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エリザベス女王の平常心とYOSHIKIのスカーフ:リーダーの鉄則と人前に出る自覚

イギリス時間の6月23日、『Royal Windsor Cup』での珍事件。

エリザベス女王が階段を降りていこうとしたその時、YOSHIKIのスカーフが女王の顔(首)を直撃するというハプニング発生。

英メディアも取り上げている。

全くわざとではなく、風があったことが原因の一瞬のこととはいえ、周囲はさぞ驚いたことだろう。

上記記事リンクからページを開いてスクロール、映像を御覧ください。

スカーフを身につけていたYOSHIKIも驚いた顔をしてさっとスカーフを手繰り寄せ(その後平静を装っていましたが)、さらに驚いた顔をしていたのが、それを見ていたジリアン・アンダーソン。英メディアのタイトルには「Gillian Anderson’s horror as polo fan’s scarf blows into the Queen’s face at Royal Windsor Show」などというものも。

しかし、女王陛下は気も止めず、階段を降りて行かれた。

ここで女王が何らか反応してしまうことで、余計なニュースも増え余計な憶測も飛ぶ。何より、好き嫌いや自分の個人的感情を公の場で口や顔に出すものではない、これは人の上に立つ者の鉄則だ。

こんな小さなことなどに驚かず、動じず、平常心。「風が頬を撫でた」くらいなものなのだろう。さすが一国の女王。

その堂々たるお姿に、鮮やかなピンクの帽子とコートが映えていた。

・・・

一方、マフラーの主であるYOSHIKIさん、いつもな感じの格好でいらしてしまったご様子(苦笑)「ロックスター」というカテゴリとご自分的なスタイルで、それを貫くのも一つではありますが。どうなのだろう?とふと考える。

ちょうどこの写真を見る限り、周囲の方々もダークスーツにタイ。この場はきっと、いわゆる「Royal Ascot」的ドレスコードではないので、いつもの装いでも問題なかったのかもしれない。しかし、それが女王陛下の顔(首)にヒットするというハプニングを引き起こすとはご本人は夢にも思わなかっただろう。

概ねメディアも面白いハプニングとして取り上げていたので、問題はないのだろうけど。

それより何より筆者が気になって仕方がないのは、YOSHIKIさんの左隣にいる日本人男性。

ドレスシャツの一番上のボタンを閉じないでタイを締めているのでは・・・
その上、上着の前ボタン開きっぱなし。

大変言いづらいが、日本にこの状態の男性の多いことには閉口する。今更どう注意したらいいのだろうか。

それに、それなりに名が知れた人と一緒にいるということは、自分が有名でなくても、その姿がメディアに出てしまう可能性があり、それがどういう意味を持つのか分かっていない。これは、名が知れた方と場をともにしている責任、そして自分の身を守るためにも、しっかり自覚しなくてはいけない。

筆者の本業の話になるが、エグゼクティブのコンサルティングやトレーニングをするときに常に伝えるのは、トップ/社長だけちゃんとしても全く意味がないということ。何故なら、その周りにいる人も全部セットで見られている(目に入ってくる)からだ。その方々の統制も取れてこそエグゼクティブ・プレゼンスが成り立ち、組織としての格が上がると言うことをわかってほしいものだ。

ましてや英国のRoyal Windsor Cupという場に参列するのであれば、YOSHIKIさんの同行だろうが、その場で一緒になった方だろうが、その場に身を置くことになる人であることには変わりない。当日突然決まったわけでもないだろう。人は目で見た情報を信じる生き物。その「あり方」でしか判断できないし、しない。それは会話に至る以前に瞬速で判断される。

ちなみに、女王陛下の右後ろの男性も、上着の前ボタン開きっぱなし、その後ろの2人も・・・。さらに、白髪の男性は、前ボタン全部かけてしまっている。。。(ドレスシャツの襟元はピシッとしていますけどね)

ニュースが一瞬にして広まるこの時代。自分は露出する人間ではないから大丈夫と思っているかもしれないが、こうやって見られてしまうのだ。他人事だと思うなかれ、あなたのアピアランスもプレゼンスも見られ、判断されている。

出る可能性がある時にはしっかり気をつける、そして映りたくないなら徹底的に管理する。いわゆる「攻め」と言われる、見せるための手段や準備は頑張ってするけれど、「守り」と言われる、見えないようにする管理(リスクマネジメント・危機管理)ができていないのは、日本人だけでなく、世界の何処でも一緒かも。そして、これは企業のトップや有名人だけでなく、ソーシャルメディア(SNS)という、場がこれだけ広がっている一般人の日常生活においても言えること。

自分の身は自分で守る。やらないことをきちんと決める、自己管理する。

そして、人の前に出るのであれば女王陛下のように堂々とありたいものです。

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