それでもバスは流れていくし、日は沈む。

京都は昨夜は強い雨が降り、日中もどよんとした雲が広がっていた。重い。重い体を必死に起こしてシャワーを浴びて、30分で身支度をして仕事に向かう。近所の神社にお参りして、バスにするっと乗り込む。

近所の神社に今年の1月から毎朝お参りを、なんとなく続けている。お願いすることは毎日変わる。自分の心でさえ、コロコロ変わる。

会社や学校に向かう人の群れ。皆、何を考えてるんだろう。人を吸い込んでは吐き出してゆくバスに、ゆらり揺られる。

会社に着いたら、メールチェック。何か問題は起きていないか。問い合わせは来ていないか。問題がなかったら、伝票チェックやデータ作成。Excelと格闘する。紙に埋もれる。

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複数の人と絡んで仕事する以上、時には他人のミスをリカバリーしたり、また、フォローしてもらう時もある。自分の力では、どうしようもできないこともあるし、相手の“都合”と自分の“都合”がぶつかる時もある。

ミスを減らすために合わせる数字のポイントも分かってきた。自分のミスしやすいポイントもあるので、そこに気をつける。数字が合った時は、パズルが合ったようで気持ちいい。

担当者の伝票の提出のタイミングも把握してくる。相手に合わせて頼み方・言い回しも気をつけるようになる。時には上司から言ってもらう。時によって色々、臨機応変に。

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でも、数字の動きはやっぱり苦手だ。壊滅的に数字のセンスがないから。ミスが起こった時の修正に四苦八苦する。

向いてないのかな、なんて今日も思った。この仕事してたら多分あと百万回思うんだろう。仕事は嫌いではないんだけど。

事務の仕事って、業務をスムーズに流すことだと思うんだ。誰かと誰かを繋げられた時はやっぱりやりがいがあるし、縁の下の力持ちだと思う。

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とは言え、自分に向いている仕事は何なのだろう。どんどん引っ込み思案になっていく。

誰かと協力して何かを作る仕事がいいな、なんて思う。だけどどんな仕事だろう。

私はどうしようもなく弱虫で、泣き虫だ。そして怖がりだ。とにかく、今は無性に温かいところにくるまっていたい。

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会社の窓からは、夕日が見える。太陽は赤く、眩しく、キラキラ沈んでいってとても綺麗だ。それだけで「この職場で良かった」と思う。あの人も見たんだろうか、この夕日を。

繁忙期は残業がある。仕事の目処がついたら「お疲れ様です」と周りに声をかけて会社を退社。てくてくとバス停に向かう。

バスに乗ると、窓から赤や黒や白などのたくさんの車・バイクが流れていくのが見える。自転車や歩行者もいる。ほんとにたくさんの人と毎日すれ違っている。皆それぞれに、自分の日常がある。

皆どこに向かっているのだろうか。家か、職場か、お客さんへの元か。

どれだけ自分の仕事に納得して働いているのだろう。時には悔しい思いや涙も流しているのだろう。理不尽さに立ち上がれない日もある。

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「好き」を仕事にする、というのがぼんやりと遠くのことのように聞こえる。今は力なく佇む時期のようだ。パワーチャージできたら、また前を向こう。歩く速さで進もう。

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