①バイクをバンクさせた方が、タイヤのグリップ力は上がるの⁉️
このライディングテクニック講座では、身体を使ってバイクをもっと理解しようというと言う考えのもとで解説しています。
たくさんありすぎるライディングテクニックの、どれが1番正しいのか⁉️
考えてもわからないことばっかりです。
なので、皆さんも実際にやってみて、正しいライディングテクニックを見つけてください。
「バイクを深くバンク(傾け)させた方が、タイヤのグリップは強くなる」
皆さんも、こんな言葉を何度か聞いたことがあると思います。
結論から言うと、間違いです。
それでは実際に、皆さんのバイクを使って確認してみましょう。
スタンドを上げて、バイクを両手で支えてください。
バイクを垂直に立てると、バイクの重さはほとんど感じないと思います。
この時、バイクの重さは全て、前後のタイヤの接地面に乗っています。
では少しだけ、バイクを自分の方に傾けてください。
バイクの重さが両手に掛かっていますね。
この時、バイクの重さはどこに掛かっていますか⁉️
あなたの両手とタイヤの接地面に掛かっていますね。
具体的な数字で説明します。
200キロのバイクが垂直に立っている場合、前後のタイヤの接地面に掛かる重さは200キロです。
でも、バイクを傾けた場合。
手で支えた分の重さは、タイヤの接地面に掛かりません。
もし、あなたの両手に50キロの重さが掛かっていた場合、前後のタイヤの接地面に掛かる重さは150キロに減ってしまいます。
バイクの重さは同じですから、バイクの角度を変えることによって、タイヤの接地面に掛かる重さが変化することが分かったと思います。
バイクを深くバンクさせるほど、タイヤを地面に押さえ付ける力が弱くなるので、タイヤのグリップ力は弱くなります。
なので、ライディングテクニックの基本は、いかにバイクをバンクさせないでコーナリングするかがキモになると言うことです。
ちなみにですが、この時に両手に掛かったバイクの重さは、コーナリングでバイクに掛かる遠心力と釣りあっています。
同じ遠心力が掛かっているのであれば、バンク角が浅い方がタイヤのグリップ力に余裕があるので、それをバイクの安定に使ってもいいし、さらに加速するのに使ってもいい訳です。
安全に走る技術と
速く走る技術は
同一の技術です。
YouTubeに動画を上げています。
鳥海山超快感ツーリング 前編です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?