周易占考~上か下か?~2

前回の続きです。
肝心の「上下どちらか」という点は、内卦の火(離)が山(艮)に変わる事に対して、外卦の山(艮)は変わりません。
この事から下の歯にしようと決断。

その結果どうなるかと言えば変化する初爻の内容。
「足を賁る(かざる)。修養に努めて足下から我が身を美しくするのである。義に反して車に乗る(立身出世)事はしない。」
つまり、日々の歯磨きも疎かにせず、今通っている歯科で足下(下の前歯)から美しくする。それを言えば他の歯も既に治療してはいるが、歯石はできてしまうものなのでここが「修養に努める」と言う所なんだろうと思います。

実際の治療に入り、口を開けているのがしんどそうにしているのを見かね、衛生士が上の歯と下の歯に噛み合わせる小型のマウスピースのような物を入れました。
これはまさに賓卦(ひんか)の「火雷噬嗑(からいぜいこう)」。
噛み合わせる事ができないので、この状態で下の歯の歯石を取りに行く事で、真正面から歯石という障害に向かっていくわけです。
獄(マウスピース)を用いてでも小人(歯石)を排斥する卦。これが火雷噬嗑の意味のひとつ。

まだまだ続きます。

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