今知るべき、知られざるRAVE—Sekki

突然だが、RAVEの”今”と”これから”の話をさせてもらう。

まず皆んなに考えて欲しい、RAVEカルチャーの総本山は今どこにあるのか?

5秒悩んだ貴方に単刀直入に教える。

”ウラジオストク”それが答えだ。

疑問を持たれる方も少なくはないだろう。それもそのはずウラジオストクのRAVEシーンはインターネット上にシェアされた形跡が一切ないのだ。SNSの発達した昨今において半ば信じがたい事である。長年世界中のRAVEカルチャーを紹介し続けているイギリスの老舗ブログ”WE RAVE HERE”ですらウラジオストクのシーンに触れる事は出来ていない。

そういう訳で、おそらくウラジオストクのRAVEシーンについて語られるのはこの記事が世界で最初なのである。

今知るべきである。

”音楽 ファッションドラッグ”
この3つの要素は時代によって様々なトレンドを生み出し変化し回帰を繰り返すアンダーグラウンドの共通言語である。
RAVEもまた昨今のクラブミュージックシーンにおいて欠かせないキーワードとして回帰している。Fox Dollyは”この世はRAVEの為にあり、RAVEはこの世の為にある”と断言している。狂信的なRAVE愛は世界的なトッププロデューサー誰もが抱いているものであり、彼らの生み出す楽曲の根底にはRAVEが地下水のように流れている。

例外なくウラジオストクにもRAVEを愛し、狂わされた1人のプロデューサーがいる。

Volstki Tomorrow、その男である。

彼の生み出すサウンドは体系的な”RAVE”とは程遠いかもしれない。2035年に発表された代表曲”Deadman’s Seeker”の奇抜なボーカルは有名TV番組の司会者の声をサンプリングによるものであり、幻想的なサウンドテクスチャーはDJ Aquaのアンビエントアンセム”On Fire and Moon”のサンプリングによるものである。
従来のRAVEサウンドからは遠くかけ離れた彼のサウンドは2040年初頭から”Sekki”(セキ)と呼ばれ始めジャンルとして確立、周辺のプロデューサー達もこぞってSekkiをリリースするなど盛り上がりをみせた。

しかしSekkiはウラジオストクの外に出る事は無かった。理由は2038年の国連の通信基本5ヶ条の締結にある。これによりSekkiが誕生する前にウラジオストクは人知れず通信的孤島となったのだ。

幻想的なサウンドにも関わらず現地で開かれるSekkiのパーティーは地獄のような盛り上がりでチケットは毎回即完のプレミアチケットとなる事案が多発し、通常のキャパシティのクラブでの開催が困難となり野外でのゲリラ開催へと移行し図らずも彼のサウンドはRAVEとなったのだ。

Volstkiは2041年にレーベル”556 714”を立ち上げ、Gon EraaaやSadeなど新たな才能の発掘に成功した。2042年にはDeepentekのトッププロデューサーHolo Imamuraの主催するレーベルXTC RECORDSのコンピレーション”Future Hounds”に参加するなど快挙を成し遂げたが通信基本5カ条の影響により彼の楽曲の配信は制限され我々の耳に届く事はなかった。(わずか3カ国のみでの配信、日本は対象外)

勘のいい人ならもうお気づきかもしれない。
そう、来年2048年は通信基本5ヶ条の対象地域見直しの年であり、国連の事前発表によると離脱対象地域としてウラジオストクもあげられている。

世界にSekkiは解き放たれ、新しいRAVEの概念をVolstkiが連れて来てくれるだろう。

#RAVE #Sekki #クラブ #クラブミュージック #アンダーグラウンド #ダンスミュージック #テクノ #レイヴ

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

2

火柱

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。