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いつかは起きると思っていたこと

万華鏡には全く関係のない記事ですが、皆さんに読んでいただきたいと思い記事にします。長文お許しください。

先週金曜日の夕方、実家の母から電話がかかってきました。
「お父さんが自転車で出かけたけど帰ってこられない」という内容。

父は84歳。3年前に通っていたゴルフ場が倒産して以来、生活のハリがなくなりゆっくりと認知症が進行しています。
ただ自分のことはできるし普段の生活は全く問題なし。だけど近々の出来事は忘れているし、私の名前もサッとはでてきません。
外出が好きだけど去年の12月に運転免許を返納しました。
そんなわけで毎日の日課は、午前中30分ほどの散歩と、午後に自転車で1~2時間ほど自転車で出かけること。

その日は「いつも同じ場所ばかりだからちょっと違うところへ行く」と言って家を出たそう。
外出から帰ってきた母が父がまだ帰ってきていないのを心配して携帯に電話したところ「自分がどこにいるのかわからないけど、家には向かっている」と。3回ぐらい父に電話して、居場所がわからない父のことが不安になった母が私に電話をしてきてくれたのでした。

私も父の携帯に電話してみました。
「金華山見える?」「広い道にいる?道路標識は見える?」「近くに人は歩いていない?そこがどこだか聞いて!」いろいろ話しかけてみましたが答えはすべてNO。「ご心配かけますが家に向かっています。帰ったらまた電話するね」と言って電話を切られてしまいました。外はどんどん暗くなっていくしとても心配です。

遠く離れている私はどうすることもできません。母は警察に捜索してもらう決断をしました。
幸い岐阜県警中警察署は実家から歩いて数分のところにあるので助かりました。母に行ってもらってすぐに捜索開始。

警察官の方が父に電話して、その場所から110番してみてと言ったそうです。すると管轄外のところにいるということが発覚。愛知県警の方に捜索していただいて無事に保護されました。

長良川だと勘違いして渡った川は木曽川だった!
なんと家から20kmも離れた場所まで自転車をこいでいたのです。
無事で本当によかった。

警察の方曰く、「早く捜索を開始したことがよかった」とのこと。
認知症の老人が行方不明になったときは一刻も早く警察に連絡した方がいいそうです。
岐阜県警、愛知県警には本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

次の日父の様子が気になり実家に電話すると、
午後はしっかり自転車でお出かけしていました(笑)
ちょっと足だるいな~と言いながら。
どんだけ足腰丈夫なんでしょうか(笑) 

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