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10月 その1

自分の好きなことはなんだろうと最近考えることが増えて、でもわからずにいた。
好きなことは色々あるんだけど、「これが好き!!!」と言えるものって自分にあるのかな、無いんじゃないかな、と。
でも今日『となりの雑談』を聞いていたらなんとなくわかったような気もする。
自分の好きなものには多分共通してる部分があって、それは「気持ちがすごく伝わってくるもの」だと思った。
音楽で言えばジャズやソウル、R&B、ファンク。ミュージカルや演劇を見るのも好きだし、映画やドラマも、作り手の気持ちが伝わってくるようなものが好きだなと思う。
少しズレるかもしれないけど好きなファッションを思いっきり楽しんでいる人も好きだ。
全部好きだし、そして憧れている。
多分それは、自分が心の内を表現することが苦手だからだと思う。
誰かの目を気にして、「いや、やめておこう」と表に出せない気持ちや欲望がたくさんある。
自分ができない(と思っている)から、すごいなぁと思うし、輝いて見える。
自分も少しずつそうなれるのだろうか。

仕事で土曜に早起き。上着が必要なくらい寒いのがちょっと寂しいような、嬉しいような。
最寄駅までの道すがらでカモメが飛んでいた。
海、近くないけど…
気のせいかとも思うが、鳴き声と見た目は完全にカモメだった。

ペンションメッツァというドラマを見た。すごく良かった。
小林聡美さんが前から好きで、かもめ食堂を何回も見たりエッセイを読んだりしてるのだけど、このドラマもとても良かった。
板谷由夏さんとの第3話はとても雰囲気がナチュラルで、本当に長い間この2人は知り合いなのではないかと感じる心地良い感じがあった。
全部好きだったけど特に5話が好きだったかもしれない。
ヤマビコさんのオフだから出せた(と思う)気持ちや思いになんかぐっときて、そのあとのテンコの食事のシーンに、心を持っていかれた。日本酒に手巻き寿司に冷奴。それらを食べているだけのシーンなのだけど、すごく見入ってしまってなぜか涙が出た。小林聡美さんのすごさを感じた。
良いドラマだったな。
もたいまさこさんが良い味出しすぎてるのは言わずもがな。

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