で抜群に見やすく描けました。いくつかボディの種類もあったのですが、真鍮製のしっかりとした重みが手に馴染むエナージェルフィログラフィに心を掴まれてしまいました。
※この会場で都度お買い上げが可能だったら、ちょっとした破産をするところです……文具怖い。
エナージェル フィログラフィ

海外で使われている小さなペン、カリグラフィペン

普段は見ることができない海外流通製品のカラフルな筆ペンやミニサイズのペン、カリグラフィ用のペンなど、面白いペン類も。カリグラフィ用ペンは海外製の専用ペン(浸透式のニブ)よりも、カキッとした硬質な描き味が特徴でした。ミニサイズのペンはキャップを外して後ろにつけると程よいサイズに。ころんと丸く、手に馴染むコンパクトなサイズがちょうど良いミニペンはメキシコで発売中。このブースでペンを握りしめながら随分と長居をしました。なかなか無いのですよね、こういうサイズ。

極細の筆ペンと、筆ペン技術の意外な?使い道

このほっそーーーい筆先に見惚れながら試し描き。意外なことに、ぺんてるの筆ペンの技術は化粧品にも活用されているとうかがいました。化粧品としての”インク”の部分は各化粧品メーカーさんの技術が詰まっているのですが、なかなか高品質なペン先というのは難しいらしく。餅は餅屋、筆は文具メーカーへ、というところでしょうか。わたしたちが利用している細筆タイプのアイライナー、もしかしたらぺんてるさんの技術かも?!

アイデアが進化する?!「くみかえノート」

付箋が9つ付いたくみかえノートのブースに来ると、ちょっとだけワークショップ風の雰囲気がありました。実はこの”くみかえノート”、昨年10月に有志のビジュアルファシリテーターで実施した「Visual Facilitation Forum」でもお目見えしていたのですが、いよいよ本格的にお披露目に。

下部が丸みを帯びたグレーとオレンジ色の付箋がセットされています。この付箋、通常の付箋と違い、再剥離可能な糊が両サイドに縦に付いていて、付箋の下がくるっと丸まりにくく、しっかり貼り付いてくれるスグレモノ!!(ゆえに若干剥がしにくい部分もあるけど、これもご愛嬌。)
アイデアをどんどん出し、貼り、それらを構造化していくときに効果を発揮してくれそうです。付箋を貼ると丸まった部分が影になりがちですが、ピチッと貼り付いてくれるのでフラットになり写真も撮りやすいのです。

特筆すべきはアプリ

「なるほど剥がれにくくて見やすい、見出しにはオレンジを使ったりできるし、便利ー」と、おそらくぺんてるさんの狙い通りの感想を持ったところで、ご案内いただいたのがアプリ。私たちも日頃からワークショップなどで、貼りに貼った付箋を何らかの形で活かすために撮影しているので、特段驚くことは無いと思ったのですが。が。が!!!
この専用アプリ、撮影した付箋が1つ1つ個別の画像として認識されるのです……。画期的すぎて思わず「マジですか!!」と言い募る始末。
1枚ずつ個別の画像が載ったPowerPointファイルとして保存でき、その上で1つずつ画像を移動することが可能。また複数の模造紙(ボード)も1ファイルに統合することができます。複数グループで行われた時に役立つやつですね。うーわー!!
これは使い方が肝になりそうです。こんな風に使えることを見越しながら、肝心の付箋をどう使っていくか?私たちの中でも試行錯誤が広がります。

文具はアイテムとしてだけではなく、その物語を手にしたくなる

ここまでブースを巡ってくる中で、製品に携わられた方々から、文具に描いた「こんな人が、こんなシーンで使う」というストーリーをうかがいました。
例えば、大学を出て社会に出たばかりの女性で、普段はこんなバッグやアイテムを好むタイプの人……また、その女性が3年後、先輩として中堅として成長した春……など、実在の20代なかばの女性がいるようなストーリーがありました。
そういった人達に届けられるといいなと、対象にしている人たちに対し「なりたい私になるためのアイテムに。」と、ちょっとはにかみながら話される姿が印象的でした。
陳列されている棚を拝見していても、モノ自体の特性を謳うものもあれば、上記の写真のように「こんな風に使いましたよ」という誰かの実践例のようなストーリーを見せてくれるものも。「商品詳細を見せるのではなく、商品を含んだ物語をプレゼンテーションする場だと思っています。」というお話に、サービスデザインの中で様々に検証するための物語を作る私たちも頷くばかりです。

55周年の特別な一品

この四季彩々といったカラフルな色見本は、このイベントのためだけに用意された55色のサインペンのカラーバリエーション。色チップを1つ選び、実際にその色のインクを目の前で充填してくださいます。選びきれない!!!

インクをチューっと吸い上げて……。これ、インク瓶の残量で充填量を計っています。

ペン先側から注入!!!後ろから入れるものだとばかり。
ちなみに皆さんは普段インクの研究者をなさっているそう。本職中の本職の方、直々にインクを……。みなさんが着ているのはUTの企業コラボTシャツだそうです。このサインペン柄、残数わずか!

表現をつなぐクリエイティブな文具

表現のためのものづくりに、自らもそれらを生み出す「表現者」として携わっている現場の皆さんと、たくさん話をさせていただきました。私たちもイチ表現者として、文具の利用やその可能性を探っていきたい、一緒に面白がっていきたい!!と強く思っています。表現の未来を考えると、想像が止まりそうにありません。

ご案内くださった中沢さん、どうもありがとうございました!ぺんてるさんから受けたエネルギーで、新しい何かを生み出せるよう、私たちも日々進んでいきます!

ナゴヤ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?