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DUNGEON ENCOUNTERS遊んだ

DUNGEON ENCOUNTERSというゲームを遊んだ。
2021年10月に、スクウェア・エニックスから発売された、ひたすらにシンプルなダンジョンRPG。あまりにもシンプルで、ファミコンのゲームよりもシンプルだと思った。
ゲームというか、システム開発でいうところのフレームワークみたいだと思った。本来は、フレームワーク的なものを作って、これに肉付けしていくんだけど、それをそのまま売り物にしてしまったような。
本当に2021年10月発売か?って内容だけど、逆に新しくてお洒落でしょ、派手なゲームなんて作らなくていいよ、っていう余裕みたいなものを感じた。

0階~99階まで、マス目でできた迷路があり、白文字マス目にはイベント、黒文字マス目には敵がいる。それ以外は特になし。ただただ99階まで行けっていうだけ。99階には何かがあるのか?という魔界塔士SaGa的なストーリは特にない。一応、キャラのステータス画面にちょろっとストーリみたいのが書かれてるけど、意味はないと思う。

ネット見ていたら、このゲームを「無味無臭」と表現している人がいたけど、自分が感じたのは「無意味」という表現だった。何か驚くようなことが起こるわけでもないとはわかっていつつも、ただただ迷路をする。そんな究極に「無意味」なゲームを、完全クリアするために、50時間遊んだって話・・

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ここまで遊んだ
・ラスボス(であろう人)を撃破
・裏ボス(であろう人)を撃破
・全イベント回収
・全床踏破

「であろう人」ってのは、ちょっと特別な見た目をしていた奴を勝手にボスと認定。特にネットとかで情報収集していないんだけど、イベントブックの全イベント回収してるし、この無意味ゲーにこれ以上の要素があるとも思えないのでこれで終わりなはず!裏ボス(であろう人)を倒しても、何もないんだろうとは思ってはいたけど、当然何もなかった。

イベントブックっていうのは、常に見ることができるアイテムで、そのマスでは何が起こるのかが書かれている。つまり、イベントマスはすべて最初からネタバレしている。これからこういうアイテムが手に入るんだな、こういう敵が出てくるんだな、これ以上強い敵はいないんだな、ってのが全部分かった状態で進む。意外なことが起こらないということが約束されているので、全くワクワクしない!
けど、何か重要なものを取り逃しているのでは?とかいう不安が全くないので、精神安定的にはとても良い。敵のマスもどんな敵が出てくるマスなのかがわかるので、こいつとは戦いたくないって時は避ければ良いだけなので理不尽に殺されることはない。
こうしてみると、ボードゲーム的な要素を感じる。

イベントは謎解きになっている。謎の答えが必ず数字になり、その数字の座標に行くとアイテムが手に入る。序盤は「楽すぎるでしょ」と思っていたけど、だんだん難しくなる。まじで解けないので、アイテムが手に入らなくなっていく。
クリア後に、攻略サイトで答えを見たんだけど、まじで知らなすぎる。謎解きって、知識がなくてもひらめきで解けるものだと思ってたんだけど、このゲームの謎解きには知識が必要だった。円周率や平方根が出てきた時は、おもしれ~って思ったけど、それ以上のことを求められてもわからん。とにかく、知らなければ一生解けない。法則を見つけようとして、数列を見続けていた時間を返せー!

けっこう絶望を感じるシーンもある。
戦闘で全滅してしまうと、パーティメンバは死んでそのマスに取り残されてしまう。そのあと、0階で待機している戦闘可能なキャラで、死んだキャラを回収しに行かなければいけない。待機キャラは当然育てていないので、実質最初からやり直しとも言える状況。全滅直前にSwitchの電源切ったりしてみたけど、運命からは逃れられなかった。とはいえ、マスを見れば、どの敵と戦うのかネタバレしているし、状態異常を回避するアビリティを覚えたりできるので、全滅することはあまりないかも。実際、自分は3回程しかしたことなかった。

BGMは、アトラスのキャサリンと同じノリ。
クラシック音楽をギターアレンジしたものが大半。
だから、好きな人は大好きだと思う。個人的には好みではなかったかな。


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全床踏破したぜ!っていうのは、このゲームに存在するマスを全部通ったってこと。自分は、昔から、ダンジョンRPGで1マスでも踏んでいない場所があるともやもやしてしまう。このゲームでは、まだ踏んでいない床数が見えるんだけど、1個でもあると気持ち悪くて、その階にずっと留まっていたのでどんどんレベルは上がっていった。だからあまり苦労せずにクリアできてしまったんだと思う。ゲームが進んでいくと、床が見えない階があったり、ワープ系アビリティがないと行けない場所が出てきたりする。92階がエグくて、最後の最後まで残ってしまった。


ここまで、このゲームのことを全然褒めてこなかったし、これからも褒めることはないんだけど、感じたことがある。

ゲームって、これでよかったんだな・・

派手に演出をつけなくても、ユーザに最後まで遊ばせることはできる。
このゲームの一個前に、バイオハザード5を、ずっとおもしろ~と思って遊んでいたんだけど、その時間が15時間ほど。このゲームは、ずっと無の気持ちでその3倍の時間遊ばせてきた。もちろん、人によっては「なんじゃこりゃ」で投げてしまうこともあると思う。自分にはなかなか衝撃的なゲームではあったと思う。
とはいえ、完クリ後に残ったものは、まじで何もない。

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