新宿二丁目で臍を見せられた話

もうずいぶん前の事。っても6～7年前だと思う。
新宿二丁目に若い女性を連れて遊びに行った時の話。
確か女子大生だったかな・・（うろ覚え）
ま、とにかく20歳ぐらいの女性です。
そんな女性と共に二丁目を歩いていたら、仲通りとクロスする路地のあたりで、中年のおっさんに声かけられました。
たぶんね、私だけだったら、声かけてこなかったのよね、きっと（笑）
若い女がいるから声かけてきたに違いないわって強く思ったの。
でも、とりあえず、話を聴いてあげた訳。
そのおっさん、「お願いがあるんだけど、僕のへそみてくれないかな」ですって！
連れの女性は、ドン引き状態。
そりゃそうだよね、いきなりへそ！
新宿二丁目でへそ見てくれって言われるとは思わなかっただろう！
私は「へそだけじゃなくて、他のものも見せようって魂胆じゃないの？」って抜かりなく釘を刺し、さっさと去ろうとしたのですが、おっさん食い下がります。
「そんなことしないよ～僕のへそは特別なんだよ。だから見てもらいたいの」

と、特別な！へそ！
スペシャル！
そういう単語に弱い私。
どんなスペシャルなへそが登場するのががぜん興味が湧いてきてしまいました。
私は好奇心の強い女！
ま、おっさんの目当ては私ではなく若い女なんだけどね！
引率して行ったものの責任として、ちゃんと守らないといけないのに、スペシャルなへその魅力に抗えない私！
「絶対にへそ以外見せるんじゃないよ！」と強く念を押し、へそを見せてもらう事に！

なんだか、うれしそうに、へそを出すおっさん、しかもちょっと誇らしげ！
スペシャルなへそだからね！

で、見ました！
スペシャルなへそ！
スペシャルでした。
へそに角が生えてました！
へその中から突起が出てたの。小さい角のようにね。
こりゃすごいわ！
こんなの初めてみたわ～

すごい！と初めて～は男殺しのキーワードよね。
ま、ヘテロ男性じゃなきゃダメだろうけど、
おっさん、私たちに声かけてきた時点で多分ヘテロセクシャルだろう。

私はその時は、そんな意識もなく、本気で
「すごい！こんなの初めてみた～！」と声に出してました！
驚愕する私におっさんは誇らしげ！（笑）
私の言葉におっさんはとても満足したらしい。
へそ見せる事が、彼のフェティシズムなのか・・・
人間の性癖の奥深さを感じた夜でした。

おっさんは、その路地のあたりで、きっと他の女性たちにもへそをみせていたんだろうか？

ゲイタウンと言われる新宿二丁目だけれど、いろいろな性癖の人がいるんだなあと感心した夜。

あのおっさんは、二丁目のどこかの路地のあたりで、いまだに他の女性たちにへそをみせているんだろうか？
コロナ禍で、そういう性癖も風俗とか行かないと解消できない事態になっちゃったかね？
なんて、名も知らぬ、へそに角のあるおっさんを心配し、懐かしむ私です。