世界観ファーストで事業をつくる「LOCAL START-UP・GATE 」が秋田、鹿児島、石垣島で同時キックオフ
「世界観ファーストで事業をつくる」を合言葉にスタートした「LOCAL START-UP・GATE」。
世界観ファーストで事業を立ち上げていく4ヶ月間のプログラムで、秋田、鹿児島、石垣島の3地域での同時開催です。
9月23日のキックオフの様子を紹介します。
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“おもしろい”事業はどこから生まれるのか——。
プログラムは、この問いかけから始まりました。
私たちGOBがこれまで、社会価値と経済価値を両立させた事業の立ち上げや投資をする中で、一つのカギだと感じているのが、起業家の「感性」です。
感性とは、何かに触れた時に深く心で感じ取ることを意味します。起業家個人がこれまでの経験や学びから得た強烈な感性から生まれるアイデアこそが、社会の常識(合理性)を超えていく力となってきたのです。
「事業の種を見つけるためには、まず市場ニーズの分析から始めましょう」というのはよく言われることです。。実際に起業家や新規事業の担当者からも「統計データによると〇〇という市場のニーズがある」と話をされることもしばしば。このアプローチ自体が完全に間違っているというわけではありませんが、一方で、市場ニーズからおもしろい事業をつくるには、以下の3つの点がハードルになります。
1:誰でも思いつくので競争になる
顕在化したニーズから着想する場合、万人が同じアイデアを思いついているため、競争環境が激しい
2:そもそも人は保守的である
大半の人は、生存本能に由来して保守的。そして保守的な人の顕在ニーズからいまだ社会にない新しい価値は生まれない
3:便利を求める声にスキマがない
便利さを求めて発展してきた今の社会においては、便利さへの欲求は飽和していて、ソリューションを提供する余地がない
スティーブ・ジョブズ氏も、商品を作る初期の段階においては市場調査に頼らないと言っています。
起業家の感性を起点とした、「こんな社会の方がおもしろい」という未来像と、その社会を実現するためのアイデアこそが、歴史の新たな1ページを作っていくのです。
私たちは、このような「何をするとどんな社会になるのかという見方」を「世界観」と呼んでいます。今回のLSGは、感性を起点とした、世界観ファーストで事業を立ち上げるプログラムです。参加者の皆さんの創りたい未来と、それを実現するための事業アイデアを共につくっていきます。
秋田、鹿児島、石垣島3地域での開催レポート
さて、3地域で同時開催したLSGですが、今回のプログラムは、GOBが共に事業に取り組んでいる起業家たちがチームマネージャーとして現地で運営している点も特徴の1つです。
ここからは各地の様子を、それぞれの起業家(チームマネージャー)からレポートしてもらいました。
秋田会場:大学生やパラレルワーカーら参加、対話が止まらない
秋田では、想いあふれる6人のメンバーが集結しました。移り住んで間もない秋田で地域の魅力を次々に発見している大学生から、企業に勤めながら独自の目線でアイデアの事業化を目指す人、複業的な働き方をしながらさらなるアイデアを胸に秘めている人など、関心も年齢もさまざまです。
「自身の感性をもとに破壊的なアイデアを生み出す」とはどういうことなのか、皆さんぐっと集中していました。何より、ディスカッションの時間はもちろん、休憩中も対話が止まりません。自分の事業アイデアや顧客像について、「ここめちゃくちゃ面白いね!」「それってつまりこういうこと?」と、メンターが入る隙のないほど(笑)。時間いっぱいの対話から、皆さんの熱い想いがひしひしと伝わります。
プログラム後の懇親会は、ざっくばらんにお互いを知る時間に。翌日には個別メンタリングも行い、アイデアやその背景にある原体験や想いについてじっくり話を聞くことができました。
鹿児島会場:4歳児のお母さんも参加、色とりどりの感性が開く場に
鹿児島も実に多様な4名の皆さんが集まりました! これまで起業は考えていなかったという人から、現在フリーランスでアイデアを形にしたい、4歳児の母親で起業予定がある、さらにはすでに起業経験がある、などそれぞれまったく色合いが違いますが、皆さん素敵な感性を持っています。
メンターの高岡さんのまじめにおもろい講義や興味深い問いかけから、参加者同士での活発な議論やアイデアの共有が生まれ、時折、笑い声も会場に響き渡っていました。
私自身も夢中になり、参加者の感性から刺激をもらえました。今後も、参加者それぞれの感性がどのように世界観に反映されていくのかとても楽しみです!プログラム終了後に、鹿児島の採れたて(魚)を酒の肴に楽しい時間を過ごせたのも、良い思い出です。
石垣島会場:公務員からフリーランスまで四者四様
石垣島会場では4名が参加してくれました。公務員からフリーランスまで四者四様で、自己紹介だけで時間がなくなってしまいそうです。新しいアイデアを生み出したり、普通とは違う突破口を見つけるために多様性が不可欠であることを考えると、私も含め参加者の皆さんと刺激を与え合ってプログラムを進めていくのが非常に楽しみです。
GOB会長の山口さんが現地に来たこともあり、参加者の方のビジネスアイデアに耳を傾け、一般的なビジネスモデルとの違い(プログラムの中でいう、一見非合理に見えるが、参加者の方の世界観を通すと合理的になる)についての話などで大いに盛り上がりました。これからのプログラムを通して、皆さんのプランがどのように実現性を帯びてくるかとても楽しみです。
参加者の声
実際に参加した皆さんに、キックオフを終えての感想を聞きました。
湯本志築さん(秋田)
湯本さんは、国際教養大学に通う大学1年生です。高校生の時に参加したシリコンバレーの起業プログラムを通して起業の面白さを感じ、今回のプログラムに参加。現在は大学の仲間と共に、高齢者向けの場作りに関する事業づくりを進めています。
尾形朋美さん(鹿児島)
尾形さんは藝術大学を卒業し、大学院で留学。帰国し就職した会社で、屋内緑化空間デザインを行いますが、都市空間における人間中心的な植物との関係性に違和感を抱きはじめます。その後、拠点を九州に移し、より自然と暮らしが近い場所での地域デザインに携わりました。この夏から独立し、起業に向けたアイデアを自身の感性を起点に検討しています。
宮良賢哉さん(石垣島)
宮良さんは、これまでDJやラジオパーソナリティ、公務員などさまざまな経験をしてきました。それらの経験を通して、オンラインサービスを基にした新たな地方創生の可能性を感じ、その思いを実現するためにプログラムに参加しました。
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さて、今週10月14日には、さっそくDay2の開催も控えています。皆さんの感性からどんな世界観が描かれ、事業として立ち上がっていくのか、引き続き開催の様子をレポートしていきます。
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