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12032019

ハワイ大学のJohn Young Museum of Artで金曜日まで開催されているフランシス・ハールさんの写真展 FRANCIS HAAR : DISAPPEARING HONOLULUへ。

フランシス・ハールさんはハンガリー出身で東京に長く住んでいた。東宝のスタジオでクロサワのスチルを撮ったという話もあるけれど真相はわからない。少なくともハワイでは有名な写真家のひとりで、ハワイ大学の歌舞伎研究にも貢献した人である。

以前聞いた話では、ハールさんは日本語が堪能だったのでハワイの日系人ともよく交流していたらしい。ハールさんは1960年代に日本人が多く住んだAala地区が開発で取り壊される様子を映像で、写真でドキュメントを残した。今回の展示はAalaの写真と映像にフォーカスした展示となっている。

ハールさんが制作したドキュメンタリー "Aala"はリピート再生で上映されていた。前にいたおじさん2人は昔のことを覚えているのか「あれ、あれじゃないか?」「こんな店あったなあ」なんていいながら楽しんで見ていたが、途中でハワイアンの伝統スタイルで豚を丸焼きにするカットで小学生たちが映像を見に来てしまったのがなんともタイミングが悪かった。

ハールさんが残したAalaは今どうなっているのだろうかーハワイ大学が検証を試みたサイトがある。

FRANCIS HAAR / THEN AND NOW https://hawaii.edu/art/francis-haar-then-and-now/

この展示は地元各紙やニュースでも取り上げられ、会期末の今週は展示時間を延長している。これからのホノルルについて考える時、もはや失われてしまったダウンタウンの姿を写真を通して見つめること。そこから学べることはきっとたくさんあるはずだ。




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