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仙台市教員採用試験の過去問はダウンロードできる?入手方法と使い方

はじめに

過去問は実力がついてからの腕試しと思っている人は多いですが、大間違いなので注意が必要です。

過去問をどれだけ解いても…あまり意味がないんですよね。

とはいえ、過去問は出題傾向やレベルを知るために必須ツールです。

ただ…残念なことに仙台市教員採用試験の過去問はHPで公開されていないためダウンロードできません。

そこで本記事では、仙台市教員採用試験の過去問を入手する方法を3つ紹介します。

過去問の使い方や出題傾向を知る方法も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

仙台市教員採用試験の内容は以下の記事で解説しています。

仙台市教員採用試験の過去問を入手する方法

  1. 県庁でコピーする

  2. 予備校でコピーする

  3. 過去問シリーズを購入する

県庁でコピーする

過去の問題と解答を宮城県庁2階の県政情報コーナーでコピーできます(郵送も可能)。

解説はないので本格的な勉強はできませんが、出題内容や形式、レベルの確認に最適です。

予備校でコピーする

教採を専門とする予備校や塾でも過去問は所持しているはずなので、相談すればコピーさせてもらえると思います。

僕も何度か無料(コピー代はかかる)で利用させてもらったので、近くに予備校がある人は相談してみるといいですよ。

過去問シリーズを使う

協同出版が出している「宮城県・仙台市の教員採用試験「過去問」シリーズ」もあります。

過去問(数年分)と解説が載っているので、最初の1冊に最適です。

過去問の使い方は?目的を解説します

出題傾向の理解と戦略の構築

これが1番の使い道です。

出題傾向というのは、簡単にいうと「どの科目・分野から勉強するか?」というデータです。

たとえば、

  • 教育原理:9問

  • 教育法規:4問

  • 教育心理:1問

  • 教育史:1問

という出題傾向があるとしたら、教育史→教育心理→教育法規→教育原理という順番で勉強するでしょうか?

どんなに教育史が苦手でも、教育原理から勉強した方が効果的ですよね。

また、教育原理の分野別出題率が、

  • 教育の基本概念:0%

  • 教授・学習理論:0%

  • 学習指導要領:100%

  • 道徳教育:0%

  • 特別活動:0%

  • 生徒指導:80%

  • 特別支援教育:100%

  • キャリア教育:0%

だったら、学習指導要領、特別支援教育、生徒指導だけ勉強すればいいとわかります。

最初から最後まで勉強するだけ時間の無駄ですよね。

ちなみに教育原理の出題範囲は…

出典:2024年度版 教員採用試験 教職教養らくらくマスター - 実務教育出版 (hondana.jp)

こんなにあります。1科目だけでこの量ですからね…まぁ、シンドイです。

試験科目・範囲が膨大だからこそ、

  • 最初に過去問を使い出題傾向を理解する

  • どの科目・範囲から勉強するのか決める

という戦略を練ることが大事です!

勉強できない=出題範囲の理解ができていない

一般教養を効率よく勉強するには、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいかの把握=出題範囲の理解が必要不可欠です。

出題範囲にを理解して勉強すれば、

  • どの科目がよく出て、

  • 必要ない分野はどこなのか

を、簡単に判断できます。逆にいえば、何も知らないまま適当に勉強するから落ちるのです。

「とりあえず参考書、問題集を買った。ネット、Youtubeで試験科目や傾向を理解した!これで一般教養を勉強できるぜ!!」

大阪府教員採用試験の勉強を頑張っている人
必死に勉強を頑張るあなた

そう思ったはずなのに、いざ参考書や問題集をやろうとしたら

あれ?結局なにから手をつけたらいいの…?

大阪府教員採用試験の勉強を頑張っている人
出題範囲の広さに戸惑うあなた

こんな感じになる人は多いです。僕も試験科目と範囲の広さには悩まされました…。

こうなってしまう原因は、

あなたが出題傾向をきちんと理解していないまま(したつもりで)勉強しようとしているからです。

こんな状況になって時間を無駄にしないためには、闇雲に勉強を進めていくのではなく出題傾向を理解して勉強することが大事!

【仙台市教員採用試験】一般教養の出題傾向を知る3つの方法

出題傾向を知る方法は以下の3つ。

  1. オープンセサミシリーズを使う

  2. 過去問シリーズを使う

  3. らくらくマスターシリーズを使う

1.オープンセサミシリーズ

1つ目の方法は、東京アカデミーのオープンセサミシリーズを使うことです。

大阪府教員採用試験のオススメ参考書
参考書やノートもあります。

「オープンセサミシリーズ」は、情報量が多くて、高得点も狙えるテキストですが、自治体ごとの出題傾向表が掲載されていません。

そのため、「どこから勉強すればいいの?」「全部勉強するのはシンドイ」といった相談が多いんですよね…。

そこで、過去問とオープンセサミを行き来してオリジナルの出題傾向表を作成しました。

【メリットとデメリット】
◎過去10年間の出題傾向がわかる
◎最新年度(=2022年実施)の傾向も反映済
◎傾向表とテキストがリンクしているので並行学習が可能
◎費用が安い(¥1,480)

使用教材がオープンセサミに限定される

この出題傾向表は、東京アカデミーのテキスト「オープンセサミシリーズ(参考書・問題集・ノート)」に対応させています。

使用教材がオープンセサミでない場合は効果をフル活用できませんが、オープンセサミを使っている方はぜひ役立ててほしいです。

詳しくは以下の記事でまとめています。

2.過去問シリーズを使う

2つ目の方法は、協同出版の「過去問シリーズ」を使うこと。

仙台市教員採用試験の過去問

冒頭に過去5年分の出題一覧表が付いており、傾向を把握することができます。

【メリットとデメリット】
◎過去5年間の出題傾向がわかる
◎問題と解説が手に入る
◎費用が安い(¥1,760)

✕インプット用の参考書・問題集を購入する必要がある
✕在庫が少ない(すぐ売り切れる)

出題傾向や出題形式、レベルを知る意味では最適の1冊ですが、あくまでも傾向を知るためのツールです。直接これを使って勉強はできません。

勉強するとなると、あらたに参考書を買う必要があります。

そしてこれが最大の欠点なのですが、
買った(使う)参考書のどこを勉強すればいいのか、
悩む人がけっこういるんですよね。

なぜなら、出題傾向表と参考書がリンクしていないから。

つまり、

  1. 傾向を把握する

  2. 該当箇所を使う参考書に合わせてカスタマイズする

  3. 勉強する

というワンクッションが必要なので、直接的に勉強ができない点は欠点と言わざるを得ません。

【余談ですが・・・】
同シリーズには参考書もあります。しかし、文章の羅列になっているので覚えるのに適していません。学校の教科書を読み込んで覚える感じなので、時間をかけたわりに記憶には残らないですね・・・。

3.らくらくマスターシリーズ

3つ目の方法は、実務教育出版の参考書「らくらくマスター」を使うこと。

大阪府教員採用試験のオススメ参考書

過去問シリーズと同じく、冒頭に全自治体の出題傾向表が5年分集約されています。

【メリットとデメリット】
◎過去5年間の出題傾向がわかる
◎傾向表と参考書がリンクしているので並行学習が可能
◎費用が安い(¥1,320)

✕最新年度の傾向が載っていない
✕情報量はやや少なめ

過去問シリーズは出題傾向表を自分の使う教材用にカスタマイズする必要がありました。でも、らくらくマスターはその手間がかかりません。すぐに該当箇所を読みこめば勉強できるので効率的です。


しかしここ注意なのですが、

最新年度の参考書をうたっておきながら、

最新年度の出題データが載っていません。


つまり最新データは自分で集めて集約する必要があるのです。

とはいえ、傾向を把握してそのまま参考書を読み込んで勉強できる利便性は最良(赤シートで隠しながら覚えるスタイル)。自分で過去問分析できる人にはオススメです!

以上が、一般教養の勉強で必要不可欠な出題傾向を知る方法3選でした。

どういった方法をとるにせよ、「出題傾向の理解」なしに勉強を進めることはできません。

出題傾向を理解し、参考書・問題集の該当部分を読み込めば、効率よく勉強できます。最初から最後まで全ページをやる必要もありません。

複雑で広範囲に及ぶ勉強が必要な一般教養では、やはり出題傾向は欠かすことのできない重要データです。ぜひ、理解してから勉強してくださいね。

▼オープンセサミで勉強する人向け▼

まとめ:過去問を何度も解く意味はない

今回は仙台市教員採用試験の過去問とその使い方を紹介しました。

正直、志望先の過去問を何周繰り返したところで意味はありません。

なぜなら、過去問は勉強するものではなく、出題傾向を理解するためのツールだからです。

過去問はあくまで「過去」問であって、同じ問題は出ません(類似問題はでることもあるけど・・・。)

過去問を何度も繰り返すのではなく、出題傾向を理解し、その出題範囲を参考書や問題集で覚えていくのが勉強です。

過去問に限らず、目的を決めてテキストを使うのはとても大事なポイントです。何となく使って時間や労力を消費しないようにしてください。

▼過去10年分の出題範囲を公開▼


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