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覚書

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記事一覧

諸行無常とマイブーム。

諸行無常とマイブーム。

中学時代、まったく古文に熱心な生徒ではなかった。

それでも平家物語で知った「諸行無常」と「盛者必衰」というふたつのことばは、なんだかやけに耳に残り、心に残っていた。意味なんて、ほんとうのところではまるでわかっていない。お勉強として暗記した辞書的な「正解」を知っているだけで、腹のところでどっしりわかるには、中学生の自分はあまりに若すぎた。

数年前に、四六時中考えていたこと。十年前に、これは自分の

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タルタルソースを手作りできる暮らしが良いんだよ。

タルタルソースを手作りできる暮らしが良いんだよ。

今週のエッセイ。

お昼にタルタルソースを作った。増える仕事を切り上げたある日。

自家製たくあんと新玉ねぎをみじん切り。横のコンロでゆで卵。色々あわせて出来上がり。

良いなあ、暮らしているって感じる。
仕事に圧倒されそうだった時間が僕のもとに戻ってくる。

今まで買うか諦めるか。タルタルソースの手作りなんて考えもしなかったのに。

時間をかけて、変わってきたものです。

暮らしのことなんて考え

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利己と利他の共存

利己と利他の共存

子どもの頃に金魚をあげるよとわが家の水槽に金魚を入れてくれる人がいた。ある時は大きな和金もくれた。ある日、その人の金魚を見に行ったら、いつのまにか水槽にランチュウが泳いでいた。小父さんは要らなくなった金魚をくれるのかなと母に言ったら、笑っていた。

人間は、自分のためかにするか、それとも他人のため、全体のために尽すかということでは、ずいぶんと矛盾した存在だと思える。人のためと言いながら自分のためだ

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偉そうな人はなぜ偉そうなのか。

偉そうな人はなぜ偉そうなのか。

無意識に出てくることばは、意外な真理を含んでいたりする。

最近それを強く感じるのは、「偉そう」ということばである。だれかの態度を見て「けっ、偉そうにしやがって」と思う。ソーシャルメディア上でのふるまいを見て「なんだ、偉そうに」と思う。じつは本日もある人から「なんであの人はあんなに偉そうにしてるの?」と訊かれた。うん、その気持ちはよくわかる。偉そうだ。

偉そう、という直感の背後には「偉くないのに

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5年後にしていたい「5つの仕事」

5年後にしていたい「5つの仕事」

遠くない将来に自立(独立)するためにドリフをスタート。
本noteはその軌跡を綴る場でもあります。

過去記事で記載の通り、ドリフ単独での独立は不適で、複数の生業が必要と考えています。会社員で培ったスキルとドリフの経験を繋ぎ合わせ、下記の5つの仕事で、暮らしを作りながら、ほんのり人と社会の役に立ちたい。

まだ種にもなっていないことだらけ。戯言のレベルでも書くことから始まると思っています。

◾️

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プロジェクトの最初に「事前検死」をしろ

プロジェクトの最初に「事前検死」をしろ

「事前検死」というメソッドを使うと、プロジェクトの失敗率を大きくさげられてオススメ。それ用のGPTsも作った。

事前検死とは?事前検死というのは、失敗学で用いられるメソッド。プロジェクトの一番最初に、「プロジェクトは盛大に失敗したのだ!」という設定で、プロジェクトの生前葬と反省会を行う。

たとえば「新規サービスを作ったがローンチに失敗した何故だ!?」という問いからスタートし、

市場調査をしな

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個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。

個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。

「進撃の巨人」のエンディングテーマ
「悪魔の子」がヒット中の
ヒグチアイさんが22歳の時、
ボイストレーニングの先生から言われた言葉です
(今週の『ACROSS THE SKY』)。

彼女は、先生に
「私、個性がないんです」と
アーティストとしては
致命的とも言える告白をする。
冒頭の言葉はそれに対する答えなのだが、
「好きなこと」がもつ力を
改めて教えてくれる。 

実際にヒグチさんは、この言

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自分のなにを、大事にするのか。

自分のなにを、大事にするのか。

もっと自分を大事にする。よく聞くことばだ。

自分のことをいたわってあげるだとか、自分で自分にごほうびをあげたり、十分な休息を用意したりとか。そういうニュアンスで語られることの多いことばだ。うん、自分を大事にしてあげよう。自分を粗末にしないでおこう。いまのぼくはむかしに較べて、ずっとたくさんの休みをとり、無理のないスケジュールで仕事にあたっている。いいことだ、と自分でも思う。

けれども最近、自分

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マネジャーとプレイヤーの分離~マネジメントは誰が担うのか?

マネジャーとプレイヤーの分離~マネジメントは誰が担うのか?

プレーイングマネジャー問題ってのがあると思います。
マネジメントを担う人間が、プレイヤーとしても優秀で、プレイヤーとしても活躍する。そうすると、本来、マネジメントに使うべき時間が取れなくなるという問題です。

前職でもその問題にぶち当たりました。
ベンチャーだったということもあり、創業期は社長も含めて全員がプレイヤーです。創業期なんてそもそも人数も少ないし、マネジャーなんか要らないわけです。
とこ

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ワープロのあった頃

ワープロのあった頃

いろいろな機能が具わっているより、限られたものから、可能性を追求する方が面白いことがある。子どもたちも少ない遊び道具を使い、イメージを膨らませて遊んでいる。人間は豊かな生活より貧しい生活に活力を見出すものだという気持ちになる。かくして貧しい中からアイデアが生まれるのは世の常である。平成はじめの頃にあったワープロの文字絵等もこの類だったのかと思える。

パソコン-大型コンピュータに対して、ひとりひと

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自分を取り戻すためのメンテナンス

自分を取り戻すためのメンテナンス

温かいご飯を食べて、
落ち着いた住環境でぐっすり眠れることは
当たり前なことではなく、
とてもありがたいことだ。

一方で、
いつも通りに身体が働いて
快適に過ごせるということも
当たり前なことではなく、
とても幸せなことなのだと思う。

風邪を引いたり、
予期せぬ病気になったりと
不調になってはじめて
身体が健やかに働いてくれていた
ありがたみを知る。

何が起こるかわからない人生だし、
穏やか

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【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)

【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)

2023年12月は、『TBS NEWS DIG』や『PIVOT』なので動画が立て続けに出るのですが、動画だけでは話しきれなかった部分があるので、今年1年間で考えてきたテーマについて、本記事で書いていきます。

問いとしては、下記の5つを網羅したものとなります。

① なぜ働かない社員が生まれるのか?(静かな退職/逃げ切り社員問題)
②「多様性」を推進しても、逆に亀裂が生じるのはなぜか?(フォールト

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分類の難しさ

分類の難しさ

分類には、事物を客観的に見て分類する場合、目的のために虚構的に分類する場合、専門化が進んだ結果の分類などいろいろありそうだ。

客観的な分類

この世の中のありとあらゆるものは連続的につながっていて、濃淡の関係はあるとしても、区切りがない。それなのに無理に分けようとすると矛盾がでる。何かを定義することは、連続するものにどこかで線を引かなくてはならないので必ず例外がでる。

煙突を「円筒から不要な気

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新型コロナウイルス後遺症の症状と対処法、回復の記録

自分の体験した記録を残します。
あまり読みやすい文章とは言えないかもしれませんが、何かの助けになれれば嬉しいです。

【簡単なまとめ】
細かいことは後に譲って、効果のあった対処法を端的に書きます。
(正直読むのはここだけでもいいかもしれません。)

PS7から今までずっと効果があるもの。
・鼻うがい
・ゆるめる瞑想
・動く時に必ず息を吸いながら動く
・食事療法(消化にいいものを食べる、脂質を1日3

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