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2024年、感性が誘うところへ。

GLOCAL CENTER行元です。

関西では15日までが松の内ということで、どうか、遅ればせながらご挨拶をさせてください。

はじめに、能登半島地震にて被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。言葉を失う状況にただただ胸を痛め。被災地に心を寄せながら。

例年通り、年頭所感を綴る。こうして思考する時間を与えられていることに感謝をして、有難い日常をかみしめて書かせていただきます。

乱筆ですが、おつきあいください。

それでも、世界は美しい。

メディアでは日々思わず目をつむりたくなるようなニュース、世界情勢に「進歩とは?」「成長とは?」という問いと向き合わざるを得ない場面が多々。世界における日本をつきつけられ、正直めげそうになることも。

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けれど深呼吸をして、古典を開けば、本の中には何千年前に書かれたものとは思えない、現代にも通じる普遍的な価値に先人たちの言葉がいつも奮い立たせてくれる。ARTや歴史を通じて、未知の時代を切り開いてきたたくましく、美しい人に出会える。今よりも、分からないことが多く、技術的な困難も多かったはずの時代。それにもかかわらず、豊かな想像力や人間の底力を感じさせられる、そんな瞬間に支えられながら今を生きています。

どんなことが起こっても、理不尽や不条理に直面してもそれでも前を向いて進む。そして今に通じる生きた軌跡が残されているという繋がりを感じるだけで、大きな希望を感じ、世界は美しいなと思う。

世界は多面的で、複雑で。一生かかっても尚、たった一人、たった一つの分野ですら生きている間に"分かる"ということはないのだろうなと突き付けられるほどどんどん広がっている。だからこそ魅力的だと感じます。

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さて、今年は、4団体の例会や様々なところでも「辰年」にちなんだ挨拶がなされていました。龍(辰)は、十二支の中で唯一の空想上の生き物であると。

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2024/1/5

翻って、私たちは、先人たちからの知恵を受け継ぎ、現代の技術を持って「先人たちをも驚かせるような、空想を思いっきりしているだろうか?」

今ある現実の延長ではなく、「まだ見えないこと、思ってもいないところに辿り着きそうだろうか?」
と、自問自答する。

私は、年を重ねるごとに社会に漂う何かを意識し囚われていく自分に自覚的になっている。だからこそ、何にも囚われないピュアで新鮮な発想をもっている若者・学生が鍵になる。と、心の底から信じている。そして、謙虚さを持ったうえで、未経験で何も知らないからこそ発揮される力がこのいつの時代も社会の閉塞感を吹き飛ばしてくれると思っています。

ー現代における、龍(辰)とは?

これは、インターンのみさきちゃんがデザインしてくれました。
みなさんに、助けられ何とか乗り越えられたタフな2023年でした。

2023年年頭所感
おかげさまでGLOCAL CENTERは10thを迎えられました。
https://note.com/glocalcenter/n/n6aba1cafc718

これまでのDiversity、と、これから。

古典から一転、未来を実装する(きのPが愛する)メディア『WIRED』を開けば、2050年は多元的な未来が世界の到来すると。そして、様々な技術や国際的な動向が。

良い意味で、くらくら眩暈がします。

"ーこれまで議論されているdiversityは、アメリカを発端とするuniversal(一元化)なフレームの中での多様だった。では次の2050年のミッドセンチュリーの中心とは?中心などなく、文化・社会・技術によってwellbeingな状態を享受しているのか?多元的なPulriversalな未来に辿り着けるか? 

WIREDより

この点に関しても、私は未来の象徴の学生との協働がカギを握ると思っています。もうとにかく、すべて学生に辿り着く。彼ら彼女なくして私は、何を描けるのか。空想をめいっぱいしながら、性別、所属、見えている要素だけではないすでにある多様にも目を向けられそうです。世界の視点、若者の視点、そしてあらゆる技術の倫理観を、意味を人間として考える。その意味が、価値となる新たなサイクルやビジネスモデルを学生と共創していく旅へ。

頭の中の方が、広いでしょう。

この言葉は私の大好きな一節で、ことあるごとに引用しています。
今年のテーマに関連するのでやや唐突ですが書いてみました。

 2020、Survive
 2021、Surprise
 2022、Space
 2023、Slow Down
 2024、Sense

上記は、グローカルが(というか私が代表に就任させていただいてから勝手に)掲げてきたテーマです。今年は、Sense(感覚、直感)に従う。これまで、日々積み重ねてきたことに自信を持つ。

情報に溺れるのではなく、自分の声に、感情のおもむくままに、面白いと思った方向に走る勇気を。

技術の発展に、法的な整備や倫理観の議論も追いついていない。全体像を見渡そう。なんて軽々しく言えない、延々と広がる情報の海を目の前にしながらも、独りよがりになるという意味ではなく誇りと自信をもって自分の声を聴く。直感に従っていく、という練習を、私自身も、GLOCALも大切にしていきたいです。

「なんかいい感じ」
「面白そう!」

という方向へ、駆け抜ける。このいい感じ、面白そう、を言語化するのはむずかしそうですが、正直、こんな感じとしか説明しようがない、いえない大切なことが、やっぱりいっぱいあるなぁと思っています。

ーみなさんはどうですか?

学生の視点と相反するようですが、古典やバックナンバーは、私にとっていつも新しく。

日々感じている言語化できていない大事なことが詰まっているように感じます。先人の知恵に、言葉に力を借りながら、変わらないことを見据えて、未知をうんと感じて変わり続けるのみ。

「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。 「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。「とらわれちゃだめだ。いくら日本のためを思ったって贔屓の引き倒しになるばかりだ」

夏目漱石「三四郎」より

頭の中の方が広いでしょう。うん💗

テーマは、例年なんだかSにこだわっていて、simpleとめっちゃ迷いました。いくつになっても、シンプルに好きや面白いを追いかけたいです。

GLOCALの原点、回帰。

未来を見据えるからこそ、いつも原点に軸足と感謝を。

グローカルの、グロー..世界のところ
学生時代に、休学して企画した原点

中小企業の皆さんとご一緒させていただくことができている一番の原点は、大阪の大好きなおじいちゃんが鉄工所を営んでいたこと。中小企業の魅力発信に設立当初から変わらず取り組んでいるのは、おじいちゃんの仕事してる姿を幼ながらに、心の底からかっこいいと思っていたからかも、と今改めて思う。

学生と社会とを等身大で繋ぐことに一人の人間としてライフワークとしてコミットして下さった元代表、(少年のような)TK

最後に

実は、私の名前沙弥という名前は中国語で未熟な僧という意味です。(中国語では、シャーミーと発音します)親にはそんな意図は全くなく、苗字との組み合わせで決まったのですが。2010年中国留学中に教えてもらいました。中国に行ってなかったら知らなかった。私は未熟だ、って思える名前でありがたいなあ!と思います。人間「できた」「わかった」と思ったら学びを辞めてしまう。

経験を重ねれば重ねるほど、本当にどんどん分からなくなっている。この複雑で多面的な世界に魅せられている。どんどん、分からなくて楽しい。

色んなものが内包されている、豊かな世界の複雑さ、多面性、その美しさを、わからないながらも、自分の目で、手でとらえていきたい。

これまで、出会った人、京都企業の経営者の皆さん、ASIAのリーダーの背中、そして何より学生に自慢のグローカルスタッフの感性に学び、まねび、もっとでっかいでっかい世界観をたくさん携えて進みます。

▽私のForcus (2023-2025) 
1.若者と企業によるシステミックチェンジ
 Systemic Change with Youth&Corporate
2.地域と都市と世界をフラットにつなぐ
 Bridging the rural with the urban in Japan and rest of the world for unlock the potential
3.アジアにおけるリーダーシップ
 Leadership in Asia, the art of empowering others

2023.秋に書いたもの。ひとつひとつは事業で体現していこうと思います。

123に関すること+学生の成長(失敗の場)の機会創出を、むこう2年は集中していきたいと思います!

ご一緒いただけるみなさま、お待ちしております💖

よし。

そして今年も多分来年も、この問いとずっとにらめっこしながら。

ちょっとまとまりない、これが今の等身大の私です。


1ページずつゆっくり

いつも本当にありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


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