【試合感想文】 Champions League ラウンド16 アーセナルvsポルト


自己紹介

エジルの移籍をきっかけにアーセナルファンになりました!一番好きなゴールはELルドゴレツ戦のエジルのアレです。
アーセナルや地元のチームであるアントラーズほか、サッカーに関わることを書きます。

「14年ぶりのCLベスト8進出!」

はじめに

 はじめまして、Gnjryです。いきなり私事で恐縮ですが、本noteは、アーセナルファンの筆者の備忘録かつ、アーセナルファンをはじめとしたプレミアリーグファンの皆さまと交流するきっかけになればと考えスタートいたしました。

 試合の分析などは出来ないので、試合前・前半・後半・終わってみて の4フェーズに分けて、思ったことや感じたことを書きます!(試合中にメモしたことをベースに後から書いているのですが、基本的にはライブのテンションで書きます。)

 似た感想を抱いた方がいると嬉しいなあ。全然違ってそういう考えもあるよなあ的な感想も同じくらい嬉しいので、ぜひコメント下さい。

 もうこの試合も終わってから数週間たっていますが、あの決戦にもう一度想いを馳せつつ、きたるマンチェスターシティ戦に向けて、アーセナル・エンジンをもう一度温めなおすきっかけとなれば幸いです。
 それでは本題へ!

試合前

 試合前にまず思ったことは「眠すぎる」です。4時52分起床。
 ミッドウィークの試合は、日本のアーセナルファンとっては眠気との戦いでもあります。今にも閉じそうな瞼を必死にこじ開けながら、大一番のスタメンを確認。

 「キヴィオルか…頑張れ!冨安ベンチいる!代表呼ばないで…」(冨安は無事代表回避しましたね)
 などと考えている間に、おなじみのCLアンセムがエミレーツに鳴り響き、眠気はどこかへ吹き飛びました。

 勝ち抜けのためには勝利が必須条件。今シーズンで一番ビビっているかもしれない。頼むウーデゴール。頼むハヴァ―ツ。頼むライス。今日こそCLベスト16の呪いを解いてくれ。
 COYG!

前半

 前段でも言ったように絶対に勝たなきゃいけないこの試合。前節0‐1で敗れているため、できれば2点差以上の勝利をお願いしたい。
 1点差の勝利だとPK戦になってしまう。贔屓チームのPKなんてただでさえ見たくないのに、昨年のELのこともあってマジで無理という感じなので、ひとつよしなに。

 キックオフ!

 試合開始直後からアーセナルが鬼のハイプレスでボールを奪いまくる展開を期待したのですが、そうは問屋が卸さぬといった雰囲気のポルトのみなさん。
 ポルトがボールを持つ際は、CBが大きく広がってGKと3枚で回す。SBは高い位置を取って、マークするサカとトロサールを押し下げてくる。そしてライスがマークするアンカーに加えて、インサイドハーフの2人もおりてボールをもらいに来る。
 プレスの人数が合わないアーセナルは、なかなかボールを取れない。やっと追い詰めたと思っても、ポルトは躊躇なく前線にロングボールを蹴ってくる。しかも左サイドを守っているキヴィオルの裏に蹴ってくるパターンが多く、マイボールにしてもなかなか綺麗に前に進めない。
 アーセナルは絶対に点が必要なため、「はよボール奪って華麗なアタックを見せてくれ」と、観ているこっちはヤキモキ。。。

 アーセナルの攻撃における1stレグとの大きな違いは、アンカーがライス→ジョルジーニョになったことと、1トップがトロサール→ハヴァ―ツになったところ。
 この変更には、ジョルジは、ビルドアップをいなしてスムーズに!ハヴァ―ツは、相手DFラインに対する裏抜けや高さを活かした競り合いで、他の攻撃陣に時間とスペースを提供!といったメリットがある。
 ところで、ハヴァ―ツはチェルシーにいた頃こんな泥臭いプレーしてくれる選手だと思ってなかったなあ。目立たなくても体を張って、チームが楽にプレーできるように助ける。それが彼の仕事と言われたらそれまでなんだけど、すごくありがたい。マジで好き。

 前半41分。そんなハヴァ―ツの頑張りから敵のペナルティーエリア右手前でボールをゲットしたのは我らがキャプテン・ウーデゴールaka.ハードワークとファンタジーを兼ね備える漢。魔法戦士てきな。
 ドリブルで左の方にバイタルエリアを横断すると、待ち受けていたのは4人も5人もいるポルト・ディフェンダーズ。味方はエリア内にいるトロサールひとり。
 点を取るには、この敵ディフェンスで形成された壁をすり抜けてトロサールにボールを届けるしかないという超絶高難易度の降臨級ミッション。
 しかしそれをやってのけるのが俺たちのNo.8。細かいドリブルでタイミングを伺いつつ、ここしかないタイミング・コースに必殺のスルーパスで、一発回答。ノーコンテニュークリア。
 受けたトロサールは、最後に立ちはだかる御年41歳のCBペペのディフェンスに対し、冷静な股抜きシュート!ゴール!

 DEADLOCK,BROKEN.
 先制&合計得点をイーブンに戻す一撃に湧くエミレーツ。モニター越しの僕もひとしきり喜んだあとほっと胸をなでおろしました。

 トロサールはこの試合、あんまり得意じゃなさそうな左の大外でプレーしていて大変そうだったんだけど、初のビッグチャンスをきっちり仕留めた。
 得意のゴール付近では、さすが結果を残す。ちゃんと寝れているかだけが心配。限界ブラック企業に勤めているSEの友人よりも体調が悪そう。

 アーセナルの逆転勝利に向けた機運が高まったところで前半は終了。

後半

 さあ逆転してしまおう。と思ったものの、わりとポルトにボールを持たれる。

 キヴィオルと相手の右ウイングのマッチアップのところで、後半1発目からぶち抜かれたがなんとか事なきを得た。
 個人的に、もともとCBがメインポジションの選手って、ドリブラーとの1vs1が苦手なイメージがある。これはキヴィオルに限らずホワイトもあんまり得意じゃない印象。でも冨安は得意そう。なにか違いがあるのだろうか。もしご意見あればご教授ください。
 なお1発目以降の1vs1は、どうにかなんとかキヴィオルも頑張ってやらせない。エライ。

 また脱線してしまって恐縮なのだが、強いチームを作ろうと思うとやはり強固なDFラインを築くことがなにより大切なんじゃないかと、最近のアーセナルを見ていて思う。前線の選手たちがどれだけクリエイティビティマシマシでも、それを発揮できるだけの土台は必須。
 1‐0で勝利するよりも4-5で負ける方が良い的な名言は、アーセナルがなかなか勝てなかったころに心の拠り所にしていたが、やっぱ勝つ方がいい。絶対。

 話を試合に戻します。守備からリズムを作るアーセナルは、ちょっとずつ攻勢に出始める。

 そして67分、ロングボールに抜け出したハヴァ―ツが体を張ってペペと相手GKをまとめて寝技に持ち込んで、こぼれたボールをウーデゴールがシュート!ネットイン!
 したものの、ハヴァ―ツのところでファール。。。
 いやあ分かるけどさあ、ファールっぽいけどさあ、よく見たらそこまでファールじゃなくない?いいじゃんゴールで。
 VARのみなさんも主審の判定は明らかな間違いではないとの判断で、ノーチェック。プレー再開。おまけにVARレビューを求めるジェスチャーをしたアルテタにイエローカード。プラマイゼロ、むしろマーイ。(by こりゃめでてーな)

 その後は、アーセナルはプレスとセットプレーでプッシュ!対するポルトはなんとか耐え忍びながらカウンター発動!しかしそこは残念サリバとマガリャンイス!みたいな一進一退の攻防が繰り広げられる。
 
 なかなかゴールをこじ開けられないアーセナルは選手交代でさらなる攻撃力アップを図る。つるぎのまい。
 83分、ジョルジーニョに変えてジェズス。剣舞ガブリアス・ジェズス。
 ジェズスがトップの位置に入り、ハヴァ―ツ、ライスがそれぞれ一列下がる。

 するといきなりめっちゃチャンス。エリア内のこぼれ球に先着したジェズスがGKと1vs1に。距離を詰められてコースがない中、飛び出すキーパーの股抜きを狙ったシュート!も、ぎり止められた。入らないか――――ー。

 相手も前線の選手を入れ替えたりなんだりして後半はこのまま終了。延長戦へ。
 ヒリつく展開すぎて、気持ち悪くなってきた。僕は電子たばこユーザーで、普段家にいるときは1本/1時間くらいのペースなのですが、この時は90分で12~13本くらい消費してました。ストレスマッハです。
 

延長前半

 頼む。頼む。もう何でもいいから相手のゴールにボールを入れてくれ。。。1回だけでいい。。。というか後半のウーデゴールのアレって実質入れたようなもんだよね??と半ばこじらせすぎた童貞のような気持ちで延長前半がスタート。
 後半の終わり間際に相手のキーマンぽかったアンカーのヴァレラ(リバプールとかのうわさも出てる人)が負傷交代したので、ぶっちゃけめっちゃ押し込めるかと思ったのですが、意外につないでくるポルト。しぶとい。。。
 かくいうアーセナルも疲労の色が濃く、あんまり効果的な攻めは出来ていない。右サイドの攻撃は、疲労困憊のサカを横目にホワイトが全力裏抜け→ラインの裏に浮き球パスくらいしか印象にない。ありがたいけどホワイトが走れるのはなんでなの。

延長後半

 ここで決着つけないと悪夢のPK戦に突入。無理無理無理。無理よりの無理。無理オブ無理。

 なんとしても1点欲しいアーセナルだったが、老獪なポルトにのらりくらり交わされて、あんまりなんもできずに延長後半は終わってしまった。なんなら延長後半から入ったジンチェンコがやらかしかけて肝を冷やした。
ということでタイムアップ。2戦合計スコア1‐1で、PK戦で決着をつけることに。

 勘弁してくれ。たのむからもっかい最初からやり直そう。ねっ?

PK戦

 こういう結果になってしまった以上は応援するしかない。
 チームは円陣を組んで、ボルテージを高める。ラヤはGKコーチと相手の傾向と対策を確認する。最初そこに混ざってたラムズデールが、いつの間にかチームの円陣の方に来てたのが愛おしかった。あるよね。話に混ざろうとしたらすでに2人でめっちゃ盛り上がってて、愛想笑いだけ置いてゆっくりフェードアウトするやつ。
 
 まずは両キャプテンが集まってコイントス。百戦錬磨のペペは余裕そうにウーデゴールに絡んでた。こっちくんなや。この2人ってレアルマドリ―時代に被ってんのかな、いやさすがにないかと思ったら被ってたらしい。やば。

 ペペ変わらなすぎだろ。サイヤ人なの? 
 そんなスーパーサイヤ人・ペペ相手に見事コイントスで勝利し、アーセナルファンのみで埋め尽くされているサイドを指さすウーデゴール。
 先攻・後攻を決めるコイントスでも再び勝利したウーデゴールは先攻を選択。さあいよいよ始まる。
 ちなみにこのゲームは1人で見るには怖すぎたので、せこさん(https://x.com/seko_gunners?s=20)と✟𝐬𝐢𝐥𝐯𝐞𝐫 𝐣𝐚𝐯𝐞𝐥𝐢𝐧✟さん(https://x.com/silver_javelin?s=20)がやられていた配信と共に応援していたのだが、諸般の事情でここで配信ストップ。心細すぎる。
(めっちゃおもろいのでアーセナル見るときはよく聞かせていただいている)
 
 アーセナルの1人目はウーデゴール。成功!強烈なシュートをぶち込んでスタンドを煽る。
 値千金の先制点をアシストしただけでなく、120分間プレスに走り回り、プレッシャーのかかる1人目のキッカーを見事成功させてスタジアムのボルテージを上げる。かっこよすぎだろ。これが俺たちのキャプテンだ。
 ポルトの1人目も成功。もうひとりの方のペペ。ううー。心拍数、上がる上がる。タバコの本数、増える増える。
 
 アーセナルの2人目はカイ・ハヴァ―ツ。
 ぶっちゃけシュート精度だけはちょっと不安な選手だから心配だったんだけど、相手キーパーの動きを見て冷静に流し込んだ。最高。そのあとの控えめなスタンド煽りも含めて最高。愛してる。(後で調べたらPKめっちゃうまいんだってね。疑ってごめんよ。)
 ポルトの2人目は、右サイドのコースきわっきわを狙うも、これをラヤがセーブ!!!
 うおおおおおおおおおおお。アーセナルのキーパーがPK止めるところなんてマジで長らく見た記憶がないので、めちゃめちゃ興奮する。ありがとうラヤありがとう。
 
 アーセナルの3人目はサカ。これきめたらマジででかい。
 ちょっと短めの助走から左サイドにズドン!!!キーパー動けず。神。ソース買わせてくれ。どこに売ってるんだ。
 ポルトの3人目。コース読んだけど止められず。惜しい。
 
 アーセナルの4人目はライス。1億500万ポンドをお買い得といわしめる漢は当然のようにゴール!

 試合後に話題になっていた、(おそらく)ポルトの3人目が決めた後のアーセナルの面々のリアクション。みんなが落胆の表情を見せる中、ひとり威風堂々とした佇まいのライス。かっこよすぎ。侍じゃん。English Samurai.

 ポルトの4人目。これを止めるor外せばアーセナルの勝利が決まる。
 吐きそう。たのむラヤ。
 まあ決められても、5人目が決めればそれで勝ちだし。。。と決められたとき用の言い訳を心に携えながら見守っていると、、、
 止めた!!!!!!!止めた止めた!!!!!!!!止めたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!ラヤがきっちりコースを読み切ってセーブ!!!!

 ということは、これで、、、、、
勝ちだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ベスト8進出決定!!!!!!!!!!!!!!!!!
やったああああああああああああああああああああああ

終わってみて

 コーナーフラッグに集まって、14年ぶりの快挙を称えあうアーセナルの面々。言葉にならない。
 ひとしきり喜び終わった後、ひとりへたり込むウーデゴールが印象的だった。キャプテンとしてひとりで背負ってきた重圧から解放された部分もあったのだろうか。お疲れ様。本当にありがとう。
 ポルトは強かった。もしかしたら10回やれば8勝1分1敗くらいの成績を残せる相手だったかもしれないが、ことCLベスト16という土俵においては、その1勝1分をここに持ってこれるような厄介なチームだった。リスペクト。

 さて、これでアーセナルはベスト8進出決定。
 ベスト8の相手はバイエルン。これまた因縁のある相手。勝ちたいなあ。その前に、IM明けにはマンチェスターシティ戦がある。勝つ。両方勝つ。
 シティ戦までには怪我人が全員戻ってきてフルメンバーで戦えることを願って、本稿を閉じます。
 ご拝読いただいた方、ありがとうございました!

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?