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1回目の投稿では、SDGsとは何かということを簡単に紹介し、2回目は、なぜSDGsに取り組むのか、その意義について確認しました。3回目は、どういう風にSDGsが成り立ってきたのかを解説します。

SDGsが「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」ということは1回目の投稿で書きましたが、国連ではSDGs策定前から「開発目標」が定められてきました。初めて提唱されたのが1960年であり、その後10年間のスパンで更新されてきています。そして、2000年9月に開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言と、1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられたMDGsを継承するものとしてMDGs(ミレニアム開発目標)がありました。

(出展:SDGsジャーナル)

では、SDGsとMDGsはどのような違いがあるのでしょうか。
SDGsは経緯としてはMDGsを継承する形で誕生しましたが、いくつかの点で異なっています。
①まず、MDGsは途上国の開発問題について課題として取り上げられ、先進国が、その課題解決のサポートをするという側面が強かったのに対し、SDGsは全世界的な課題に取り組むこととなっています。
② ①の変化に伴って、MDGsでは8個だった開発目標がSDGsでは17個となり、様々な課題に対して、より包括的なものとなっています。
③ そして、17の目標を達成するために、これまでは国連に参加する国や機関が主体であったのものが、そこに企業や個人の役割も期待されるようになっています。

【国連の開発目標】
1960-1970年 国連開発の10年(国際的に南北問題の解決へ取り組んだ)
1971-1980年 第2次国連開発の10年(成長からの再分配)
1981-1990年 第3次国連開発の10年(累積債務問題への対応と新自由主義的政策)
1991-2000年 第4次国連開発の10年(再び貧困問題が重要な開発課題)
2001-2015年 MDGs(8つの目標、21のターゲット、60の指標)
2012年6月  リオ+20(「持続可能な開発目標(SDGs)」についての活発な議論がスタート)
2016-2030年 SDGs

◎公益社団法人日本青年会議所 近畿地区
             京都ブロック協議会 グローバル人財育成委員会


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