見出し画像

グロースとは学びを得ること - 前編

こんにちは、THE GUILDの@goandoと申します。初note投稿です。

ここ3年ほど動画配信サービス「U-NEXT」にUXデザイン顧問としてUX、データ分析を中心に取り組んでおり、「データ & グロース」辺りのトピックでnoteに投稿していこうと思っています。


UXデザイン顧問のしごと

U-NEXTでUXデザイン顧問という形でサービスの支援をしていますが、一体何をしている仕事か簡潔に言うと「ユーザー体験に関わる領域全般の支援」になります。

例えば、
・ プロダクトのマイルストーン
・ UIデザイン
・ コミュニケーションのデザイン
・ デザインチームのトレーニング・レビュー
・ 人材採用の支援
・ 映像製作の企画

など、業務は多岐に渡ります。

中でもU-NEXTのサービスの成長を目標とした「グロース」を中心に取り組んでおり、データの収集・分析に多くの時間をかけています。


UXにおいてデータを重視する理由

U-NEXTでは2年前の全面リニューアル後、データ重視のUX改善に取り組み始めました。

サービスの新規立ち上げや全面リニューアル等、製作の時間が短く頼れるデータも限られる時期は、THE GUILDの様なUXの分野を専門に活動する企業の汎用的な知識・経験・事例が活かせる段階と言えます。

しかしサービス改善(スケール)のフェーズになると、汎用より個別の状況のほうが重要性を増し、データを重視した方法にシフトする必要があります。

なぜならば汎用的な知識・経験・事例はそれぞれの環境下で有効であると確かめられたものであり、それがU-NEXTにおいても同様に有効である保証・証拠はありません。

ユーザー動向・ユーザー利用環境・競合環境その他あらゆるものは一定でなく変化し続けます。従いこのフェーズではデータを取得・利用することで推論や類推でなく、事実に基づいた意思決定を下す事が何よりも重要になります。

またデータを正しく扱い、改善の為の仮説検証を繰り返せる仕組みを構築する事によりサービス・組織の拡大に合わせ生産性を低下させる事なく、改善を持続する事が出来るはずです。


グロースとは

「グロースハック」などのキーワードでご存知の方も多いと思いますが、米国では「VP of Growth」という肩書でサービスの成長に責任を負うポジションの人物が数多く居り、近年急激な速さで成長を遂げたサービスの多くはこういった人物の活躍によるものです。

中でも有名なのがChamath Palihapitiyaと共にFacebookを10億ユーザーまで押し上げた、現VP of Growth Alex Schulzです。彼らのグロースへの取り組みを非常に解りやすく体系立てた講義があるので、ぜひ参考にして下さい。

彼らのサービスにおける過去の取り組みから得られる事は、グロースは徹底した顧客体験の改善の取り組みの帰結であり、グロースにおける大きな役割をUXデザインが担っています。


U-NEXTのグロース

U-NEXTのリニューアル以降の2年間ほど、グロースにフォーカスしてデータの分析から得られた知見をフィードバックするという各種の取り組みを支援しています。

日本のVOD市場は過去4年で約165%の成長をしている市場で、2018年度には約1500万人に達すると見込まれています。

このような急成長する市場の中、U-NEXTは過去4年間で有料会員数において約245%の成長を続けており、市場の成長率を上回る速度で成長しています。

過去2年間に100を超えるような施策を実施し順調に成長していると言えますが、グロースの取り組みでキーファクターになっているのがABテストプラットフォームです。

ABテストについて多くの方がご存知だと思いますが、サービスのABテストについて近年世界で更に重要性が高まっており、ご紹介したいと思います。


後編に続きます

もし参考になりましたら、「スキ」ボタンをよろしくお願いします。              👇