#社会人一年目の私へ

「就活の軸は何ですか?」「強みは何だと思う?」「自信持ててるかな?」大学のキャリアセンターの相談ブースで、就活中の大学生とそんな会話をする仕事をしている。いわゆるキャリアカウンセラーだ。自分が就活をしている時、自分が将来そんな仕事に就くなんて、一ミリも思わなかった。大体キャリアカウンセラーなんて仕事はこの世に存在していなかった。

昭和も終わりの頃の就活。女子大の就職課には、求人票という紙が一面に貼り出されていて、自分でそこから行きたい企業をみつけて、連絡するというシンプルなシステムだった。最初は自分の実力もわからず、一流商社やマスコミ、メーカーを受けまくり、全滅するという、まさにやってはいけない典型の就活をしていた。就活の軸なんてなく、強みは真面目と責任感ぐらいで、聞こえがよく、楽な仕事が希望だった。いい加減自分の身のほどもわかり、少しは面接のコツもつかみ、選考も通るようになってきた頃、苦労している娘を心配した父が知り合いに頼んだらしく、ある大手メーカーの採用試験の話が舞い込んだ。せっかくだから、と受けてみたら、内定し、まさかの就活終了になってしまうという、本当に他人頼みの就活だった。でも、それから私の本当の自分探しの旅が始まったといえる。

そのメーカーに3年勤め、いわゆる社会人の基礎を教えてもらい、その後本当に自分のやりたかったことにチャレンジし、派遣で色んな業界を見て、結局私立大学に再就職し、気がついたら、自分が一番苦労した就活で同じように悩む人を助ける仕事に就いていた。就活に苦労すると、簡単には仕事をやめなくなるし、いいこともたくさんあるんだよ、あなたの良さに気づいてくれる会社は必ずあるんだよ、と伝えてきた。

30年以上が経った今、社会人一年目の自分に伝えるとしたら、どんな経験も無駄にはならないよと伝えたい。どんな偉い人も死ななかった人はいないし、人生はいつかは終わる。人生最後の日に、「色々あったけど、まあまあやりたいことはやったし、いい人生だったよな」と満足して旅立ちたい。それが私の人生哲学だ。

今社会人一年目の皆さんへ。やりたい仕事に就いてる人、やりたくない仕事に就いてしまった人、やりたいことがわからない人、そもそも何も考えていない人。色んな人がいるでしょう。そんな皆さんに50も過ぎたオバサンのキャリアカウンセラーが一言アドバイスするとしたら、「とりあえず今目の前のことを一生懸命やりなさい」ということ。新入社員の時、課の全員の机を毎日拭くという仕事があった。「めんどくせー、なんで新入社員の仕事なの?、封建的、アホくさい」などと思いながらやっていたが、今思えばそんなことからも学ぶことはできた。仕事のある喜び、感謝される喜び、気持ちを込めて掃除することで成長できたかもしれないし、誰にも負けない掃除の方法を極められたかもしれない。今やっていることにも意味はある。きっと未来の自分につながっている。自信持って言える。だって、私がそうだったから。。。

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夢野ありか

私立大学でキャリアカウンセラーを15年やってます。この仕事で、人にはそれぞれ強みがあり、それを使って世の中に貢献するように、プログラムされているんだと気づきました。一緒に強み探しをしてみませんか?仲人業もやってます。一万人の会員からご自宅でお相手探し。成功報酬制。お見合い料無料。

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コメント2件

『目の前のことを一生懸命にする』
私もそう思いますね☺️
その繰り返しが、未来の自分を作るのだと思っています。
ありがとうございます。若い時はわからなかったのですが、年をとると色んなことがみえてきますね。翠乃さんにもステキな未来が待っていると思います。どうぞ楽しみに進んでください。
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