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リフォーム ~ ローンの現状、そして準備

昔は住宅ローンとリフォームのローンは別々に申し込む必要があり、まず住宅ローンの審査があり、金利を決め、次にまた別の銀行にリフォームローンを申請し、また・・・ と非常に大変だったらしいです。

しかも住宅ローンに比べ、リフォームのためのローンはとても金利が高かったことから(バブル時の住宅ローンの金利はすごく高かったのでそれ以上となるとぞっとします)わざわざ中古の物件を購入してリフォームするような人はどちらかというと「お金持ち」の方々が多かったようです。

東のブルースタジオ、西のアートアンドクラフトという二つのリフォーム会社ができたのは今から25年くらい前のこと。

そんな時代から、「これからは中古物件をリフォームして住むということがスタンダードになる!」と信じて興されたこの二つの会社を本当に尊敬します。まさにパイオニアですね。

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では、現代の住宅ローンとリフォームローンの関係はどうなっているのか?

結論から言うと、これら二つのローンを住宅ローンとして一括で借りることができる「商品」を準備している銀行が増えています。

僕が今回一次審査に通ったのは三井住友信託銀行さんの「住宅ローンとリフォームローンの一体型」商品。しかもかなり金利を優遇していただきました。が…  この商品には一つの「縛り」があったんです。

前回のエントリーでも少し触れたんですけど、この縛りで現在進行形でまさに今苦しんでいます。

「知っていれば苦労しなかったかもなぁ」ということで、ここで内容をシェアしたいと思います。

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この住宅ローンとリフォームローンを一括で、かつ低金利で借りることができる商品は本当に非の打ち所がないのですが、ただ一点、『本審査時にリフォーム請負契約書が必要』という縛りがあったのです。

まぁ、考えたら当たり前なんですよね。お金を借りる側は実際に借りる前に「どれだけ使用するか、何に使うか」=用途と価格を明確にする必要があります。物件はもちろん購入価格、用途は住居として、と決まっています。ではリフォーム費用は?「どんだけいじるか決まってないんだけど、とりあえずxxx円貸してよ」はおかしな話です。

そもそも住宅ローンの流れは、まず ① 一次審査 そして② 本審査を経て ③ 金銭消費賃借契約(約して金消、いわゆるローン契約)を行います。①~②の期間は自由に決められますが、②~③は2週間くらいです。

しかし、自由に決められるといってもこれは銀行とのスケジュールであり、不動産側のスケジュールも同時に進行しておりますし、もちろんこれが銀行側のスケジュールにも影響していきます

私の場合、売主から買主(私)に引き渡す日が明確に決められており、そこからきっちりとスケジュールを引かれていました。(理由は色々あると思うのですが想像の域なのでここでは割愛します)

そのことから①と②の間が3週間くらいしかなかったのですが、「リフォームの契約はローンの本審査が通ってからでもいいか~。よーし。ゆっくり色々みて勉強しながらいいとこ見つけようっと!」くらいで全然問題ないと思っていました。

しかし、一次審査が通った後に上述の「本審査時にリフォーム請負契約書が必要」という縛りを言われた時点で、「え!?あと2~3週間でリフォーム会社決めて見積もり、リフォームの内容を決めて請負契約書まで作ってもらわないといけないの!??」となってしまったわけです。

慌てて他の銀行にもローンの打診をしつつよさそうなリフォーム会社を紹介してもらっては会って物件調査してもらい、… を何日か続けたのですが、結局他の住宅ローンではよい条件で出ず、お願いしたかったリフォーム会社にもスケジュールがタイトなことを理由に断られてしまいました。

これは本当に残念でした。

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今回色々苦労してわかったのは、「中古物件を買ってリフォームする」というのは銀行、売主、不動産会社、そしてリフォーム会社の4つ巴の関係を考慮して、いかにうまくスケジューリングするか、というのが最大の鍵であるということです。といっても同時に「よーい、スタート!」では厳しいので、事前準備は必須です。

特にリフォーム会社は事前にある程度動いていてもいいと思います。例えば…

■ 物件を手に入れる前からリフォーム会社のリサーチはしておく

■  モデルルームを見に行く

■ 将来手に入れたい物件に近い間取りを持っていき、実際にリフォームするとどれくらいかかるか見積もってもらう(相場を知る)

■ 使いたい建材や建具を事前に調べておく

このくらいはやっておくことをお勧めします。



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