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殿堂発表によりわずか1ヶ月足らずで崩壊した伝説のデッキ、亜堕無ガルラガンとは!?【供養】

こんにちは。和居羽チカルです。

弥生の始まりと新環境の幕開けを共に伝えることとなった今回の殿堂発表ですが、目の上のタンコブが取れたデッキもあれば牙を抜かれてしまったデッキもあることでしょう。DMPの皆様に於かれましては悲喜交々あることと思います。

赤青マジックからのナンバー規制は妥当というか、納得ですね。到達してはいけない域だったのでしょう。ナンバーを失った彼らのこれからの動向に注目したいですね。
そしてゼニスザークの規制は悲しくもありますが、今はひたすらに労いたいと思います。今までありがとうね。

まあ感想はここまでとして本題にいきましょう。
今回のテーマは不慮の事故です。


亜堕無ガルラガンとは

時は遡り、昨年の2月13日。
とあるデッキがこの世に生を受けました。

無月の門が亜堕無に割られて墓地落ちて!ガルラガンが無月の門で墓地から復活…!永久機関が完成しちまったなアア~!!これでノーベル賞は俺んモンだぜ~!!

名を【亜堕無ガルラガン】。鬼S-MAX進化を悪用した格安デッキです。

コイツいつもS-MAX進化使ってんな

鬼S-MAX進化はS-MAX進化とは似て非なる特性を持ちます。
特に顕著なのが敗北回避についてです。

通常のS-MAX進化では手札とバトルゾーンにそれぞれ同一のクリーチャーがなければ敗北回避効果を使用できないため、特にギミックを組み込まない限りは最大でも3回までしか使えませんでした。

しかし鬼S-MAX進化では表向きのカードを要求する代わりに単独で使用可能となり、更には自身が離れることも置換できるので除去に弱かったS-MAX進化の弱点を克服しています。

このアップデート(?)は非常に大きく、「除去しなければ勝てず、かといって放置しても勝てない」というジレンマを生み、相手のプレイングによるケアを困難にさせています。

ですが鬼S-MAX進化のフルスペックはバトルゾーンに表向きのカードがなければ発揮できません。普通であればタマシードや軽量メタクリーチャーを並べ立てるのでしょうが、もっとガーッと一気に表向きのカードを増やす方法がデュエルマスターズにはあります。

最高のドルスザク。大好き
ツインヒーローデッキで実装していいスペックではない

そう、無月の門です。

無月の門の構成カードは進化元と同じくバトルゾーンにある表向きのカードとして扱われるため、敗北回避効果で破壊することができます。

しかも無月の門の素材だけを破壊しつつ本体を残せば墓地を過剰に肥すことなく2体目、3体目のドルスザクを展開することも可能ですし、素材が空になったドルスザクを破壊して再召喚することで表向きのカードを補充することもできます。サステナブルですね。

魔導具呪文だけで構成すれば盤面の用意も必要なく、魔導具呪文に対応したドルスザク2名は両者共にブロッカー持ちで防御向け。パーツを揃えやすい上に低コスト帯のバウンス呪文もあって2、3体程度のメタクリーチャーは着地のタイミングで除去可能ですし、序盤に出てくれる《ガル・ラガンザーク》のおかげで時間稼ぎもバッチリと最高の相性です。

そして《「亜堕無」-鬼MAX》の全てが水魔導具と奇跡的な噛み合いを見せます。

サイクル中唯一のブロッカー所持で高打点でも確実に受け止めつつ、場に残り続け負けを防ぎます。そしてついでにタップ時効果で打点を削って防御します。
更にコストが5ということは…

実は魔導具呪文の中で一番好き

《堕呪 バケドゥ》で選べてしまうので、盤面の無月の門を3枚破壊して残ることで《堕呪 バケドゥ》を含めた魔導具4枚を素材にして新たにドルスザクを盤面に送り込む凶悪プレイができてしまったり…ともうこれデザイナーズコンボじゃないですか?と思うほど全てが見事に噛み合っています。

実戦での耐久面も想定通り、緑単オービーメイカー相手に7回も敗北回避を使用して勝利したりと存分に活躍してくれて、楽しくて強いオリジナルデッキとして愛用していました。

あの日までは…

悲劇

2023年3月10日。殿堂発表が行われました。
当時は絶望神サガが殿堂するかしないかで大注目されていたのをよく覚えています。
私としては青魔導具もサガループに対抗しうる強力なデッキとしてメタゲームに存在していたので何かしらの規制はあると踏んでいました。世間的にはガリュミーズ規制で一発解体かゾメンザン規制で最速4キルを止めるで意見が分かれていたように思います。ちなみに私は後者よりの意見でした。

いずれにせよ殆ど【亜堕無ガルラガン】に影響はないと考えて楽観視していました。

そして下された判決は…

まさかのメインパーツ殿堂入り。
普通にショックでしたし、開発部デッキで4枚収録されてから1年足らずでの規制ということもあって精神的に荒れました。

その後、どうにかならないかとこねくり回しましたがガル・ラガンザークに代わるようなクリーチャーはなく、そもそも夢幻無月の門は彼しか持っていないためリペアは困難。新規夢幻無月の門を待つしかない状態になってしまいました。

享年26日。早すぎる崩壊でした。

終わりに

今ではガルラガン殿堂は英断だったと思います。サガと同時に殿堂とかでも良かったんじゃない…?と思いこそすれ妥当な結果だったと受け止めています。

皆さんも出会いと別れ、繰り返して大人になっていきましょう。

ここまでお読みいただき、そしてカスのデッキの供養にお付き合いいただきありがとうございました。

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