第1回 ヘルスケアからプレイフルケアへ

ケアクリ会議Vol.4 レポート
〜人生100 年時代に向けて、つながりと健康格差を考える1日〜 

さる2月24日、 GOBLIN.千駄ヶ谷にて開催されたケアクリ会議Vol.4。
ケアクリ会議は、一般社団法人グッドネイバーズカンパニー(以下GNC)が「ケアの現場をもっとクリエイティブにしたい!」という想いを込めて、2014 年から年に1 度、開催しているシンポジウムです。当日の概略(以下)と、ゲストスピーカーの話のダイジェストを、7回にわたり公開していきます!

ケアクリ会議Vol.4 SUMMARY
少子高齢社会が本格化する中、人生100年時代を迎えます。それぞれの地域に暮らす多様な人々が100年をより健やかに、豊かに暮らせるように、地域の医療・保健・福祉に携わるケア系人材やクリエイター、市民は何をすべきか。また、どのような協働ができるでしょうか。

午前は「理論編」としてパブリックヘルスに関わる研究実践をしている3名、午後は実践編」として医療ではない分野でケアのクリエイティブワークに携わる3名の話題提供から、「つながり」と「健康格差」を考える1日となりました。

午前の部:理論編<医療サイドからのアプローチ>

近藤尚己さん/医師・医学博士・東京大学大学院医学系研究科准教授(保健社会行動学分野、健康教育・社会学分野主任)
社会疫学の研究者として、健康格差対策の実践と研究を行う第一人者です。プライマリ・ケア連合学会「健康の社会的決定要因検討委員会」副委員長も務め、医療従事者の「健康なまちづくり」への積極参加を呼びかけています。

・ 健康格差をなくすとは、人の心を動かすこと
・ なぜ「メタボ」の害を知りながら「メタボ」になってしまうのか
・ 「行動経済学」から見出すヘルスケアのヒント

井階友貴さん/医師・高浜町和田診療所(福井大学医学部地域プライマリケア講座)
診療所で臨床に携わる一方、地域医療・社会医学に関する疫学研究を続け、「まちづくり系医師」として知られます。2015年11月、高浜町より「健康のまちづくりプロデューサー」の委嘱を受け、ソーシャルキャピタルを軸に地域課題の解決に取り組んでいます。

・ 医療づくりから「まちづくり」へ変わった瞬間
・ ソーシャルキャピタルの幅広い効果とは
・ 町のマスコットキャラクター「赤ふん坊や」と協働するワケ

密山要用さん/医師・家庭医療専門医・モバイル屋台de 健康カフェ
都内3か所のクリニックで外来と訪問診療を行う家庭医です。臨床の傍、2016年から東京大学医学系研究科博士課程に進み、医学教育学の研究と教育に携わり、住民と専門職が協働するまちづくり・健康づくりを研究、活動しています。

・ 専門職にとっての「健康づくり」を、住民の立場ではどうとらえるか?
・ CBPR(Community-based Participatory Research)「谷根千まちばの健康プロジェクト」の足跡
・ 楽しい活動の中から生まれる新たな問いと、ケアにつながる可能性を探ろう

午後の部:実践編<医療ではない分野からのアプローチ>

澤田智洋さん/一般社団法人世界ゆるスポーツ協会 代表
大手広告代理店のコピーライター・プロデューサーとして、広告やマーケティングに携わる一方、マイノリティを起点に社会を良くするイノベーションを起こす多数の事業を手がけ、その多様さと柔軟な創造性が注目されています。

・ 弱者大国日本だからこそ起こせるイノベーションがある
・ クリエイティビティとは「?(意外性)+!(納得性)」
・ 苦手分野だからこそ見出せたスポーツの価値と可能性

西上ありささん/studio-Lコミュニティデザイナー・Co-Minkanプロジェクト
まちづくりや、まちに暮らす人のつながりをデザインし、事業化するサポートを行うstudio-Lのコミュニティーデザイナーであり、2017年7月から始動したCo-Minkanプロジェクト普及実行委員会共同代表の一人です。

・ 可能性志向型でスタート、日本中に広がり始めたCo-Minkanプロジェクト
・ 当事者主体のまちづくり・健康づくりを支えた実例
・ 新たなケア人材育成プロジェクト

清水愛子さん/一般社団法人グッドネイバーズカンパニー 代表
主催者であるGNC代表の清水さんは、広告代理店勤務の折、人々の暮らし全般に関わるフィールドリサーチと家庭医との接点を見出し、医学部に学士編入して、今春、医師となりました。医学生の傍、仲間と設立したGNCで「プレイフルケア」を提唱・実践しています。

・ 楽しく嚥下力アップ、誤嚥性肺炎予防の「くちビルディング選手権」
・ ケアをクリエイティブで醸成し、社会化するためのケアクリ会議
・ 皆の人生を豊かにする「プレイフルケア」普及

午前、午後の部の終了時には、ゲストが揃って登壇し、GNC清水さんの進行で質疑応答や、ゲスト同士のクロストークも行われました。その模様も含め、各ゲストスピーカーのお話のダイジェストを、後日それぞれ別にご紹介します!



【ケアクリ会議Vol.4 レポート 連載予定】

第1回 ヘルスケアからプレイフルケアへ
第2回 この先へ、プレイフルに進もう
第3回 ぐっとくるアピールで健康格差解消へ!
第4回 赤ふん坊やの町から全国に届ける「健康のまちづくり」
第5回 ケアの専門職が街中でコーヒー屋台をやる、そのワケ
第6回 「マイノリティ×クリエイティビティ」で社会を良くする
第7回 生活者による、生活者のための地域づくりサポート
第8回 暮らしを愉快に、人生を豊かにするケアを広げたい!


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ケアクリ会議 Vol.4

ケアの現場をもっとクリエイティブにしたい!という想いを込めて、2014年から年に1度開催しています。2018年は、5名のゲストをお迎えして「ヘルスケアからプレイフルケアへ」~人生100年時代に向けて、つながりと健康格差を考える~というテーマで開催しました。
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