にじさんじライバーの個人的イメソンを考える会
緑仙がこの手の配信をしていたのは知っているのですが、まだ観れていないので今後この内容は更新される可能性が高いです。
楽しいですよねこういうの。
1.剣持刀也:「神話崩壊」Hello Sleepwalkers
斜に構えた態度で現実主義を論じ、同時に信仰対象なるものたちへの懐疑心をにじませる歌詞が特徴的なこの曲。漂う厨二臭さもあわせて、歌詞的にも雰囲気的にも彼に合った曲。
どちらかというとにじさんじクラブ=マジェスティ世界線の剣持に近いが、彼が虚空教教祖であることを考えると、さらに紐付けしやすい歌詞が多くなる。
剣持を想起しやすそうな歌詞を抜粋すると、
このあたりは非常にクラブ=マジェスティ味があるし、現実主義者的なところがある剣持当人に通ずる要素を感じる。
サビについては、
セクト味がある歌詞が続くが、この部分は"虚空教教祖剣持様"の言葉としてみた場合でも違和感がない。特に、「どんな神にもお前は救えないってさ」は、特定の神ではなくあくまで虚空そのものを信仰対象とする、虚空教の姿勢と合致する。
あと「反論は言論弾圧」も言論統制を想起できて良い。
以降はこのような歌詞が続き、
と締められる。
「ナンマイダ … アーメン」のくだりは、(基本的に)1つの神仏を信仰対象とする他教への遠まわしな揶揄とみると、虚空教教祖的思想としてとらえることができるのではないだろうか。
2.三枝明那:「Spiky Seeds」the pillows
オルタナティブロックの重鎮、The pillowsの代表曲の1つ。
基本的に雰囲気から選んだが、アッキーナ本人が好きなアーティストの曲からということで選出。
特別明那らしい歌詞があるわけではないが、疾走感あるメロディーに彼らしさを感じる。
3.ジョー・力一:「赤い薔薇」エレファントカシマシ
獣ゆく細道、悲しみの果てあたりの歌ってみた動画の印象が強いであろう、エレファントカシマシからのチョイス。
こちらも直接力一要素を感じる歌詞があるわけではないが、ピエロという肩書と、「君は薔薇より美しい」により、なにかとバラ要素はあるというのも選んだ理由になる。
あえて彼らしさを感じる歌詞をみつくろうのであれば、
どこかさびれているが、それでも前に進まんとする姿勢はいかにも力一らしいともいえる。
「今宵の月のように」や「俺たちの明日」など、悲しみの果て以降のエレカシの曲との親和性が高いライバーだと思う(もちろん奴隷天国などの尖っていた時代の曲も歌ってほしいという欲はある)。
4.雨森小夜:「透明少女」NUMBER GIRL
こちらもオルタナティブロックの一大権威、NUMBER GIRLの代表曲。
そして、ライブイベントNIJIROCK NEXT BEATで彼女が披露した曲でもある。
NUMBER GIRLというと、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT,BLANKEY JET CITYあたりのビッグネームに名を連ねる大御所であるが、このあたりの説明は雨森ファンならば不要だろう。
本人が歌っているため個人的イメソンとしてはだいぶ反則だが、NIJIROCKでこの歌を生で聞いた身としては、もうこれ以外の選択肢はないと思えるほどには執心している。
あえて自分で選んだ曲を挙げるとするならばこれ。
「Girl meets NUMBER GIRL」きのこ帝国
5.ドーラ:「怪獣の腕のなか」きのこ帝国
きのこ帝国からもう1曲。
おそらく怪獣視点から人間へ語りかけている歌詞なのですが、
この包容力たるや。ド葛の母として、ひいてはにじさんじの母としての立場を持つ彼女の性格と重なります。
6.case.01(いーちゃん):「失敗作少女」かいりきベア
あえての初代失敗作少女。
case.01とかいーちゃんって誰?と言う話ですが、出雲霞ちゃんが持つ人格のうちの1つ。もとい、問題行動が目立つとして「削除」されたAIのこと。
失敗作扱いを受け存在を抹消された(とはいえ物語にはしょっちゅう顔を出すのだが)彼女は、発言の節々でそのことを自嘲するのですが、そういった揶揄というか卑屈さも含めてこの曲に合っているなという印象。
間違いを指摘して攻め立てる感じが、狂言回し役としてのいーちゃんに合っているし、「傷跡」の部分もケガの多い霞ちゃんと重ねられる。
ここで急に情緒が悪化して卑屈になる感じ、まさにcase.01という印象。
出雲霞の物語は、基本暗い過去が常に背景としてあるので、「浮き出るトラウマ」は関連性が高いフレーズ。
なお、霞ちゃんは自身の解釈曲を募集し歌うという配信を2度行ったことがあるので、気になる方は参照いただきたい。
出雲霞の物語が気になった方は、以下のプレイリスト、情報が参考になると思います(ネタバレ注意)。
7.シスタークレア:「神っぽいな」ピノキオピー
あえて歌ってほしくない?
8.ヤンキー組:
「怒りをくれよ」「愚か者たち」GLIM SPANKY
「リボルバー」ハヌマーン
とうとう個人ではなくグループのイメソンについて書き始めてしまいました。いずれも雰囲気や世界観重視。
GLIMの2曲はいずれも世の中に対する反骨精神を感じられるため合うと思っているのですが、ヤンキー系の作品だったらにじさんじに限らずなんでも合うかもしれない。
日本のオルタナ・ポストロック界の重鎮、ハヌマーンが手掛けた曲が3つ目のリボルバー。こちらはどちらかというと、擦れた思春期がいだく理由のない苛立ち、焦り、厭世が込められていると感じたためチョイス。ヤンキー組である必然性はやはり薄いが、合うとは思う。
最後に
皆さんの考えるイメソンもぜひお教えください。
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