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粛々と、日記(ステラーシャイン・傘との再会・ルビーパレス)

7月25日(木)

夕方仕事を終えて新宿へ。日曜の桃山商事さんのイベントのときにネイキッドロフトに置き忘れた傘を取りに行くのだ。今日のイベント予定を確認し、18時頃には誰かいるだろうと見当をつけて、それまでの時間つぶしという名目で伊勢丹パトロールをすることに。なにを買うわけでもないのに、人ごみは嫌いなのに、私は新宿に行ったら伊勢丹に立ち寄らずにはいられない。世界はそれを愛と呼ぶんだぜ。伊勢丹以外新宿じゃないの。

伊勢丹パトロール中にリップを切らしていることを思い出して、ディオールバックステージに立ち寄る。口紅らしい口紅が得意でない私は、ディオールのマキシマイザーとリップグロウを何本も買って使い倒しているのだが、今日は何か違うシリーズに手を出してみたい、つまり冒険したい気分だった。私のパーソナルカラーは冬で、淡い色は発色しないし黄みがかった色は顔色が悪くなってしまう。最近はファッションも魔女っぽさ=なめられなさ重視なので、目元にも口元にももっぱら紫やネイビーやプラムをのせている。魔女み強めていこう。
「パープル系の口紅でいいやつありますか?」と訊くと、BAさんが「ディオール アディクト ステラーシャイン」の891を出してくれた。

その名前とラメのかわいさにテンションが爆上がりする。星の輝き! 「素テラー社員」と謎の誤変換するのはやめるんだポメラ。
リップクリーム同様、筆にとらずに直塗りできること(ズボラ人間にとってはもっとも重要なポイントだ)、青みが強すぎない好みの紫だったこと、派手にも見えるぎっしりラメが唇にのせると繊細にきらめくこと、たっぷりオイルが入っていて乾燥しなさそうなことが決め手になって即決お買い上げだった。無料でアルファベットの刻印を入れてもらえると聞いて、ペンネームと本名で一瞬悩むが、職場でも使うことを考えて本名に。みんな化粧品の刻印とか仕立てた服の名入れサービスとかって何入れてるんだろう? 本当に推しの名前とか入れている人もいるのかなあ。私も好きな日本酒の銘柄でも刻印するか。「DASSAI☆」とか「HANAABI☆」とか。

さて、今日は新宿にお買い物しにきたのではない。傘を取りにきたのだった。

伊勢丹を出て東新宿方面に向かい、開場前のネイキッドロフトで四日ぶりに愛する雨傘と対面。清澄白河の手作り傘の店で買ったこの雨傘は実は二代目、初代を酔ってなくして先月買い直したばかりだった。自分の迂闊さを呪いながら、感動の再会を果たす。無事に取って置いてもらえて本当に良かった。店員さんにお礼を言いまくる。今後、店に入って傘を手元から離すときには、スマホのアラームで「傘忘れずに」と表示することを決意。

私はうっかりした人間だけど、自分がうっかりしてものをよくなくすからと言って、ビニール傘や百均グッズやなくしてもいいものしか持ち歩かない、という選択はしたくないのだ。気に入って手に入れたものをしっかり愛着を持って大事にできる人間になりたい。そのために努力したい。

コスメもそうだ。気が向くままにたくさん買って、なくしたり使わなくなったりする状態はなるべく避けたい。今日買ったステラーシャインも、せっかく名前を入れてもらったし、出会ったときのときめきを忘れずに大事にしよう。

ディオールの紙袋と大好きな傘を提げて職安通りを歩く。目指すはレディースサウナ・ルビーパレス。高温のロウリュサウナと水風呂を何往復かしてふわっふわになった身体で、低温の遠赤外線サウナに入る。この遠赤サウナのすのこベッド式椅子に身体を横たえてうとうとするのが最高に気持ちいい。

前回は併設の食堂が定休日で涙をのんだのだが、今日は念願のチーズタッカルビ丼を食べることができた。

辛さにはふはふしているうちにまた汗が吹き出てくる。ボリューム満点で、石の上で焦げたチーズと甘辛いタレがよく合って、「最近私食欲ないんだよなあ」とか考える間もなく完食した。満腹と幸福はよく似ている。

食べる前と比べて、食べた後は体重が一キロ以上増えていたので(間違って石焼きの石まで食べたのかと思った)、再びサウナと水風呂を往復して、最後に大浴場でしっかり温まってから帰宅した。

昨日の日記を、あげは嬢がほめてくれてうれしかった。あげは嬢はT氏推し(正確にはT氏が登場するエモい日記推し)なのだ。

昨日みたいにエモい日記が生まれる一日もあれば、イベントレポや読書感想文になる一日もあれば、今日みたいにとりとめのない一日もある。何か物語になりそうなことがあった日だけをエモい言葉でラッピングして発信するんじゃ意味がない。みんなが興味を持ってくれそうなイベントや本や映画についてしか言及しないのも違う気がする。だってそれなら「日記」である必要がない。

私にとっては、私が過ごすどんな一日も平等にいとおしくかけがえのないものだ。日記を書くにあたって、捨て置いていい一日なんてない。だから、どんな日だってしっかりとすくい上げてぴったりくる言葉で表現してオンリーワンの日記に仕上げたい(BGM:竹内まりや「毎日がスペシャル」)。
強欲だけど、できることならどの日記も読んでほしいしどの日記も誰かに面白いと思ってほしい。試行錯誤しながら毎日言葉を紡いでいくしかない。

「粛々と、日記。」

何度言い合ったかわからないその言葉を、もう一度あげは嬢に送信する。完全に自分に言い聞かせている。
ベッドサイドにスマホを投げ出すと、サウナの心地よい疲労のおかげであっという間に眠りに引きずられていく。

#日記 #サウナ #サ活 #ルビーパレス #DIOR #コスメ

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日記を読んでくださってありがとうございます。サポートは文学フリマ東京で頒布する同人誌の製作(+お酒とサウナ)に使わせていただきます。

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早乙女ぐりこ

元早稲女同盟編集長。文芸サークルChambreBlancheとして主に文学フリマ東京で活動中。同人誌『早稲女×三十歳』『東京一人酒日記』など。noteは日記用にしています。
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