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noteを始めたキッカケ 2

彼がアマゾンギフトを沢山送ってくれた少し前のお話しから


毎日のように彼はDMで自分の話を惜しげもなくしてきた

話の中で彼は経営者で社員を家族以上の存在に思っているような人格者だということも分かった

今では普通の人よりも苦労して頑張っただけで他の人と何も変わらないよ普通だよと言っているけれども

本当にすごい苦労して頑張ってきた人なんだなと感じた

とは言うものの

私は正直高級車や時計には全く興味がなかったし

お金にもそれほど感心がなかった

だけれども彼の愛犬とのエピソードなどの話は楽しかったし

病気の方々をフォローして応援するような常識人だし

なによりも送ってくれた動画に映るカメラ越しに見える愛犬のニコニコした表情が優しい人なんだなぁってことを物語っていた

愛犬の話も絵を描いた手前まるで自分の子供の話を聞いているようで楽しかった

自分を応援してくれるフォロワーさんがいることで調子に乗った私は

アマゾンギフトの第三者の出品の商品の発送同意書のチェックを外してTwitterの概要欄にURLを貼り付けた

アマギフの中身は絵を描くための周辺機器を中心に
本当に欲しい物リストとして陳列した

その中に日常的に使う化粧品なども入れていた

よく考えたら自信満々にこんなの使ってます

日用品も買ってくださいと言っているようなものだった

調子に乗ってる私に彼からDMが飛んできた

GODsaÑさん!
送り名が実名になってるから早く直したほうがいいよ!



もしかして住所バレた、、、、、

ヤバイ

パニクった

手が震えた

終わった

マジでヤバい

現実世界と繋がってしまった

怖い

すぐに非公開にしたけど時すでに遅し

幸い住所は公開されていなかったけど実名はバレてしまった

もしかしたら何人にも見られたかもしれない

ずっと手が震えている

彼からまた連絡が来た

前にも投げ銭とか支援したことあるけど
その人たちはこんなふうに設定してたよ

心の優しい彼はパニックになった私を落ち着かせるため

設定更新したあとのページにおかしなところがないかなどの確認をしっかりしてくれていたのだ

そして確認だけでいいのにまたギフトを贈ろうととしていた笑

いらないって

聖人ですか笑

楽しいやり取りが始まり数日後にすごい量の商品が宅配ボックスに届いた

と同時に

ありがとうと思う気持ちと

正直怖いという気持ちと

いけないことをしている感情が芽生えた

本名を知られてしまったことで

自分では感じていないつもりだったのだけれども

よくわからない他人から好意を抱かれて頂く物に対し

怖い

という気持ちが大部分を占めていたんだと思う


あるとき彼とDMで会話しているさなか
急に実名で呼ばれた


ドキッとして冷や汗が出た

思わずこう言った

その呼び方はやめてほしいし私のことは現実には存在していない
GODsuÑというキャラクターだと思ってください

実名は出さないで下さいと



彼は

わかりましたゴメンナサイもうしません。と


今思うと私が怒って子供っぽくなる彼を

心のどこかで少し楽しんでいたのかもしれない

普段ネット上のお前等状態にある私は
これみよがしに好き勝手発言しているし

自分では煽られ耐性もかなり高いほうだとは思っていたけれども

名前バレしたことで煽られ耐性もないし
好き勝手言うことの怖さもわかってしまった

ある朝寝ぼけながらDMの返信をしていた

Twitter入力欄の隣りにある紫色の音声ボタン

それを知らないうちに押していた

ウトウトしている間に押してしまい

どうやら生活音を送信してしまったようだ

私はゾッとして急いで自分側のデータをすぐ消したから
どんな音声を何秒間送ったのかもわからず
後から調べたら受信側のデータは消せないことがわかりさらに恐怖した

現実と繋がるのがとにかく怖い

恥ずかしいから今すぐに消してください

と伝えた

あれこれ〇〇ちゃんの生活音声?
もしかして寝てたのかな

その時は正直ゴメンナサイもうこの人とやり取りするのマジでムリと思った

よく考えたら送ったのこっちなのに

ホントウニゴメンナサイ

心のコップから憶いが少し溢れる音がした

それでも既に友達関係になっていた私達はいつもの何気ない会話をDMでしていた

彼とは話が合うし他人に対しての考え方も素晴らしいので色々と共感できた

出逢ってすぐ話が合うなと思った

彼の自己アピールが少し激しいときには

ちょっと落ち着けぇ~

なんてやり取り

Twitterのユーザー名をGODsuÑという名前に変えたときに

心に決めたマイルールがあった

リアルについては一切明かさないし披瀝しないこと

写真は絶対に送らない

表情を読み取られたくないから発信する文章にはなるべく絵文字は使わない

濁点や句読点すら使わない

人に絡みすぎない

少し変わっていると自分でも思う

彼との話の流れで仲が良いツイ友達に
GODsuÑが描いたアイコンをプレゼントして驚かせたいという話になり

時間は掛かりそうだし下手くそだし
自信がないから描けるかわからなかったけど
内緒で少しずつ描き始めた

もちろん自分が描きたいってのとアイコンをプレゼントしたときに

凄い
上手だね
嬉しい

って言う感謝の褒め言葉が何よりも嬉しいから
その言葉をもらいたくて
とにかく楽しく学びながら喜びながら描いた

合計で39時間

素人なので放置時間も含めるとそのくらいかかったけど
新しい手法で描いた絵はなかなかの出来に仕上がったと思う


元絵にするヒントが少ない中
線画からしっかり描いてデザインやポーズも考えた
眼鏡の下もレイヤーを分けてセクシーな目を描いてある


完成した絵をDMで彼に渡して間接的にプレゼントしてもらった

突然絵を貰って先方は本当に嬉しくて泣いて喜んでいたらしい

それを聞いて私も嬉しくて

やりがいと長時間作業が報われた感覚で
すごく幸せな気持ちになることができたし


『 絵を一生の趣味にしようと
                                     心に決めた瞬間だった 』


本当に本当に嬉しかった



だけどその翌日

私が描いたアイコンの人が原油の暴落に巻き込まれて大損した

そして

『アイコン変えたらすぐに暴落にまきこまれた最悪』

とツイートしていた


暴落のショックは相場を触っているから自分でもよくわかってる

頭が真っ白になった

それは一気に高揚していた心の中で何かが総崩れした瞬間だった

私の絵のせいで迷惑をかけてしまった

私は呪いの絵を描くヤバイやつなんだ

その時

私が描いた仔犬のアイコンに変更していた彼は

全部俺のせいだから気にすること無いよ
とやさしく言ってくれて
全力で謝ってかばってくれた

あとから聞いた話だけど

彼のフレンド達も一緒にプチ炎上気味で原油暴落の方を叱ってくれていたらしい

そんな侠気溢れる裏話も知らない負けず嫌いな私は

景気が良くなるように黒い上着を金色に塗り替えたものと

損失ネタツイートが好きなのかなと思い
全身真っ白にして困った顔でピースする左手の甲に「暴落」と書いた絵を作り

直接DMで送った

これなら景気良さそうなのでと

返事はもちろんない
まるで屍のようだ

送ってからすぐになにかまずいことをしたのだと気がついた

後になって思い返せば依頼者である彼から渡してもらうべきだったのだと思う


テーブルから落ちたガラスのコップがスローモーションで割れる様な感覚を感じ

一晩ですべてが嫌になった

絵を描こうとすると

手が震えるからペンも使えなくなった

いつものDM

いつもと同じだけれどもイツモとはなにかが違う

自分の中で何かが壊れていることには気が付いている

わかってる

わかっているけれど

振り返ってみるとマイルールを破った事でこんなことになっていると
自分でも理解することはできた

だけど

心が追い付いてきていなかった

そりゃそうだ


心のコップは割れているんだもの

ここから彼の発言を全部悪い方に捉えるようになっていた

私の態度も急に冷たくなっていたし

DMだと使いまくっていた絵文字も全く使わなくなっていたので

今思うと無愛想な感じになっていたと思う

もらったギフトの中で一番嬉しかった絵描き用の黒い手袋も放り投げた

それに気が付いて彼も絵文字を使わなくなったんだと思う

やはり絵文字は表情が見えるから
言葉が強く装飾されるんだと再認識した

少し前から彼のフレンドとも相互フォローになっていた

彼は自分の推しが自分の友達といっぱい絡んでくれるので喜んでくれた

みんなが私の描いた絵をすごく褒めてくれるので
心の底から嬉しくていつもフワフワしていたし
何よりも彼は底抜けに褒めちぎってくれていた

もちろん楽しかった

コレが世に言う囲みというやつかなぁ

悪くないかもなんて思った
(勘違いしているのは知っている)


話を絵文字の装飾に戻す

何気ない会話

すごく普通の返信

全てが嫌になっていて落ち込んでいるときに

DMに彼からこんな一節の文が入ってきていた

あれ、なんか変わった
いつもと違くない

心にダメージを受けていた私は液晶越しの自分じゃなく

画面手前の自分に

誰だお前
中身違くないか

言われたのだと思った

そんな気がした

そして


かんたんに心が壊れた

あんなに褒めてくれていた人に今までの自分を全否定されたんだと思った


自分は誰なのか


なんのためにTwitterしてるんだっけ

DMなんてもとからやらないつもりじゃなかったっけ
御礼の写真も送るはずじゃなかったのに

なんだか脚がどこについているのかわからなくなった

私は感情移入しやすい性格なので他人の喜怒哀楽に影響を受けやすい

私はこう言った

『貴方がみんなと絡んでもらいたいと言ってたので、色々返信するようにしてたのですが、実は先日疲れたと言ったのもそれで、DMと返信を控えようと思います』


そして

彼は自分のせいで私を傷付けてしまったことにひどく責任を感じて

Twitterを辞めた

しばらく落ち込んだあと

冷静になってからDMを見返した


これ全部全然普通の会話じゃん

彼が居なくなってから

大切な友達だったことに気付いた

自分のせいであんなに優しく応援してくれていた大切な友達であり応援してくれるファンを失った

多分彼はTwitterのアカウントを全部消したんだと思う

返事がないただの屍のようだ

私は死んだ

悩んだ

考えた

彼も死んだ

どうする

絵もやめよう

悩んだ

考えて

考えて

考えて

見つけた

私が一方的に連絡を断った後

彼は最後にこんな言葉を残していた

自分のせいで誰かが傷付くくらいなら
俺は喜んでツイッターをやめるよ
そうしたほうが誰も傷付かないからね
これからも素敵な絵を描き続けて
俺がしてもらったように
貴方の絵で沢山の人を元気にしてあげて下さいね
ありがとう〇〇ちゃん


最後実名で呼ぶなよ😟😢😥
そんなのズルすぎるじゃんか😖😣😩😭

最後の言葉とともに彼は星になったんだ

2日間位何もしたくなくてずっと泣いていたけど
いつまでもクヨクヨしていてもしょうがないし

絵を描くことで自分自身が他人に対して何かしてあげられることがあるのかもしれないと考えることが出来た

それが彼が最後に私に残した

「言葉の力」

私は仮想通貨に触れていてある程度の知識もあるし
実際に自分で描いた絵を証明可能なデジタル資産にしてみようと考えた

これからNFTに参戦してくる仮想通貨を知らない絵描きさんたちのために

noteにそのやり方を書き連ねて少しでも彼等の道標になれたらいいなと思う

弱い自分や面倒くさい自分を過去に置き去りにするため
このnoteにすべての気持ちを書き連ね
実際に自分の書いた絵をNFT化して
その経験をいかしてnoteに綴ることで
新規参入してくる素晴らしき才能を持った方々のためになれたら
この悔いを報えるのではないかと思いました



ねぇ、

かわいい仔犬のアイコンの君、

あのときの御礼に貰った0.125ETHの使い道、

見つかったよ。


これが私がnoteを始めたキッカケです。
















後日記
このnote2の冒頭でお話ししていますが
アカウントを消した迷子の仔犬さんは戻ってきました。
今では仲のいいお友達ですですね(*´▽`*)
仔犬のアイコンを見つけたらいじってあげてください😏👍✨



























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