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道具が人を拡張し、創造性を拡張する。ペンがもたらす効果とは?〜グラグリッドオフィス紹介③〜

こんにちは、ぐらぐりです。寒暖差が激しくて体調を崩される方も多いかと思いますが、みなさんいかがでしょうか。
さて、グラグリッドオフィス紹介も第3弾となりました。
クローゼットの収納術、コースターの紹介と続き、第3弾はねえさんたちこだわりのペンについて話を聞いていこうと思います。

道具が人を拡張し、創造性を拡張する

ぐらぐり君: さっそくですが、和田のねえさんお気に入りのペンを教えてください。

和田: いいよー!
わたしのオススメはこれ!ターナー色彩のえのぐマーカー「楽ペン」というペンです。

ぐらぐり君: これは・・・随分変わったペンですね。

和田: そうなのよー。いい意味で普通のペンじゃないのがポイントです。
グラフィックレコーディングや、ビジュアルファシリテーションをするときは、素早く描くことが求められます。
そのため、グラフィックを描くときは国産メーカーでは三菱鉛筆の「PROCKEY(プロッキー)」や、海外のメーカーではドイツの「Neuland(ノイラント)」などが速乾性があり、遠くからでも視認性もよく、使いやすいという前提で使っています。

PROCKEY(プロッキー)とNeuland(ノイラント)を試し書き

和田: けれど、えのぐマーカー「楽ペン」はプロッキーやノイラントとは違う強烈な鮮やかさがあるんです!鮮やかだからこそ目に入ってきますし、遠くからでも見える
例えばアウトドアや、広い会場などで参加者にアジェンダなどをしっかりみて欲しい時に使います。
欠点はなかなか乾かないところですね。リアルタイムで描くという用途よりは、事前に準備できるものを描くという用途で使うことをオススメします。あと、立てておかないと、絵の具が漏れてきちゃうところですね(笑)。

比較してみると、えのぐマーカーのインパクトの強さが伝わってきます

ぐらぐり君: 比較するとすごくインパクトがありますね。同じ赤でも、えのぐマーカーはしっかりと目に入ってきます。

和田: 強調したいときはフクロ文字を書いたり、色の組み合わせで見せたりします。
ですが、えのぐマーカーはダイナミックで、線だけでも目に飛び込んできます。ポイントは線だけでかけるところです。

和田: 事例写真は、実際の案件で使われているアジェンダ・タペストリー(※1)の一部です。左はフクロ文字と色の組み合わせ、右がえのぐマーカーで書かれています。
比較してみるとそれぞれの個性や見え方って違いますよね。

ぐらぐり君: フクロ文字もパワフルで目に飛び込んできますね。両方ともパワフルなんですが、力強さがそれぞれ違います。これは面白いですね。

-- 体を思いっきり使うことで、思考が変わる

ぐらぐり君: 和田のねえさんは、いつも楽しそうに描きますよね。

和田: そうなのよー。これだけパワフルだとつい、遊びたくなるんです。ペンの筆部分がのりみたいだし、ペン自体も太い。すると、わたしの中からどうやって描いてやろう、どうペンや色を重ねてみよう、どう使おう?と刺激が生まれます。

太い線だけで何をしようかと考えたり、繊細に書けないからこそダイナミックに書くしかない!という気持ちの切り替えが生まれます。
そして、なかなか乾かないことも理解したうえで、どう活用するか考えるんです。
机に座ってるだけでは描けないので、立って描いたものの全体を俯瞰して見てみる。紙もA3サイズでは全然大きさが足りなくて、大きい紙でしか描けないと感じてくる。
こうやって自然と思考自体も「体を思いっきり使った時」と同じ状態に変わっていくんです!

普段やらない創意工夫が生まれる勝手にひねり出されてきますし、想像つかない感じが面白いですね。
様々なペンを使っていて、基本があるからこそ、いつもとは違うアイデアが体から湧いてくるし、挑戦できるんです。
もう超楽しい!めっちゃワクワクする!

-- 自分のマインドを切り替え、拡張してくれる


和田: こういう普段使わなくてしかも面白いペンは、たかが外れるきっかけを生んでくれます。
マインドを切り替え、思考を拡張できるというのがというところがとても大事だと考えています。

ぐらぐり君: なるほど。マインドを切り替え、思考を拡張できるというのはとても面白いですね!
えのぐマーカーをメインで紹介してくれましたが、他に和田のねえさんのマインドの切り替えるになるんですか?

和田: そうですね。ホワイトボードを活用して議論を活性化することがあります。パイロットの「ボードマスター」という、ホワイトボードマーカーが、思考の切り替えにつながります。

↑和田のねえさんは、個人的に中字丸芯が好きだそうです

和田: ホワイトボードはどこにでもありますし、ホワイトボードの近くにはペンもありますよね。
ですが、わたしは絶対ボードマスターをオススメします!替えのインクを常にストックしておかないと困ります(笑)
備え付けのホワイトボードマーカーって、色が薄く擦れてしまうので、参加しているみんなが見づらくなってしまうんです。

大切な話をしているのに、見えづらいのって困りますよね。見ている人が見やすく、書きやすい太さというところがポイントです。
みんなの頭の中をリアルタイムで描き、どんどん議論を活性化していく時に活躍します。

ボードマスターを愛用するようになったのは、ファシリテーターの青木将幸さんが執筆された「ミーティング・ファシリテーション-市民の会議術」という本がきっかけです。
ファシリテーターとして場に関わるための「道具を選ぶ視点」そして「道具を用いた行動」、「ファシリテーターにとして大事にしたい、心のあり方」が語られています。ぜひ読んでみてください。

-- 心を整えるために欠かせないもの

ぐらぐり君: ねえさん、お話を聞かせてくださりありがとうございました。
話を聞いていて見えてきたのは、ねえさんの場への関わり方です。
序盤ではペンを使って楽しいという話がメインかと思ってたんですが、描くことでどう場に関わっていくことができるか、という話が聞けてよかったです。

和田: ありがとう!
場に関わるために、実は事前準備も大事に行っています。これも青木将幸さんの「準備八割」に影響をうけています。
ボードマスターの替えのインクを切らさないようにしてると話しましたが、これってわたしが気持ちを整えることにつながっています。
事前準備をしておくことで、場を整える気持ちが整う。気持ちを整えるこそ場に挑めるんです。

・場を整えるという行動を通じて、「参加者がどんな空間だと気持ちよくすごせるのか、のびのび考えられるか」考えることができる

・考えたうえで場をつくることができるので、気持ちに余裕ができる。参加する人に対して焦った気持ちではなく、「ようこそ!」という気持ちでむかえることができる

・ファシリテーターの心が、参加者へ影響するし、参加者の心も自分へ影響する。他人はコントロールできないけど、自分はコントロールできる。
まだまだ準備については悩み迷って試行錯誤している状況ではあるけど、自分ができることから積み重ねていきたいな~と思うんです。

ぐらぐり君: 和田のねえさん、ありがとうございました!

さて、次はグラグリッドで一番こだわりを持つ、三澤のねえさんに話を聞いてたいと思います。
噂によると、ものすごいこだわりを持っているとか・・・。
乞うご期待!


過去記事はこちら
■第1回 観察が大事?!創造性を支える整理整頓術〜グラグリッドオフィス紹介① 〜
■第2回 手を動かすからこそ、気づきが生まれるコースター〜グラグリッドオフィス紹介②〜

※1:アジェンダ・タペストリーの詳細については、下記記事をご覧ください。
アウトドア会議で必要なアイテムをつくったら、ワークショップにおける“場作り”のあるべき姿が見えてきた!

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