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一番愛されたら幸せになるとは限らない

京都先端科学大学講演会【『源氏物語』とその時代】に行ってきました🎶

初っ端からなぜか開始時間を間違えて、30分遅刻💦
最近こういうこと多い😂気をつけなきゃ。。。

『枕草子のたくらみ』で有名な山本淳子先生と、同志社女子大学名誉教授 朧谷寿先生の講演の後にお二人のトークショーという流れでした📖

『枕草子』や『源氏物語』成立の背景には、当時の天皇である一条天皇と中宮定子の純愛と悲恋にある、と山本先生。

関白藤原道隆を父に持つ定子が一条天皇に入内(じゅだい)し、一条天皇の愛は定子に集中します!
しかし、当時は一夫多妻制なので、自分の娘を天皇に入内させて、天皇候補である男の子を産んでもらいたい貴族達もたくさんいたので
二人の純愛は目に余ったのでした💦
私だったら一途に愛されたら嬉しいけど、オトナの事情やね…

藤原道隆がそのまま生き続ければそれで問題なかったんだけど。。。


道隆は亡くなってしまいます。
定子の後ろ盾がなくなり、頼みの綱である兄弟の藤原伊周と隆家が大罪を犯し流罪となって政治の舞台から姿を消します。【長徳の変】

定子はショックのあまり出家します😥


出家したら世俗とは離れるので一条天皇とも事実上離婚状態になるのですが、
定子への想いが止まない一条天皇は、無理やり還俗(尼さんから一般人に戻ることね)させるのです。

それがまた周りの貴族の反感を買ったのでした💦💦

結局、後ろ盾のいない定子は『源氏物語』桐壺のように、人の恨みが積もりに積もったのか、一条天皇の次女出産時に亡くなりました😭

一人の人に、(しかも天皇に!)とことん愛されるなんて私からしたら羨ましいことこの上ないけど
この時代の常識は、妻のランクに合わせて(これも怖い言葉だ)
平等に愛する(セックスする)ことが、良き帝の模範でした。

そんな常識を破らせるなんて、ますますすごいとこじらせ女子は思う。


定子から愛されるコツ教えてもらいたい(笑)
けれど、定子は悲しい后でした。。。

たとえ帝に愛されても、帝は定子を守りきることはできなかった。

帝が一途に愛せば愛すほど、定子は宮中で批判にさらされた。

帝に必要だったのは貴族たちに反感を買わないように、上手に后たちを愛することだった。
結局、定子の死が二人の仲を裂いてしまうのです。悲しい…

清少納言『枕草子』は、出家時の定子の心を慰めるのが執筆の動機とされています。

詳しくは山本先生のご著書で!

で、タイトルの『源氏物語』はどうしたって?

そいつは次回に続きます(笑)乞うご期待!

#源氏物語 #枕草子 #紫式部 #清少納言 #古典女子 #京都 #イベントレポ



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