AIの始まりは、1956年ダートマス会議で初めて提唱されたことになります。「知性」や「知能」自体の定義がないため、AIの具体的な定義は、いまだにありません。

人工知能（Artificial Intelligence, AI）の歴史と動向をまとめると、以下のような要点が挙げられます。

①機械学習の定義
②チューリングテスト
③フレーム問題
④第1次人工知能ブーム
⑤第2次人工知能ブーム
⑥第3次人工知能ブーム

①機械学習の定義

アメリカのコンピューターサイエンティストであったアーサー・サミュエル（Arthur Samuel)は、1959年に機械学習を以下のように定義しています。

明示的なプログラムなしで学習する能力をコンピュータに与える研究分野
“Field of study that gives computers the ability to learn without being explicitly programmed”

機械学習の「父」とされるサミュエルは、世界初の学習型チェッカーゲームの開発者としても知られています。