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【初心者向け】ヴァンガードのかじりかた【前編:引き直し、ライドコスト】


はじめに

 平素よりお世話になっております。
 カミと申します。

 
 今年1月13日……なんと本日から、新しくヴァンガードのアニメシリーズがスタートするということで、新シリーズへの期待感、そしてなによりこの機会に沢山の人がヴァンガードというゲームを手に取ってくれるかもしれないうれしい予感に、とてもワクワクしています。

 そういう人たちと一緒により一層、このゲームを楽しみたいと思い、初心者のかた向けに、簡単なレベルアップを目的とした記事を書くことにしました。


「ゲームを始めてみたけど、なんだかうまく行かない……どうしたらいいのだろう?」

「仲のいい身内と細々遊ぶだけだけど、どうせならほんのちょっとだけでもいいから勝てたらうれしい!」

 初心者から少しだけ背伸びをして中級者……もしかしたら、いつかはさらにその先まで!


 そんな人たちのヴァンガード上達の手助けができたら。
 そう思い、本記事は執筆されています。

【ヴァンガードのかじりかた】は、前後編に分けて、以下の4つの項目+αで執筆する予定です。


①上手なカードの引き直しかた
>>ゲームの最初、引き直しに関するコツ

②ライドする時に捨てる手札の選びかた
>>ターンの始め、ライドする時に捨てる手札を選ぶコツ

③攻めかたのススメ
>>リアガードの展開についての目安や攻撃のコツ

④守りかたのススメ
>>相手の攻撃に対して防御するコツや狙い


【前編】となる今回は、①と②についての記事となります。
 長い前書きがこれ以上不要な方は、こちらの目次から飛んでください。


【後編】はこちら。

 本記事のコンセプトは、初心者から中級者へのステップアップを目的としており、できるだけ感覚的に、あまり特定のデッキやゲーム環境、特定カードに限定した考え方ではなく、普遍的に使えるプレイの方針を伝えることにあります。

 ですので、所謂「競技プレイヤー」というような人たちからすると、今さら~?というようなことを書いてありますし、状況によっては諸説あることについても言及しています。
 ご了承ください。

 ちなみに基本的なゲームルールについては、公式のYouTubeチャンネルやアニメである程度履修済みのかた向けですので、まだのかたは、まずはそちらをどうぞ。


 
 ヴァンガードというゲームの基本の「キ」。
 でもどんなに強い人だって、実は基本の「キ」を知るところから始めています。
 そしてひとつこなす度にひとつずつ、強く、そして楽しくなっていきます。


 ちょっとしたことだったけど、グっとヴァンガードが上手くなった気がする!

 これを読んでくださったあなたが、どうかそんな風に思えるようになりましたら幸いです。



①上手なカードの引き直しかた

 ヴァンガードの対戦を始める前に、その準備として、最初に引いた5枚のカードから好きな枚数を残して引き直し(以下:マリガン)を行うことができます。

 ヴァンガードには、大まかにざっくり言って2種類のカードがあります。
それは、

【1】自分のターンで場に出すカード
【2】相手のターンで場に出すカード

 この2つです。

・①自分のターンで場に出すカード
 主に攻撃用。場に登場させて、相手にアタックするためのカードです。

・②相手のターンで場に出すカード
 防御用。相手のアタックから身を守るために使うカードです。主にトリガーカード完全ガード(守護者)のこと。

 最初の引き直しの際、相手のターンで場に出すカードは山札に戻しましょう。

 VGは基本的に攻撃をたくさんしたプレイヤーが有利になっていくゲームなので、防御のためのカードは最初の手札にはそんなになくても大丈夫なのです。

 手札が防御用のカードばかりだと身動きができなくなりますから、貴重な完全ガード(守護者)でも、山札に戻してしまって構いません。
 ゲームが上手くなってくると、必要な防御カード枚数の塩梅やバランスがわかってきます。


 ただし、マリガンの際に1つだけ例外となるカードがあります。
 それは、ペルソナライド用のカードです。

 ペルソナライドはとても強力です。4ターン目にこれができるかどうかが、ゲームを大きく左右すると言っても過言ではありません。
 4ターン目まで場に出ることのないカードなのでちょっと窮屈に感じるかもしれませんが、先攻でも後攻でも1枚までなら手札に残して良いでしょう。

 ちなみに、もしあなたが1月19日に発売するクイックスタートデッキのカードでヴァンガードを始めているなら、ペルソナライド用のカードを初手に残す必要はありません。
 カードの能力で、毎ターン必ず手札に持ってくることができるからです。
 強いですね!!!

☆項目のマトメ
・完全ガード(守護者)とトリガーは山札に戻そう!
・ペルソナライド用カードは手札に残そう!
※慣れてきたら、あなたのデッキなら他に何を残すのが強いかを考えてみよう!

②ライドする時に捨てる手札の選びかた

 手札を1枚捨て、今よりグレードの高いユニットへライドする場面。
 初心者のかたは、ここでどのカードをコストにするのがよいか、躓いてしまいがちだと思います。

 捨ててしまったカードは、基本的にそのゲーム中は使うことができなくなりますから、あまり強いカードは捨てたくないですよね。

 でもあなたのデッキの中に入っているカードって、強いカードばっかりのはずです。
 じゃあどうすればいいのでしょうか?


 最初に伝えるのは、この時に考えるべきポイントと順番は、

「何を捨てればいいか」

 よりも、

「何を捨ててはいけないか」

 が先だということです。

 捨ててはいけないカードがわかっていれば、何を捨てるかどうかは自然と消去法になっていきます。
 まず、これから【捨てないカード】の大まかな基準を3つほど挙げていきます。

【1】ペルソナカードは捨てない!(※3枚目は捨ててもいい)
【2】完全ガード(守護者)も捨てない!
【3】トリガーが1枚だけの時は捨てない!(※引トリガーなら捨てていい)

 この3つを、ふんわりとでいいので覚えておいてください。
 以下の灰色枠の中にちょっとだけ理由を書きますが、すこし分かりにくいので読み飛ばして大丈夫です。
 ゲームに慣れた頃にでも、もし覚えていたら読み返してみてください。

【1】ペルソナライド用カード
 ペルソナライドは非常に強力です。可能なら対戦中に2回はペルソナライドをしたいのですが、メインデッキにペルソナカードは3枚しか入りません。手札から捨ててしまうとほとんどのデッキで再利用ができないので、捨てないようにしましょう。
 例外として、3ターン目までで手札に3枚来てしまった場合のみ、そのうちの1枚だけなら捨てても大丈夫です。

【2】完全ガード(守護者)
 どんなに高いパワーでも守れる完全ガードは、ゲーム後半になればなるほど重要性が増していくカードです。
 対戦中、2枚以上必ず使用したいのですがデッキに4枚しか入れることができないルールのため、安直に手札から捨ててしまうと、残りの3枚を引けなくて後悔する機会が増えます。
 ゲームに慣れないうちは、3ターン目までに4枚とも手札にきた場合にだけ、そのうち1枚をライドコストにしてしまうことを検討してもいいと思います。
 勿論上級者であればあえて事前に完全ガードを捨てるプレイもありますが、気にしなくて大丈夫です。

【3】トリガーカード(1枚しかない場合)
 引き直しを行った後の初期手札で、トリガーカードが1枚しかない場合、そのトリガーはライドコストにしない方がオトクです。
 後編の[攻めかた、守りかた]の項目でも触れますが、引トリガー以外のトリガーカードは単純に、防御に使うのであればグレード1、グレード2のノーマルユニットカードの3倍となる15000というシールド値を持っています。ライドコストにトリガーを捨てるのは、ある面だけを見れば手札を3枚捨てているのと同じなのです。
 手札にトリガーが2枚以上ある場合、もしくは手札にあるのが引トリガーの場合は、ライドコストにして構いません。

 余談ですが、VGを遊んでいて「手札にトリガーが来なくて全然ガードできなくて負けた」と語る人の多くが、ライドする際のコストでトリガーカードを何枚も捨てています。これは冗談ではなく、本当に中級者以上の人でも口癖のように語る言葉なのです。それだけココで差が付きやすいということですね。


 さて、【捨てないカード】があるというところまでは、とりあえずいいでしょうか。

 では、この次はその先の消去法として【捨てていいカード】の基準を大まかに挙げていきます。

【1】手札から捨てることに意味があるカード
【2】引トリガー、もしくは2枚目以降のトリガー
【3】2ターン後でも使わないカード

左から順に捨てていきましょう

【1】捨てることに意味があるカード
 ヴァンガードには、コストとして手札から捨てられた時にメリットのあるカードや、ドロップゾーンに存在するときにメリットのあるカードが存在します。
 もしあなたがデッキにそういうカードを採用しているなら、積極的にコストにしましょう。

【2】引トリガー、もしくは2枚目以降のトリガー
 
手札に来た引トリガーはシールド値が低いので、ライドコストとして捨てるのにちょうどいいカードです。
 またその他のトリガーの場合は、【1】のようなカードが他になく手札にトリガーがたくさん来てしまっているなら、少しライドコストにあててしまいましょう。

【3】2ターン後でも使わないカード
 VGは、順調に進行すると4~5ターン、長く伸びても大体6ターン程度で決着がつくゲームです。
 3ターン後に使いたい、というカードは、つまりゲームの半分近い期間、使うことができないカードなのです。
 使える期間が短い分、非常に強力な効果が書いてあることが多いですが、すぐに使えない場合は、思い切って捨てていってください。


※上記の基準は、あくまでざっくりとした基準です。
 実際にゲームをすると、3ターン目などで捨てるカードの選択肢に困る場合があると思います。
 その時は、素直に手札で一番弱いなと思うアタッカーを1枚捨ててください。
 なぜなら、アタッカーよりもペルソナカードや完全ガードのほうがデッキに入っている枚数が少ないからです。

☆項目のマトメ
・【捨てないカード】のことをまず知ろう!
・【捨てていいカード】を見分けよう!
※デッキに入っているカードに、事前に捨てる順位を付けてみるとわかりやすい!


終わりに



 今回は
 ①上手なカードの引き直しかた

 ②ライドする時に捨てる手札の選びかた

 この2つについて、ざっくりと書かせて頂きました。
 駆け足になりましたが、分かりにくくはありませんでしたでしょうか。

 書いてあることが少し難しく感じるかもしれませんが、実際にヴァンガードを遊んでみると、意外と早く、そして簡単にコツをつかむことができるはずです。

 
 【後編】はここから更にヴァンガードの醍醐味、攻めと守りについての内容になります。
 少し複雑な内容になりますが、どうぞ併せてご覧ください。

【後編】


 改めて、本記事をお読みいただきありがとうございました。
 
 本記事に関する質問は、Xこと旧ツイッターやコメントなどでお気軽に聞いてくださればと思います。

 ◆カミ
  Xアカウント→@god_only_knows0

 それでは、またどこかでご縁がありますように。

 楽しくヴァンガードを遊んでいきましょう!



・読まなくていい筆者自己紹介
 ヴァンガード歴は約13年。強さはそこそこ。
 具体的にはお店で開かれる大会でたまーに優勝したり、CS(チャンピオンシップの略。ユーザー間で開催される大会)でごく稀に優勝したり、公式の大型大会でたまたま決勝トーナメントに参加できたりするぐらいの強さ……という感じです。微妙なところですね。

 私も上手くなるまで時間がかかったので、初心者さんの気持ちはとてもわかります。
 ヴァンガードの楽しみかたは、別に最善や最強を目指すことだけではありません。
 楽しく遊んで、ちょっとずつ上手くなって、面白おかしく過ごすのが一番だと思っています。

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